『ムーンライト・シャドウ』エドモンド・ヨウ監督が日本映画を手掛ける!ポップなインテリアに溢れた場面写真を初解禁

ムーンライト・シャドウ

吉本ばなな著「キッチン」に収録されている同名短編小説を映画化した『ムーンライト・シャドウ』(2021年9月10日(金)全国ロードショー)の場面写真が解禁された。

本作でメガホンを取ったのは、マレーシア出身の映画監督、エドモンド・ヨウ。まだ学生だった2009年に手掛けた短編映画『kingyo(邦題:金魚)』が、ヴェネチア国際映画祭のコンペ部門に正式招待され脚光を浴びると、翌年に監督を務めた『Inhalation(邦題:避けられない事)』が釡山国際映画祭・短編部門グランプリに輝くなど、早くからその才能に世界中から熱視線が向けられてきた気鋭のクリエイターである。近年でも2020年に監督・脚本を務めた日本とマレーシアの共同製作映画『Malu 夢路』は第33回東京国際映画祭TOKYOプレミア2020に招待されるなど、その活躍は留まることを知らない。

そんなエドモンド監督は、学生時代には早稲田大学大学院で映画制作を学び、日本文学にも造詣が深く、自身の映画作りにおいては、川端康成や三島由紀夫などからも大きく影響を受けているそう。在学中に吉本ばななの「キッチン」や「ムーンライト・シャドウ」も読んでおり、今回のオファーを受け「嬉しくて、とても興奮しました。」と、どんな映画にしたいか、主人公をどんな風に描くのか、熱い想いをしたためた手紙をプロデューサーへ送ったのだという。

ムーンライト・シャドウ

原作者の吉本ばななも「エドモンド監督の短編をいくつか観たのですが、ちょっとだけ日常からふわっと浮いている感じが、この原作『ムーンライト・シャドウ』に合っているんじゃないかと思いました」とエドモンドの生み出す幻想的な映像美と完成度に厚い信頼を寄せているが、まさにエドモンド監督だからこそ生み出された映画観・世界観とこだわりが垣間見られる、主人公・さつきの映えすぎる部屋の場面写真を初解禁。可愛らしいアートボードや個性的なデザインが施された掛時計が、淡いブルーの壁一面にところ狭しと飾られ、さつきのアイデンティティーを象徴するような部屋をはじめ、ポップでカラフルなパッチワークのカーテンやチェア、世界中のアンティーク調の小物に溢れている本棚など、隅々まで丹念にこだわり抜かれたインテリア、どれも目を奪われてしまうこと間違いない。

エドモンド監督自身もこの仕上がりには充実感を覚え、「さつきの部屋は、スペインのペドロ・アルモドバル監督の作品やいくつかのヨーロッパ映画を参考にしています。この映画の色のトーンを決めるにあたっては、撮影監督のコン・パフラックと何度もディスカッションを重ね、コンのセンスに任せたところも大きいです。」と、鮮やかなセットデザインも高く評価されている巨匠ペドロ・アルモドバルにインスパイアを受けたことを明かしている。さらに、作品全体の映像のカラーはクシシュトフ・キェシロフスキやルカ・グァダニーノの作品から影響を受けているそうだ。

まばゆいほど美しく神秘的な映像美で表現することを得意とするエドモンド・ヨウ監督の手により、原作の持つファンタジックな世界観がさらに深まりスクリーンに広がっていく本作。世界中から期待を寄せられるエドモンド監督が撮った日本の情景に注目すると共に、アーティスティックな背景やインテリアも、ぜひ劇場で目を凝らしてご堪能頂きたい。

ムーンライト・シャドウ
ムーンライト・シャドウ
ムーンライト・シャドウ
ムーンライト・シャドウ
ムーンライト・シャドウ

イントロダクション
原作・吉本ばなな × 主演・小松菜奈
名作ラブストーリーが今こそ感涙の映画化!

この世界的ベストセラー小説の映画化を待っていた──。世界30か国以上で翻訳されている「ムーンライト・シャドウ」(新潮社刊「キッチン」収録作品)。吉本ばななの原点とも言える名作ラブストーリーが33年の時を経て遂に映画化。主人公・さつきを演じるのは、小松菜奈。作品ごとに圧倒的な演技力を発揮し開花し続ける彼女にとって、初の長編映画単独主演となる。さつきの恋人・等役には、役者として目覚ましい活躍をみせる宮沢氷魚。さらに、等の弟・柊を佐藤緋美、柊の恋人・ゆみこを中原ナナ、次世代を担う若手俳優が脇を固め、臼田あさ美がさつきの前に現れる不思議な女性・麗に挑んでいる。そして監督は、以前から原作のファンだったというマレーシア出身のエドモンド・ヨウ。これからのアジアを牽引するフレッシュかつ実力あるキャスト・スタッフが集結したこの『ムーンライト・シャドウ』は、ある日突然に愛する人を亡くした主人公が、死者ともう一度会えるかもしれない、という不思議な〈月影現象〉を知り、哀しみをどう乗り越えるのか、どうやって未来へ進んでいくのかを描いていく。すべての人の心に沁みる、心を揺さぶる、「さよなら」と「はじまり」のラブストーリー。

ストーリー
さつき(小松菜奈)と等(宮沢氷魚)は、鈴の音に導かれるように、長い橋の下に広がる河原で出会った。恋に落ち、付き合うまでに時間はかからなかった。等には3つ下の弟・柊(佐藤緋美)がいて、柊にはゆみこという恋人(中原ナナ)がいた。初めて4人で会ったときから意気投合し、自然と一緒に過ごす時間が増えていく。食事をしたり、ゲームをしたり、ゆみこが気になっているという〈月影現象〉について「もしも現実に月影現象が起きたら、誰に一番会いたいか?」を語りあったり。何気ないけれど穏やかで幸せな日々が過ぎていくなかで、別れは前触れもなくやってきた。等とゆみこが死んだ──。深い哀しみに打ちひしがれるさつきと柊。愛する人を亡くした現実を受け止めきれず、ショックで食べることも忘れ、ひたすら走るさつき。そんなさつきを心配しながら、ゆみこの制服を着て何かを感じようとする柊。それぞれの方法で哀しみと向きあおうとしていた。ある日、2人は不思議な女性・麗(臼田あさ美)と出会い、少しずつ“生きていく”という日常を取りもどしていく。そして、以前みんなで語り合った〈月影現象〉に導かれていく。もう一度、会いたい、会いに来てほしい──。その現象とは、満月の夜の終わりに死者ともう一度会えるかもしれない、という不思議な現象だった……。

作品タイトル:『ムーンライト・シャドウ』
出演:小松菜奈 宮沢氷魚 佐藤緋美 中原ナナ 吉倉あおい 中野誠也 臼田あさ美
原作:「ムーンライト・シャドウ」吉本ばなな(新潮社刊「キッチン」収録作品)
監督:エドモンド・ヨウ
脚本:高橋知由
配給宣伝:SDP、エレファントハウス

公式サイト:moonlight-shadow-movie.com
公式Twitter:@moonlight_sdw
公式Instagram:@moonlight_sdw
コピーライト:(C)2021映画「ムーンライト・シャドウ」製作委員会

2021年9月10日(金)全国ロードショー!

 

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