映画『泣く子はいねぇが』第68回サン・セバスティアン国際映画祭で最優秀撮影賞受賞!喜びのコメントも到着

泣く子はいねぇが是枝裕和もその才能に惚れ込んだ、新進気鋭の監督 佐藤快磨(さとう・たくま)の劇場デビュー作品で、仲野太賀主演の映画『泣く⼦はいねぇが』が、バンダイナムコアーツ/スターサンズ配給にて11⽉20⽇(⾦)より全国公開となる。

この度、カンヌ、ベネチア、ベルリンの三⼤映画祭に次ぐ、由緒正しき国際映画祭、サン・セバスティアン国際映画祭(スペイン)のオフィシャルコンペティション部⾨で鮮烈のワールドデビューを果たした本作が、9⽉26⽇(⼟)(現地時間)に⾏われた授賞式で、最優秀撮影賞(Jury Prize for Best Cinematography)<撮影︓⽉永雄太>を受賞したことが発表された。

主要部⾨での⽇本映画の受賞は2011年『奇跡』(是枝裕和監督)の最優秀脚本賞以来9年ぶりの快挙となり、世界中を魅了した映画『君の名前で僕を呼んで』(17年)のルカ・グァダニーノ監督や、カンヌ国際映画祭の常連『ある終演』(15年)のミシェル・フランコ監督ら、錚々たる顔ぶれの審査員たちの⼼を鷲掴みにした。

最優秀撮影賞受賞の⼀報を受け、撮影監督の⽉永雄太、監督・脚本・編集の佐藤快磨、主演の仲野太賀より喜びのコメントも到着している。

なお本作は今後も、北⽶において最も古く、歴史のある映画祭の⼀つであるシカゴ国際映画祭(現地時間:10月14日〜10月25日)のニュー・ディレクターズ・コンペティション部⾨、そして東京フィルメックス(10月30日〜11月7日)のオフィシャルコンペティション部⾨への正式出品も決定している。また、本作のジャパンプレミア(⽇本最速上映)は、東京フィルメックスにて11⽉3⽇(⽕)に⾏われる予定だ。

 

第68回サン・セバスティアン国際映画祭

会期:2020年9月18日(金)~26日(土)※現地時間

<過去の受賞⽇本映画作品>
2018年 最優秀新⼈監督賞 奥⼭⼤史監督『僕はイエス様が嫌い』
2015年 観客賞 是枝裕和監督『海街diary』
2013年 観客賞 是枝裕和監督『そして⽗になる』
2011年 最優秀脚本賞、SIGNIS賞 是枝裕和監督『奇跡』
2010年 国際批評家連盟賞 河瀨直美監督『玄牝(げんぴん)』
1998年 最優秀新⼈監督賞 ⾼橋陽⼀郎監督『⽔の中の⼋⽉ Fishes August』

 

サン・セバスティアン国際映画祭 最優秀撮影賞
受賞を受けてのコメント(※敬称略)

<⽉永雄太(撮影監督>
まず映画祭開催が厳しい時期に、開催してくださりありがとうございます。正直まだ実感が湧かなく、残念ながら現地にも⾏けなかったですし、公開もしていませんので、早く公開して欲しいなというのが正直な今の気持ちです。
男⿅半島の海、そして「ナマハゲ」がいる街の景⾊は強烈で、それを⾒た時にとても良いものが撮れるのではないかという印象を持ちました。撮影では、そんな男⿅の良さをなんとか出そうと意識し、現地で私が肌で感じたものを形にできればと思っていましたので、それが少しでも皆様に届けばと思っております。佐藤監督はじめ、全てのキャスト、スタッフに感謝しています。

<佐藤快磨(監督・脚本・編集)>
デビュー作にも関わらず、このような賞を頂き⼤変光栄です。賞を頂けると思っていなかったので、本当に驚いておりますが、とても嬉しいです。スタッフ、そしてキャストの皆さんに感謝します。
僕のめちゃくちゃな絵コンテから、撮影賞まで持ち上げてくれたのは⽉永さんのおかげだと思っています。僕が役者さんから⼈間らしい瞬間をどう引き出せるかということを考えていたのに対し、そこから出てくるすごく繊細なものを、⽉永さんはこぼさないようすくい取ってくれました。撮影の現場はもちろん、準備から仕上げまでこの作品について⼀緒に考えてくれたことに⼼から感謝しています。これからも映画を撮り続けられるように頑張りたいと思います。

