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福士蒼汰、福原遥ら登壇『楓』クリスマス舞台挨拶 北島岬がサプライズ登場

映画『楓』のクリスマス舞台挨拶が12月25日に都内映画館にて実施され、福士蒼汰、福原遥、行定勲監督、北島岬が登壇した。

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(写真左より)北島岬、福士蒼汰、福原遥、行定勲監督

本作は、スピッツの名曲「楓」を原案にしたラブストーリー。事故で双子の弟を失った須永涼(福士)は、弟の恋人・木下亜子(福原)に弟と間違えられたまま恋人として過ごす。しかし亜子もまた<秘密>を抱えていた。真実を言えないまま惹かれあってしまう2人の運命を描く。
監督は行定勲、脚本は『ソラニン』『東京リベンジャーズ』の髙橋泉。そして音楽は、藤井風など様々なアーティストの作曲や編曲、プロデュースを務め、CM・映画・ドラマなど多方面に楽曲を提供するYaffleが担当する。

大勢の観客で埋まった客席を見渡した福士は「本日クリスマスということで、楓色のオーナメントを、監督と僕たちキャストからクリスマスプレゼントとして入場の時に皆様にお配りしました。クリスマスに映画『楓』を観に来てくださってありがとうございます」とあいさつ。

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続いて「皆様、メリークリスマス!」と呼びかけた福原も、「こんな大切な日に劇場に足を運んでくださって、本当に嬉しいです。クリスマスにぴったりの、心温まる作品になっていると思うので、ぜひ楽しんで帰ってください」と笑顔を見せた。

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この日のふたりは、モノトーンを基調としたベロア素材の衣装に身を包んで登場。まさにクリスマスにピッタリといった衣装となったが、系統が似たことについて「偶然なんですよ」と笑った福原に、福士も「これまでも偶然、衣装が揃うことが多くて」と返すなど、撮影から続くふたりの相性の良さを感じさせた。

また、周囲からの反響や感想について質問された福士は「僕の姉が友達と観に行ってくれたんですけど、帰り道でも泣くと言っていましたね。電車で帰りながら『あそこってああだよね』『ここはこうなってたから、だからか!』と感想を言い合いながらまた泣くという。それを聞いて、思い出すたびに泣ける映画になっているんだなと実感しました」とコメント。

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さらに「友人や家族も、みんな観てくれて、号泣したと口を揃えて言ってくれました」と振り返った福原も「この映画のプロモーション映像で、お客さんが映画を観て涙を流している映像があるんですけど、あそこに実は私の友人が映っているんです。見たらすごく号泣していたんです」とまさかのつながりを明かして、会場を驚かせた。

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一方の行定監督のもとには、家族や親子で鑑賞したという声が届いているとのことで、「親子で観に行ったという人の感想があって。その娘さんが『10年後にもう一度この映画を見たい』と言ってくれたそうです。今感じていることと、10年後は違う感じがするからと。お母さんがハラハラと涙を流している姿を横で見て、『お母さんはこれまでの人生で何があったんだろう』と思ったそうです。年代によって人への想いの伝わり方が変わる。僕は10年後にもう一度観たいと思えるような映画であってほしいと常に思って映画を作っているので、実際にそういう風に思ってもらえるのは嬉しいですね」と笑顔を見せた。

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そんな和気あいあいとした様子で進められたイベントだが、突如、司会者から、「客席内に福士さんと福原さんの写真を是非とも撮影したい、という人が来ています」と告げられた福士、福原たちは「え?」と驚いた様子。そして会場を探し始めたふたりの視線の先には、報道陣席にまぎれて座っていたのは、福士演じる須永涼/恵の高校時代を演じた北島岬が。

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カメラを構え、本編の役柄を彷彿とさせる姿はあまりにも自然でイベント冒頭からマスコミ席に潜伏していたにもかかわらず、登壇者には全く気付かれず“サプライズ”大成功の結果となった。

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あらためて司会者より紹介された北島はカメラを構えたままステージに立ち、ステージの3人に近づいて3ショットを撮影。

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「目が合ったら気付かれちゃうなと思って、目を合わせないようにこっそり座っていました」と笑う北島に、「びっくりした。全然気付かなかった」と福士。福原も「サプライズだ。嬉しい!」と笑顔を見せた。

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北島岬による撮影写真

客席に座っていた時にはずっとカメラで撮影していたという北島。「本当にかっこいいなと思っていました」とはにかむ姿に、会場からは思わず「かわいい」という声が漏れるひと幕も。実際に福士演じる涼と恵を演じた北島は「小さい頃から『福士蒼汰くんに似てるね』と言われる機会が多かったんです。こうして実際に福士さんの若い頃を演じられたのは、個人的に運命だなと感じています」とコメント。

