『シチリアーノ裏切りの美学』マルコ・ベロッキオ監督&主演ピエルフランチェスコ・ファビーノのインタビュー映像解禁

2019カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、イタリアのアカデミー賞と呼ばれるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で最多6部門での受賞をはたした、巨匠マルコ・ベロッキオ最高傑作『シチリアーノ裏切りの美学』が、いよいよ8月28日（金）よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、Bunkamuraル・シネマ他にて全国公開となる。

マフィアの全面戦争が激化していた1980年代初頭のイタリア・シチリア。報復が無限につづく抗争が繰り広げられるなか、逃亡先のブラジルで逮捕されイタリアに引き渡されたパレルモ派の大物ブシェッタは、マフィア撲滅に闘志を燃やすファルコーネ判事と出会い、これまで固く口を閉ざしていた組織の罪を次々と告白する。犯罪組織「コーザ・ノストラ」に忠誠を誓った彼は、なぜ“血の掟”を破り、政府に寝返ったのか？国家を揺るがす大騒動となったイタリアマフィア史上最大のミステリーを、イタリア映画界最後の巨匠マルコ・ベロッキオが完全映画化した。

そしてこの度、マルコ・ベロッキオ監督と、主演を務めたピエルフランチェスコ・ファビーノのインタビュー映像が解禁された。

マルコ・ベロッキオ監督

ピエルフランチェスコ・ファビーノ

このたび解禁されたインタビュー映像で、マルコ・ベロッキオ監督は、今回の主人公を選んだ理由について「マフィアの歴史上、初めて悔悛した人物で、知的で勇敢でもあった」と語り、劇中最も印象的な裁判シーンについては、「マフィアの歴史を物語る裁判で、演劇的なオペラ風の形式で描写したいと思った。被告人たちは自らは助かろうと何かの役になって芝居をするが裁判を止めることはできないんだ。」と、演出方法についても語った。

一方、主演トンマーゾ・ブシェッタを演じたピエルフランチェスコ・ファビーノは、役作りについて「シチリア訛りの話し方、身のこなし、そしてポルトガル語も覚えなければならなかった。ブシェッタの人物像も学ばないといけなかったが、知ろうとすればするほど、演じるのは難しくなった。」と演技の苦労を語り、監督との仕事については「ベロッキオと仕事するのは、私の夢で、それが現実となった。彼は役者の言うことに耳を傾けてくれたし、この経験が役者としての自分を変えたし、役者という仕事に対する考え方を変えてくれた。」と、監督を称賛した。

真のプライド。そのために男は命を賭けた――。

ストーリー
マフィアの全面戦争が激化していた1980年代初頭のシチリア。パレルモ派の大物ブシェッタはブラジルに逃れるが、残された家族や仲間達はコルレオーネ派の報復によって次々と抹殺された。ブラジルで逮捕されイタリアに引き渡されたブシェッタは、マフィア撲滅に執念を燃やすファルコーネ判事から捜査への協力を求められる。麻薬と殺人に明け暮れ堕落した犯罪組織コーザ・ノストラに失望していたブシェッタは、固い信頼関係で結ばれたファルコーネに組織の罪を告白する決意をするが、それはコーザ・ノストラの“血の掟”に背く行為だった…。仁義なき抗争の果てに、名誉ある男の美学を貫こうとブシェッタが下した決断とは――。

作品タイトル：『シチリアーノ裏切りの美学』
出演：ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ『フォンターナ広場イタリアの陰謀』、ルイジ・ロ・カーショ『輝ける青春』『夜よ、こんにちは』
監督：マルコ・ベロッキオ『夜よ、こんにちは』『甘き人生』
音楽：ニコラ・ピオバーニ『ライフ・イズ・ビューティフル』
2019年｜伊・仏・伯・独合作｜イタリア語・ポルトガル語・英語｜145分｜ビスタ｜デジタル 5.1ch｜原題：IL TRADITORE｜R15
後援：イタリア大使館、イタリア文化会館
配給：アルバトロス・フィルム、クロックワークス

公式サイト：https://siciliano-movie.com/
公式Twitter：@traitor0828
コピーライト：（c）IBC MOVIE/KAVAC FILM/GULLANE ENTRETENIMIENTO/MATCH FACTORY PRODUCTIONS/ADVITAM

８／２８（金）、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、
Bunkamura ル・シネマ他全国ロードショー！