<仲野太賀(主演)>
最優秀撮影賞!!凄い!!!
佐藤監督に寄り添い、時に導きながら、監督のこだわりを”映画”に昇華されていた⽉永さんの姿が格好良くて、とても印象深かったです。僕がオールアップして、別れ際に「良い映画になってると思います」と⽉永さんに⾔われた時はどんなにホッとした事か…
今回の受賞、「泣く⼦はいねぇが」に携わった者として誇らしい気持ちでいっぱいです。⽉永さん、本当におめでとうございます!!

イントロダクション
釜⼭国際映画祭など数多くの国内外映画祭で評価された佐藤監督が完全オリジナル脚本で挑んだ本作。秋⽥県・男⿅半島の伝統⽂化「ナマハゲ」から、“⽗親としての責任”、“⼈としての道徳”というテーマを⾒出し、親になることからも、⼤⼈になることからも逃げてしまった主⼈公が、過去の過ちと向き合い、不器⽤ながらも⻘年から⼤⼈へ成⻑する姿を描く。

⼤⼈として、そして⽗親としての⾃覚も曖昧な主⼈公たすくを演じるのは、個性溢れる表現⼒で注⽬を集める演技派俳優、仲野太賀。そして妻ことね役の吉岡⾥帆、親友の志波役の寛 ⼀ 郎に加え、⼭中 崇余 貴美⼦柳葉敏郎といった実⼒派俳優が集結。平成⽣まれの新たな才能・佐藤監督を確かな演技で⽀え、物語を彩り魅了する。

泣く子はいねぇが

ストーリー
たすくは、娘が⽣まれ喜びの中にいた。⼀⽅、妻・ことねは、⼦供じみて、⽗になる覚悟が⾒えないたすくに苛⽴っていた。⼤晦日の夜、たすくはことねに「酒を飲まずに早く帰る」と約束を交わし、地元の伝統⾏事「ナマハゲ」に例年通り参加する。しかし結果、酒を断ることができずに泥酔したたすくは、溜め込んだ鬱憤を晴らすように「ナマハゲ」の面をつけたまま全裸で男鹿の街へ⾛り出す。そしてその姿がテレビで全国放送されてしまうのだった―。
それから2年の月日が流れ、たすくは東京にいた。ことねには愛想をつかされ、地元にも到底いられず、逃げるように上京したものの、そこにも居場所は⾒つからず、くすぶった⽣活を送っていた。そんな⽮先、親友の志波からことねの近況を聞く。ことねと娘への強い想いを再認識したたすくは、ようやく自らの愚行と向き合い、地元に戻る決意をする。だが、現実はそう容易いものではなかった…。果たしてたすくは、自分の“⽣きる道”、“居場所”を⾒つけることができるのか?

泣く子はいねぇが

泣く子はいねぇが

泣く子はいねぇが

泣く子はいねぇが

泣く子はいねぇが

泣く子はいねぇが

泣く子はいねぇが

泣く子はいねぇが

作品タイトル:『泣く子はいねぇが』
出演:仲野太賀 吉岡里帆
寛 一 郎 山中 崇 田村健太郎 古川琴音 松浦祐也 師岡広明 高橋周平 板橋駿谷 猪股俊明
余 貴美子 柳葉敏郎
監督・脚本・編集:佐藤快磨
主題歌:折坂悠太「春」(Less+ Project.)
制作:AOI Pro.
企画:分福/是枝裕和
エクゼクティブ・プロデューサー:河村光庸
プロデューサー:大日向隼、伴瀬萌、古市秀人
配給:バンダイナムコアーツ/スターサンズ

公式サイト:nakukohainega.com
公式Twitter:@nakukohainega
公式Instagram:@nakukohainega
公式Facebook:@nakukohainega2020
コピーライト:(c)2020「泣く子はいねぇが」製作委員会

11月20日(金)より新宿ピカデリー他全国ロードショー

 

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