映画『人生、ただいま修行中』漫画「こころのナース 夜野さん」水谷緑さん描き下ろしイラスト&著名人絶賛コメント到着

人生、ただいま修行中『ぼくの好きな先生』『パリ・ルーヴル美術館の秘密』などで知られる現代ドキュメンタリーの名匠ニコラ・フィリベール監督の最新作『人生、ただいま修行中』が11月1日(金)より新宿武蔵野館他にて全国順次公開となる。

この度、「こころのナース 夜野さん」などで知られる漫画家の水谷緑さんから、描き下ろしイラストが到着した。

現在「月刊!スピリッツ」で連載中の、精神科病院で働くことになった新人看護師の夜野(よるの)さんが出会う患者との日々を綴った「こころのナース 夜野さん」や、「精神科ナースになったわけ」「32歳で初期乳がん 全然受け入れてません」など、多くの看護・医療をテーマにした作品を発表している漫画家の水谷緑さんが、看護学生の奮闘の日々を映した本作に感銘を受け、その感想イラストを寄せた。

イラスト・水谷緑(「こころのナース 夜野さん」)

看護実習後の面談シーンに癒されます…」と目を潤ませて語る水谷さん。「つらい時はちゃんと泣けてる?」「看護師が向いてないなんて余計なお世話よね!」と、病院実習で学生が感じた戸惑いに対し、感情を引き出そうとする先生のあたたかさ。また、顔つきが変わり感情をあらわにして、「看護師に向いてないって言われた…!」「患者さんの最期に立ち会って、何かを見つけた…」「とことん発見したいの!」と、それぞれの想いを語る学生たちのきらめき。看護学生たちの抱えるリアルなドラマが、優しいタッチと色合いでいきいきと描かれている。

さらに、総勢14名のアーティストや文化人、医療関係者から絶賛コメントが到着した。

カメラを若者たちと対等に置きながら優しい眼差しで包み込む仏ドキュメンタリーの名匠の手腕に、詩人の谷川俊太郎さんは、「見終わった後のこの充実感はなんだろう、良い劇映画がもたらすカタルシスとは違う。ドラマではないのに、底に流れているひとりひとりの隠されたドラマに、静かに感動している自分に気づく。」と、ドラマ映画とは違う、ニコラ監督作品特有の充実した読後感に大満足のコメント。

また、大ヒットしたドキュメンタリー映画『人生フルーツ』監督の伏原健之さんは、「どんなに時代が移っても、どんなに世界が変わっても、夢と希望へ向かう若者たちの顔はキラキラしていて、愛おしい。この映画は人生の讃歌です。ああ、人間っていいなあ。」と、映し出される表情を賞賛。

また、ニコラ監督を尊敬しているという映画作家の想田和弘さんは「ドキュメンタリーって、シンプルでいいんだよね。看護学校での実習の様子をじっくり観察するだけで、こんなにも学べることがあって面白いんだもの。」と、観察ドキュメンタリーの良さを改めて実感するコメントを寄せた。

そのほか、齋藤陽道さん(写真家)、星野概念さん(精神科医など)など、総勢14名のアーティストや文化人、医療関係者から絶賛コメントが寄せられている。

コメント一覧 ※敬称略

●谷川俊太郎(詩人)
見終わった後のこの充実感はなんだろう、良い劇映画がもたらすカタルシスとは違う。ドラマではないのに、底に流れているひとりひとりの隠されたドラマに、静かに感動している自分に気づく。

●伏原健之(映画監督・『人生フルーツ』)
カメラがまっすぐに映した顔、顔、顔・・・
泣いたり、笑ったり、悩んだり。
どんなに時代が移っても、どんなに世界が変わっても、
夢と希望へ向かう若者たちの顔はキラキラしていて、愛おしい。
この映画は人生の讃歌です。
ああ、人間っていいなあ。

●想田和弘(映画作家)
ドキュメンタリーって、シンプルでいいんだよね。看護学校での実習の様子をじっくり観察するだけで、こんなにも学べることがあって面白いんだもの。

●齋藤陽道(写真家)
人が人に向かって語りかけることば。医療に携わる者たちのことばは、患者に大きな影響を与える。そんな繊細なことばを支える土台を育むものは、たゆまず繰り返される学びと行ない、そして引き裂かれるような葛藤から生まれていた。

●星野概念(精神科医など)
医療者の中で、患者さんの生活の細部に圧倒的に関わるのが看護師さんです。それだけに、それぞれの全ての瞬間にドラマがあり、医療者然と冷静に構えていられないことも多いように思います。でもそもそも、医療現場にいて「人」としてゆらぐのは自然なことではないでしょうか。ゆらぎながら患者さんを癒していく看護師さん達の、覚醒前夜な姿。なかなかみられない現場の臨場感が体感できる貴重な作品だと思いました。

