『サンセット』大戦前、“日没(サンセット)”に近づくヨーロッパにおける高級帽子店の闇を映し出す本編映像解禁&場面写真公開

サンセット
長編デビュー作『サウルの息子』でアカデミー賞外国語映画賞ほか世界中の映画祭を席巻、一躍その名を轟かせたネメシュ・ラースロー監督。待望の2作目『サンセット』がいよいよ3/15(金)より日本公開となる。公開に先駆け、本作の本編映像が解禁になった。

全編35mmフィルム、ブダペストに巨大なセットを設営しての撮影だった本作。解禁された<レイター帽子店30周年祝いの様子>では、ジョルジ・サカーチを筆頭とした衣裳担当入魂の美しい帽子や衣装の数々や、撮影担当としてアメリカや南米の作品でも活躍するエルデーイ・マーチャーシュによる木陰と日差しのコントラストなど、細部にまでこだわりを見せたネメシュ監督の世界が堪能できる。

1913年、主人公イリス(ユリ・ヤカブ)は両親の遺したレイター帽子店で働くことを志願しブダペストにやって来るも、現在のオーナーであるブリル(ヴラド・イヴァノフ)にすげなく追い返されそうになる。自らに兄がいたことを知った彼女は、かつて自分をトリエステに送った孤児院を訪ねるが、兄が伯爵を殺していたことを知らされる。ブリルが何か知っているはずだと確信する彼女は、大きな公園で行われるレイター帽子店の30周年行事に一人乗り込む。イベントと見本市を兼ねたそこでは、美しく正装した男女やこの日のために用意された帽子が優雅に会場を彩っていた。イリスに気付いて彼女を止めるレイター帽子店チーフのゼルマ(エヴェリン・ドボシュ)、ドイツ語でイリスに話しかけるウィーンからの客人、そして「今はよせ」と制止しておきながらも<創業者レイター夫妻の娘である>と集まった客人にイリスを紹介するブリル。土地勘もない中、一人乗りこんだイリスは、迷宮に入り込んでしまったかのような困惑した表情を見せる。美しく穏やかな午後に様々な思惑が交差する、不穏な匂いが感じられる本編映像だ。果たしてイリスは生き別れの兄に辿り着くことが出来るのか、そしてレイター帽子店の運命は―。ぜひ劇場で美しい映像と彼らの行方を確かめてほしい。




栄華に狂い、破滅と踊る―
ストーリー

1913年、オーストリア=ハンガリー帝国が栄華を極めた時代。イリスは、ヨーロッパの中心、ブダペストのレイター帽子店で働くことを夢見てやってくる。そこは、彼女が2歳の時に亡くなった両親が遺した高級帽子店だ。だが今のオーナーであるブリルは、突然現れた彼女を歓迎することはなく追い返してしまう。オーストリア皇太子も訪れるような華やかで憧れの場所に見えた帽子店。しかし、そこには大きな闇が隠されていた。裏ではウィーンの王侯貴族に店の女性を捧げているという。またイリスには兄がいたことを初めて知るが、兄カルマンは伯爵殺しという大きな事件を起こしていた。彼女は失踪している兄を必死に探し始めるが辿り着けない。やがて兄とその仲間たちによる貴族への暴動が起こる。イリスもまた第一次世界大戦前に激動するヨーロッパの渦に巻き込まれていく。果たして、彼女は兄と巡り逢うことができるのか?そして高級帽子店が行きつく運命は?

作品タイトル:『サンセット』
出演:ユリ・ヤカブ『サウルの息子』、ヴラド・イヴァノフ『エリザのために』、モーニカ・バルシャイ『リザとキツネと恋する死者たち』
監督・脚本:ネメシュ・ラースロー『サウルの息子』
2019/ハンガリー、フランス/カラー/ハンガリー語、ドイツ語/142分
後援:ハンガリー大使館
原題:Napszallta
英題:SUNSET
映倫:G
配給:ファインフィルムズ

公式サイト:http://www.finefilms.co.jp/sunset/
コピーライト:(c) Laokoon Filmgroup – Playtime Production 2018

3月15日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館他にてロードショー

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