映画『トキワ荘の青春 デジタルリマスター版』犬童一心監督、岩井俊二監督ほか各界著名人より感動のコメントが到着!

トキワ荘の青春 デジタルリマスター版

東京都豊島区にあった、伝説のアパート「トキワ荘」。
“漫画の神様”手塚治虫が暮らしたこのアパートに集った若き漫画家たちの日常を、『つぐみ』(1990年)『トニー滝谷』(2005年)の市川準監督が1995年に、史実に基づきフィクションとして創り上げた珠玉の青春映画『トキワ荘の青春』が25年の時を経てデジタルリマスター版としてよみがえり、2月12日(金)よりテアトル新宿、シネ・リーブル池袋ほかにて全国順次公開となる

この度、圧巻の映像美でよみがえった本作の公開に寄せ、犬童一心監督岩井俊二監督をはじめとした多くの映画監督やクリエイターなど、各界で活躍する著名人よりコメントが到着した。

コメント一覧(敬称略・順不同)

青春、その未決定な時間の魅惑と残酷。
仲間の温もりのかけがえのなさ、光が見えてくる者の歓喜、去っていく者への慈しみ。
市川準の見事な語り口で「トキワ荘」が描かれ、漫画黎明期の輝きが蘇る。
この映画は生涯の糧になる。
何のためにそれを為したいのか?時代の流れに身を投げるのか?
諦めるのか?踏みとどまるのか?
終わらない逡巡に立ち止まったとき、トキワ荘のテラさんに会いたくなる。
――犬童一心(映画監督)

新たに蘇った市川準作品はあまりにも美しかった。
漫画家寺田ヒロオの挫折。俳優大森嘉之の素晴らしさ。
改めて市川準監督の唯一無二の演出に感じ入った。
ラストカットのアイディアには思わず息を呑んだ。
――岩井俊二(映画監督)

劇場、VHS、DVD、今まで何度観たかわかりませんが、観るたびに泣いてしまいます。
先日、デジタルリマスター版を観たら泣くシーンが増えていました。
映像・照明・美術・演出・芝居、何もかもが美しい、世界でいちばん美しい映画です。
――大根 仁(映像ディレクター)

埋もれていた傑作が蘇ってくれた。本当に嬉しい。
全く無駄が無く、でも全ての事が深く深く伝わってくる。
彼らの青春がおもしろく、そして哀しい。
――成島 出(映画監督)

漫画家なのに街の女役した私です。準さんに会いたいなあ。
現在漫画はデジタル作画が多い(私もです)ので、ますます貴重な映画となりました。
――内田春菊(漫画家)

四半世紀を経て鮮やかによみがえったトキワ荘。その生活の日々のいとおしさを、あらためてかみしめました。
本木さん、阿部さん、古田さん、生瀬さんはじめ俳優さんたちの何と若々しくキラキラしていることか。
監督の市川さん、撮影の小林さん、美術の間野さん、プロデューサーの里中さん、
そしてトキワ荘の漫画家の多くは、すでに天国に行かれてしまったけれど、
あなたたちの作品はずっと生き続けていますよ。
――尾形敏朗(映画評論家)

レジェンドがレジェンドになってゆく過程を、「レジェンドになれなかった側」に寄り添いながら綴る、美しくも哀しい鎮魂歌。
抑制と静謐を極めた演出はどこまでも澄みわたり、郷愁漂う美術や小道具はどこまでも愛しい。
いつまでも観ていられる。
――稲田豊史(編集者・ライター)

20代の頃、トキワ荘の住人たちと同世代の頃に観たときよりも、青春が過ぎ去った今、もう一度観ると心のより深い部分に刺さる。
いつも背筋をピンと伸ばしていたテラさんは、誰の心の中にもかつてはいたように思う。
――長野辰次(映画ライター)

ストーリー
東京都豊島区にある木造アパート「トキワ荘」。そこには“漫画の神様”手塚治虫(北村想)が住み、日夜、編集者たちが彼のもとに通いつめていた。向かいの部屋に住む寺田ヒロオ(本木雅弘)は、その様子を眺めながら、こつこつと出版社への持ち込みを続けていた。

やがてトキワ荘を去った手塚治虫と入れ替わるように、若き漫画家の卵たちが次々に入居してくる。
藤本弘/藤子・F・不二雄(阿部サダヲ)、安孫子素雄/藤子不二雄(A)(鈴木卓爾)、石ノ森章太郎(さとうこうじ)、赤塚不二夫(大森嘉之)、森安直哉(古田新太)、鈴木伸一(生瀬勝久)。また近所に住むつのだじろう(翁華栄)もトキワ荘に入り浸っていた。揃って『漫画少年』の投稿仲間だった彼らは、寺田を中心に“新漫画党”を結成。貧しい生活のなか、互いを励ましあい、漫画の未来について熱く語り合う日々が続く。なかでも一番年上の寺田は兄貴分的存在として若き彼らを静かに見守り、その視線は、赤塚の友人であり自分とはまったく異なる作風のつげ義春(土屋良太)にも向けられていた。

そんなある日、『漫画少年』の出版社、学童社が突如倒産。これを機に、8人の仲間たちの進む道も少しずつ変化していく。どんどん売れっ子になっていく者。漫画からアニメーションへの移行を決意する者。なかには東京を去る者もいた。
流行に惑わされず、黙々と自分の描きたい漫画だけを追い求めているように見えた寺田の心にも、徐々に迷いが生まれてくる。時代の激しい変化とともに、漫画家の卵たちの青春の日々にも、ゆっくりと終わりの気配が近づいていた――。

トキワ荘の青春 デジタルリマスター版

作品タイトル:『トキワ荘の青春 デジタルリマスター版』
出演:本木雅弘/大森嘉之 古田新太 生瀬勝久 鈴木卓爾 阿部サダヲ さとうこうじ 翁華栄 松梨智子 北村想 土屋良太 柳ユーレイ 安部聡子 原一男 向井潤一 広岡由里子 内田春菊 きたろう/時任三郎 桃井かおり
監督:市川準
脚本:市川準 鈴木秀幸 森川幸治
撮影:小林達比古 田沢美夫
音楽:清水一登 れいち
美術:間野重雄
照明:中村裕樹
録音:橋本泰夫
編集:渡辺行夫
製作総指揮:増田宗昭 寺尾和明
プロデューサー:塚本俊雄 里中哲夫
制作協力:オプトコミュニケーションズ 近代映画協会
製作:カルチュア・パブリッシャーズ
デジタルリマスター製作:カルチュア・エンタテインメント
1995/日本/110分/モノラル/ビスタ/カラー/DCP
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
配給宣伝協力:コピアポア・フィルム

公式サイト:tokiwasou2020.com
公式Twitter:Tokiwasou2020
コピーライト:(c)1995/2020 Culture Entertainment Co., Ltd

2021年2月12日(金)よりテアトル新宿、シネリーブル池袋ほかにて全国順次公開

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