●植本一子(写真家・作家)
どんなに完成された人にも、始まりの瞬間がある。
最初の一歩を踏み出す時は、誰もがゼロからなのだ。
生徒たちの不安に澄んだ眼差しが、いつの間にか力強く輝いている。

●鎌田 實(医師/作家)
血圧測定、採血、簡単そうで簡単でない技術の壁。精神疾患や末期がん、HIVの患者の前でたじろぐ若者。壁にぶつかり、誰かのために生きようともがき、心の内を語りながら成長する看護師の卵が初々しい。感動のドキュメンタリー映画です。

●木村草太(憲法学者)
無理をしたらいい仕事はできない。
チャレンジする人を支えるのは精神論なんかじゃない。
抱えている問題点を気付かせ、その具体的な解決手段を示す指導者だ。

●小林エリカ(作家、マンガ家)
生と死に関わる現場で働くことを目指す生徒たちの姿を追いながら、ひとりひとりの人生そのものが淡々と描き出されてゆくさまは、じりじりと胸に迫ります。

●深田晃司(映画監督)
世界の見え方の画素数を上げてくれる映画だった。この2時間に満たない映画を見ているかどうかで、いつの日か来るだろう療養生活の豊かさが変わってくるはずだ。それにしても向こうの病院の看護師さんらは髪型が色々で楽しいですね。

●秋山正子(訪問看護師・認定NPO法人マギーズ東京センター長)
かつて看護教員もしたことがあり、とても興味深く観ました。学生達の成長には目を見張るものがあり、応援したくなります。人として育つ経過がワクワク感とともに味わえる時間です。ドキュメンタリーのよさが光る作品。

●竹下(浦田)喜久子(一般財団法人日本赤十字社看護師同方会理事長)
「まさに、人生修行中」。自身のコミュニケーションの未熟さや末期患者との出会いに戸惑い、生活を抱えて学習することの困難、希望を見出す喜びなど、実習後、講師との振り返りで己を洞察していく学生たち。人は人間と関わりながら成長する。どの職業も同じであろう。また、人間一度は看護を受ける立場になる。一見の価値大いにあり。

●井部俊子(長野保健医療大学教授)
10年程前にパリの郊外にある病院の看護を視察したことがある。分娩室にいたベテラン看護師は、いつから独り立ちしたのかというわれわれの気弱な質問に「卒業した翌日からよ」と言った。「学生の時にそのための準備をしてきたわけだから」とつけ加えた。その姿は力強く自信に満ちていた。今、そのプロセスが明かされる。

●白石正明(編集者・「医学書院」ケアをひらくシリーズ)Twitterより抜粋
肉体という無二のものの扱い方を学ぶ「魔法学校」のドキュメントを見ているよう。これだけ肉体と言葉の直接的なやりとりを見る機会はそうない。

イントロクション
フランスで200万人を動員した世界的ヒット作『ぼくの好きな先生』や『パリ・ルーヴル美術館の秘密』などで知られ、フレデリック・ワイズマンらと並ぶ現代ドキュメンタリー最高峰の1人、ニコラ・フィリベール監督。小さくも多様な日常の中にあるかけがえのない瞬間を優しさに溢れた眼差しで捉えてきた彼の、11年ぶりとなる待望の日本公開作だ。

舞台はパリ郊外の看護学校。まだ頼りになるとは言い切れない。けれど誰かのために働くことを選んだ看護師の卵たち。つまずき、時に笑い、苦悩しながら成長していく彼らの姿は、いつしか今を生きる私たちの物語へとつながっていく。誰もが、初めてを経験し、失敗しながら生きていく。人生は学びと喜びの連続であることを教えてくれる感動の奮闘ドキュメンタリー。ニコラ監督は2016年、塞栓症を患い救急救命室に運ばれ、一命をとりとめた経験から、医療関係者に敬意を表すべく、医療関係者、特に看護師と共に映画を撮ることを決意した。

ストーリー
パリ郊外の看護学校。まだ頼りになるとは言い切れない。けれど誰かのために働くことを選んだ看護師の卵たち。つまづき、時に笑い、苦悩しながら成長していく彼らの姿は、いつしか今を生きる私たちの物語へとつながっていく。誰もが、初めてを経験し、失敗しながら生きていく。人生は学びと喜びの連続であることを教えてくれる感動の奮闘ドキュメンタリー。

作品タイトル:『人生、ただいま修行中』
監督・撮影・編集:ニコラ・フィリベール
2018年/フランス/フランス語/105分/アメリカンビスタ/5.1ch/カラー
英題:Each and Every Moment
日本語字幕:丸山垂穂
字幕監修:西川瑞希
後援:在日フランス大使館
協力:アンスティチュ・フランセ日本
配給:ロングライド

文部科学省特別選定(青年、成人向き) 文部科学省選定(少年向き)

公式サイト:longride.jp/tadaima/
(C) Archipel 35, France 3 Cinéma, Longride -2018

11月1日(金)新宿武蔵野館 他全国順次公開


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