【レポート】『明日の食卓』”第4の母”を熱演した大島優子が瀬々敬久監督と公開記念トークイベントに登壇!

明日の食卓

椰月美智子の同名小説を映画化した『明日の食卓』(公開中)で“第4の母”耀子役を演じた大島優子瀬々敬久監督が「公開記念トークイベント」に登壇、公開後だからこそ話せる撮影秘話や、本作での大島を絶賛していた瀬々監督と大島の貴重なトークが繰り広げられた。

『明日の食卓』公開記念トークイベント 概要

日時:6月12日(土) 20:20~20:50(30分間)※本編上映後
登壇者(敬称略):大島優子、瀬々敬久監督
場所:池袋HUMAXシネマズ スクリーン1

冒頭で大島は「本日はコロナ禍の中でご来場いただき、鑑賞していただいて心から感謝しております」と挨拶。瀬々監督も「今日は大島さんのファンの方々がたくさんいらっしゃっているので、生大島優子を堪能して帰ってください!」と笑顔で鑑賞後の観客へ向けて挨拶した。

本作の公開前日に“第4の母”耀子役での出演が解禁となるや、SNSを中心に大きな話題を集めた大島。瀬々監督も「大島優子さんが素晴らしいという反響が結構きている。誰だか分からなかったと。それだけ素晴らしかったということ」と早速その演技に太鼓判を押した。

以前イベントで、本作について「10年に1本の作品」だと語っていた瀬々監督だが、「長いこと作っていると、そんなつもりはなかったのにラッシュを観るとすげぇことになってるなって作品が10年に1本位あるんですけど、その1本」だと改めて語った。

そしてこのイベント当日、別の劇場で本作を鑑賞してきたという大島。「一人でこっそり。誰も気づかず」だったといい、「母親ってすごい鬼みたいな顔をしてる時もあるけど、仏のように微笑んでいる時もある。それって子どもからの主観として見ていて、そういう表情とかだけで親の心情を察知していた。親と子って鏡みたいだったなって思いだした。自分の母親もこういう瞬間があったんだろうなと思いだしながら観ましたね」と明かすと、瀬々監督も本作に出演している渡辺真起子から「(本作を観て)『お母さんに会いたくなった』ときたんです。やっぱりお母さんを思いだしたりするんだな」と心境を吐露。

それに対して大島も「改めて感謝しなきゃなとも思いました。私は父子家庭なので割と父親とばっかりずっといるんですけど、でも母親は母親なりの目線で子どもを見て、自分を奮い立たせるというか、母親って父親よりも信じたいっていう気持ちが強いのかなって思って…。架空でもいいし、何かを信じながら生きていこうっていう力が強いのかなって映画を観て思いました」とも。

明日の食卓

またアイドル時代について瀬々監督からいきなり質問が飛ぶと、大島は「(アイドル業は)私は天職だと思っていました。女優業ではなく、アイドルのほうが天職だったかもと思っているんですけど、でもずっと続けられるほどエネルギーを作っていくことがアイドルは難しいかなと…。女優さんは作品によってエネルギーチャージが違うから、それがまた面白いなとも思って、もっとずっとチャレンジし続けていきたいなと言う職業ですね」と女優業への今の想いを明かした。

今回、瀬々監督とは初タッグとなった大島。本役についての思い入れを聞かれると、「瀬々監督のファンだったので、お話しが来た時は二つ返事でやらせてくださいと。でも1シーンだけというのは、やっぱりすっごく恐かったですね。それまでの背景とか流れがない中で、唐突に出るっていうものほど恐いものはないなと。撮影の1週間前位から耀子のバックボーンを考えながら、毎日毎日ずっと考えていました」と述懐。「とにかく石橋耀子っていう人生がここにあるって思いながらやるしかなかった」とその苦労を吐露した。

明日の食卓

そんな大島の演技に対し、瀬々監督も「素晴らしいなと思いました。凝縮された時間の中でだすのは大変だと思うし、ポンと出てきて断片だけで勝負するというのは、本当に恐い仕事だと思う。それに果敢に臨んでいただいたってことだけでもありがたい、この映画の“隠れたMVP”だと思っているんですけど。それくらいのシーンだったと思う」と大絶賛。それに対し大島は「すっごくうれしいです。他の共演者の方々が凄まじく迫力あるお芝居をされていたので、自分の中では『あーっ…』ていう感じで思っていたら、監督が(出演解禁時のコメントで)あっぱれだと仰って下さっていて…。公開前に胸をなでおろせました」と安堵したことを振り返った。