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さらに「僕はまだお仕事の経験が少なくて。映画に出演するのは今回で2回目だったんです。普段無意識でやっているような歩き方とかを行定監督や福士さんからアドバイスをいただきました」と振り返った北島に、福士も「屋上で亜子を追いかけて階段を上るシーンとか、写真の構え方とかを教えましたね」と語ると、「本当にすばらしかった、という意見も多いみたいで。『あの子誰?』『もう覚えた』『応援する』といった意見も多かったみたいですよ」と北島の将来性に太鼓判を押すひと幕もあった。

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そんな北島の役作りについて行定監督は「福士くんと福原さんに高校生時代の芝居を演じてもらって。それを録音したものを北島くんに何度も聞いてもらいました。でも完コピしても北島くんの味が出るところがいいなと思いました。その成果があって、ちゃんと高校生時代の二人がそこにいたので、大人になった二人の説得力が増しましたね」と述懐。そんなふたりが並んで立つ姿に、福原も「くしゃっと笑うところが似ていますね」と笑ってみせた。

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続いて、登壇者たちは来年の抱負を記した巻物を披露することに。

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まずは北島が「一生懸命」と発表。「これからどんどんキャリアを積んで、福士さんや福原さんのような俳優になりたいです。目の前のことを一生懸命努力して、一生懸命生きていって。これからいただける役とかにも一生懸命生きていけたら、周囲から応援されるような人になれるのかな。だから、来年は一生懸命生きようと思います」と決意を語った。

続いて福士が書いたのは「カメラ技術の向上」。実際に劇中でもカメラマンの役を演じたということで、「映画で演じていても楽しかったですし、僕も涼くんと同じで、何かに集中してる人を撮ったり、人の笑顔を撮るのが好きだなと思ったので。技術を向上させて、まわりの方々の笑顔をたくさん記録できたらなと思っています」と語った。

そして福原は「吸収と成長」。その思いについて「今年はまだまだ足りてないなとすごく感じた一年だったので、来年は色々と身につけたいなと思っています。引き出しを増やしたいんです。今回ニュージーランドに行って英語を話すシーンがあったんですけど、福士さんは本当にペラペラで助けてもらったんで、来年こそは英語もちょっとずつできるようになりたい。色んな吸収ができる一年になったらいいなと思いました」と決意を語る。

そして最後に行定監督が「改めて人生考える」と回答。「僕は自分の人生をあまり考えてこなかったんです。映画を作っていると、他人の人生のことばかり考えてしまうんです。だからちょっとぐらい自分らしい人生ってどんなもんなんだろう、と考えてみようかなと思ったんですけど……でも映画に入ったらまたすっかり忘れるんだろうな」と笑いながら付け加えた。

そんな大盛り上がりのイベントもいよいよ終盤。最後のコメントを求められた福原が「この映画は、観終わった後に大切な人をもっと大事にしたくなるような、そんな心が温まる作品になっています。ぜひスピッツさんの『楓』という曲を自分色に染めて、観て帰っていただけたらいいなと思います。2回目、3回目とまた違った視点で楽しめる素敵な作品になっていますので、ぜひ映画『楓』をたくさん愛していただけたら嬉しいです」とあいさつ。

そして福士も「『楓』という映画は、観れば観るほど味が出るというか、見方が変わる作品になっていると思います。「楓」は沢山あるスピッツさんの曲の中でも、いつ聴くかによって、感想だったり聴き方が変わる曲なんだと思うんです。それはこの映画も同じだなと思っていて。1回目に観た中で思ったことも、2回目に観たら全然違う意見になる、ということもあると思います。なので、何回も観に来ていただいて、最後に流れるスピッツさんの『楓』を劇場でぜひ体感してほしいなと思っております」と語ると、「本日はメリークリスマス。ありがとうございました」と会場に呼びかけ、大盛り上がりのうちにイベントを締めくくった。

本作では語りたくなる【#楓泣き】感想&期待投稿キャンペーン(https://cp.cinecon.jp/kaede-review/)も開催中。本作を鑑賞し、涼と亜子の切ない運命とこの冬一番の感動を見届けた観客たちからの熱いコメントにも注目してほしい。

『楓』
出演:福士蒼汰 福原遥 宮沢氷魚 石井杏奈 宮近海斗 大塚寧々 加藤雅也
監督:行定勲
脚本:髙橋泉
原案・主題歌:スピッツ「楓」(Polydor Records)
音楽:Yaffle
プロデューサー:井手陽子 八尾香澄
製作:映画『楓』製作委員会
制作プロダクション:アスミック・エース C&Iエンタテインメント
2025/日本/カラー/120分/シネスコ/Dolby5.1c
配給:東映/アスミック・エース
(C)2025 映画『楓』製作委員会
https://kaede-movie.asmik-ace.co.jp

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