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『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』太宰治が過ごした甲府で本日より先行公開!恋と革命の物語の始まりを描く本編映像も解禁

鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽

1947年に出版され“斜陽族”と流行語にもなり、大ベストセラーとなった太宰治の名著「斜陽」執筆75周年を記念する『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』(本日10月28日(金) よりTOHOシネマズ甲府、シアターセントラルBe館にて先行公開、11月4日(金)よりTOHOシネマズ日本橋ほか全国公開)より、本編映像が解禁された。

今もなお若い読者を獲得し読み継がれている「斜陽」は、戦後の日本を舞台に没落貴族の娘かず子と彼女が想いを寄せる売れっ子作家との“恋と革命の物語”。映画は、太宰が新婚時代を過ごした山梨県内でも撮影された。

今回解禁されたのは、宮本茉由演じる主人公かず子が、安藤政信演じる太宰治自身を投影した作家・上原と運命を変える初めての出会いをとらえた本編映像

映像は、まだ学生だったかず子の弟・直治が師匠と仰ぐ、中年作家・上原二郎と初めて出会う場面。高校生にも関わらず薬物を使用している直治を心配したかず子が「直治に薬を勧めたのは上原さん、あなたでしょ」と問いただす。上原は「薬はもう辞めさせるよ。アルコールに転向させます」と応じ、詫びる様子はない。

かず子は確信を射抜くかのように「上原さん、弟に小説を書く才能があるとお思い?」と続ける。「分かりませんね。そんな不安をごまかすため、若い頃に薬を覚えたんです。これからだってどうなることか。突然一行も書けなくなって、自殺をするかもせれませんよ」と、心配するかず子の心中を逆なでする言葉を発すると、ウイスキーグラスに手を伸ばす。

「でも、弟は尊敬していますわ。上原さんは天才だって」と、意に反して上原を気遣う。その言葉に微笑んだ上原は「それは買い被りすぎだ。俺は二流、いや三流の作家でね。出すものはみんな愚作。ひっどい作品ばかりだ。本物なんかひとつもない。ただケチな世渡り、メシを食うための仕事なんだ。あなだだって僕の小説なんか読んでいないでしょう」と自虐的な言葉を返し、弟に勧められて読んだという彼女に「下らなくて、つまらなかった筈だ」と吐き捨てる。

「いいえ、とても面白かったわ。それに上原さんも想像どおりの方、とても……」と言葉を詰まらせると、「とても?」と視線を向ける上原に、かず子は「面白くて、素敵」と見つめ返す。

グイと酒を飲み干すと「さ、もう帰りましょう」と勘定を済ませて階段を上がって行く上原の後を、ゆっくりと続くかず子。突然振り向いた上原は、いきなりかず子を包むように抱くと、激しく接吻するのだが…。この後、道ならぬ恋に突き進むふたりの恋の行方はどんな展開を見せるのか、その先は是非劇場で。

太宰治「斜陽」執筆75周年記念作品『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』は、10月28日(金) よりTOHOシネマズ甲府、シアターセントラルBe館にて先行公開、11月4日(金)よりTOHOシネマズ日本橋ほか全国公開。

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