さらに耀子役を演じるにあたって、大島は周りの実際に子どもがいる友人に話を聞いたといい「温厚で子どもも好きな方なんですけど、『初めて育ててみて分かったよ』って。『1回プチッとなる瞬間が訪れるんだよね。そういう瞬間が自分にもあることに気づいた』って言っていて、誰にでも起こりえることなんだなと思ってそこを反映しました」とも明かした。

最後には大島が、「改めて今こういう時代になって、誰かに寄り添う気持ちというのを感じ取ってもらって、持って帰ってもらえたらと思います。誰かと触れ合うとか連絡取るとかが薄れているので、誰かを想う、寄り添うというのを思い出してもらえたら」とメッセージを贈り、瀬々監督も「『紙の月』を見た時に『この人すげえ』と思って、「スカーレット」で『またすげぇな』と思って、今回こうして出ていただいて本当嬉しく思っています。これからも映画を観ることを大切にしてもらえたらと思います」とイベントを締めくくった。

明日の食卓

ストーリー
同じ「石橋ユウ」という名前の小学5年生の息子を育てる3人の母親たち。
神奈川在住・フリーライターの石橋留美子(菅野美穂)43歳。夫・豊はフリーカメラマン。息子・悠宇10歳。
大阪在住・シングルマザーの石橋加奈(高畑充希)30歳。離婚してアルバイトを掛け持ちする毎日。息子・勇10歳。
静岡在住・専業主婦の石橋あすみ(尾野真千子)36歳。夫・太一は東京に通い勤務するサラリーマン。息子・優10歳。
それぞれが息子の「ユウ」を育てながら忙しく幸せな日々を送っていた。しかし、些細なことがきっかけで徐々にその生活が崩れていく。苦労はあっても、息子への愛に偽りはなかったはずなのに、どこで歯車が狂ってしまったのか。「ユウ」の命を奪った犯人は誰なのか、そして三つの石橋家がたどり着く運命とは……?

作品タイトル:『明日の食卓』
出演:菅野美穂、高畑充希、尾野真千子
柴崎楓雅 外川燎 阿久津慶人 / 和田聰宏 大東駿介 山口紗弥加 山田真歩 水崎綾女 藤原季節
真行寺君枝 / 渡辺真起子 菅田俊 烏丸せつこ
監督:瀬々敬久
脚本:小川智子
原作:椰月美智子『明日の食卓』(角川文庫刊)
主題歌:「Motherland」tokyo blue weeps
製作幹事:WOWOW
制作プロダクション:トラヴィス
配給:KADOKAWA/WOWOW

公式サイト:https://movies.kadokawa.co.jp/ashitanoshokutaku/
公式Twitter:@asushoku_movie
コピーライト:(C)2021「明日の食卓」製作委員会

大ヒット全国公開中!
WOWOWオンデマンド、au スマートパスプレミアム、 TELASAにて、6月11日(金)より絶賛配信中!

 

関連記事:
『明日の食卓』母親を演じた菅野美穂、高畑充希、尾野真千子それぞれに注目したキャラクタースポット映像3種&場面写真解禁!
『明日の食卓』特別映像解禁!菅野美穂×高畑充希×尾野真千子が作品への想い、そして演技論まで濃厚トーク ―公開中
映画『明日の食卓』瀬々敬久監督も絶賛!物語のカギを握る”第4の母”耀子役で大島優子が出演 ―本日5/28(金)公開
映画『明日の食卓』世の母親たちの分かりみが深すぎる…菅野美穂演じる母と息子、スーパーでの死闘!本編映像解禁
【応募終了】菅野美穂、高畑充希、尾野真千子が三者三様の “母親”を熱演『明日の食卓』ムビチケオンライン券2組4名様☆
【レポート】『明日の食卓』完成報告会で主演・菅野美穂、高畑充希、尾野真千子の演技力を瀬々敬久監督も絶賛 ―5/28公開
『明日の食卓』菅野美穂×高畑充希×尾野真千子、三者三様の”母親”像が胸に突き刺さる、注目の場面写真解禁!
菅野美穂×高畑充希×尾野真千子『明日の食卓』劇場公開の2週間後の6月11日(金)より配信が決定!
誰も見たことのない、しかし誰にでも起こり得る母と子の壮絶なドラマ『明日の食卓』本予告映像&本ビジュアル解禁!
『明日の食卓』”3人の母”の元に豪華実力派俳優が集結!父親役には和田聰宏&大東駿介 ―5月28日(金)公開決定
息子を殺したのは、私ですか―?『明日の食卓』菅野美穂、高畑充希、尾野真千子の衝撃ティザービジュアル&特報解禁!
菅野美穂、10年ぶりの映画主演『明日の食卓』高畑充希、尾野真千子の3人が「母」を熱演!キャスト・監督コメント到着

↑上に戻る