【レポート】『ハチとパルマの物語』東京プレミアで壇蜜「この映画は基本、泣かせにきてます!」ザギトワ選手の映像も到着

ハチとパルマの物語

モスクワの空港で2年にわたって飼い主を待ち続けた忠犬・パルマの姿を描いた日本とロシア合作による感動の実話『ハチとパルマの物語』(5月28日(金)公開)の東京プレミアが5月25日(火)に開催された。当日は、壇蜜と子役のアナスタシアが舞台挨拶に登壇したほか、本人役で映画に出演しているフィギュアスケート選手のアリーナ・ザギトワからのビデオメッセージも到着した。

3月に都内で行われたアフレコイベントに出席した際には、イベント前に意気込んで映画にちなんでボルシチを作ったという壇蜜だが「ボルシチってウクライナ料理だったんですね…。すごくびっくりしました!」と苦笑い。この東京プレミアを前に「実家のロシアンブルーをなでてきました(笑)」と今回こそはしっかりとロシアにちなんだ行動(?)で気合を入れてきた様子。

ハチとパルマの物語

続けて、本作の鑑賞を控えた観客に対して「基本、泣かせにきてます。相手は本気です。しかも日露合作ということで、寄ってたかってです」と警告。「いろんな事情を抱えたいろんな人が苦難を越えていく――『あぁ、いま越えたな』というシーンが収まっていて、乗り越えた瞬間にいい具合に堂珍(嘉邦)さんの歌が入ってきます。乾いた心にしみこむような場面がたくさんあります」とアピールした。

また、出演していた壇蜜も、完成した作品を見て思わず涙腺が緩む瞬間があったそうで「空港で『何とかして助けてあげたい』というみんなの優しさが気持ちをひとつにするところはウルっときました。学校のイベントで、(人間)ピラミッドでは泣かないけど、三十人三十一脚で泣くタイプです。一丸となってみんな並んで走る、失敗しても頑張る…そうやって、一丸となってる姿にざわざわしました」と独特の表現で感動ポイントを明かした。

本作では、「秋田犬の里」の館長役で、犬たちに囲まれながらの演技となったが、もともと、大の動物好きで「(動物の)世話をさせていただくのが好きなんです」とのこと。世間をにぎわせたアミメニシキヘビの脱走、捕獲のニュースにも触れ「アミメさん、本当に心配しました。よかったです。どこにも行かず、天井裏で震えてらして…」と語り、動物愛の深さを伺わせた。

犬は実家にいた頃に飼っていた経験があったといい、「すごくかわいくて、健気にずっと待っててくれて、申し訳ないくらいかわいかったです。頑張り屋さんなんです。頑張り屋さんなので、私の部屋の畳の面を全部フラットにしてくれました(笑)。愛すべき、かけがえのない存在でした」と笑いを交えつつ語った。

そして、改めて犬の魅力について「ワンちゃんは、みんなにかわいいポイントがあって、それは全部、ご主人のためなんです。ご主人のためにいろんなことができるということを『期待してね!』と見せようとしてくれるのが、ワンちゃんのすごくかわいいところ」とうっとり。ちなみに、現在は猫を飼っているとのことだが「猫は何もしないから…(笑)。『ただいま』って帰ってきても、耳が上にヒクっとうごくだけ。それでも『反応ありがとう』と返しますけど」と愛憎を口にし、笑いを誘っていた。

イベントでは、アリーナ・ザギトワ選手のコメント映像も上映。コロナ禍もあって、この日のイベント出席はかなわなかったが、映画の舞台である秋田県大館市内で5月23日(日)に行なわれた、先行プレミア上映会に出席しており、ビデオメッセージでは「みなさん、こんにちは。アリーナ・ザギトワです」と日本語で挨拶。「(自身の飼っている犬の)マサルの故郷に来られたことを大変うれしく思っています。友情と愛のあふれる映画です。みなさん、お楽しみください」とメッセージを寄せ、大館市内の「秋田犬の里」を訪れた際の映像も上映された。

ザギトワ選手について、壇蜜は「好きというよりも、神聖視している」とのこと。映像を見て「拝んでおきましょう。ありがたかった…」としみじみ。コロナ禍でイベントでの共演はかなわなかったが「私が舞い上がった上に奇行してしまう可能性があるので、隔離していただければ…(笑)。むしろ(コロナ禍で直接顔を合わせずに)よかったです」と語り、改めてザギトワ選手について「親日家ということもありますし、選手としてのパフォーマンスも素晴らしいものがあり、少女から大人の女性になっていくところをアスリートとして見せていただいて、素敵な人だな、これからも素敵な女性になっていくんだろうなと思います」と称賛の言葉を口にしていた。

ハチとパルマの物語

この日はさらに、本作に出演している8歳の少女・アナスタシアも登壇。秋田犬のぬいぐるみを手に登壇したアナスタシアは日本語で「みなさん、ぜひ映画を楽しんでください!」と観客に呼びかける。これには壇蜜も「かわいい!変なスイッチが入りそう!(撮影時から)ちょっと大きくなっておねえさんになったね」と優しい笑みを浮かべていた。

『ハチとパルマの物語』は5月28日(金)全国ロードショー。

▼アリーナ・ザギトワ選手 ビデオメッセージ

(コメント)
みなさんこんにちは。私はアリーナ・ザギトワです。(日本語)
マサルの故郷に来れたことを大変嬉しく思っています
友情と愛のとてもあふれる映画です みなさんお楽しみください


ストーリー
旧ソ連時代の1970年代、飼い主とともにプラハに行く予定だったジャーマンシェパードのパルマは、飛行機搭乗のための書類不備で乗機を拒否されてしまう。仕方なくモスクワの空港に置き去りにされたパルマは、毎日滑走路で飛行機を見上げては、2年間も飼い主の帰りを待ち続けた。時を同じくして、9歳のコーリャ少年が空港に現れる。彼は母親を亡くし、パイロットである父親に引き取られるが、母を失った悲しみと、良い思い出のない父親との生活ですっかり心を閉ざしてしまう。孤独なもの同士、友情を深めていくパルマとコーリャ。
ある日、日本人に連れられた秋田犬を見つめるパルマの眼に、この上ない寂しさが宿っていることに気づいたコーリャは、パルマを飼い主のもとへと戻すため、ある行動を起こす――。

作品タイトル:『ハチとパルマの物語』
出演:渡辺裕之 藤田朋子 アナスタシア 壇蜜 高松潤 山本修夢 早咲 アレクサンドル・ドモガロフ レオニド・バーソフ ヴィクトル・ドブロヌラヴォフ 阿部純子(友情出演) 堂珍嘉邦(友情出演) アリーナ・ザギトワ(友情出演)
監督:アレクサンドル・ドモガロフJr.
脚本:アレクサンドル・ドモガロフJr./村上かのん
プロデューサー:益田祐美子
主題歌:「愛の待ちぼうけ」堂珍嘉邦(AGレーベル)
撮影協力:秋田県/大館市/一般社団法人秋田犬ツーリズム/大館能代空港/秋田犬保存会
制作:平成プロジェクト
配給:東京テアトル/平成プロジェクト

公式サイト:https://akita-movie.com/
公式Twitter:@akita_palma
公式Instagram:@hachi.palma
公式Facebook:@palma.movie
コピーライト:(C)2021 パルマと秋田犬製作委員会

5月28日(金)より全国ロードショー

 

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