【レポート】映画『いつも月夜に米の飯』カリコレ2018にてプレミア上映&トークイベント開催!本予告映像が解禁に

いつも月夜に米の飯

加藤綾佳監督×山田愛奈主演映画『いつも月夜に米の飯』は9月8日、シネマカリテほか全国順次ロードショーとなる。本作は2015年に森川葵の出世作でもある『おんなのこきらい』がスマッシュヒットを記録した加藤監督が、新潟出身の注目女優・山田とともに、地元・新潟県でオールロケを敢行させた、おいしそうでちょっぴ焦げついた、ごはんと家族と恋の物語。

主演は、女性ファッション誌non-no専属モデルで活躍のほか、主演デビュー映画「最低。」が話題となり、初単独主演を果たした本作で恋や仕事に奮闘する千代里を好演する山田愛奈。さらに、挿入歌「おいしい声」で歌声も披露している。千代里と生活をともにする料理人・アサダに実力派俳優・和田聰宏、わだかまりを抱える母親・麗子役に高橋由美子、幼なじみ役に渡辺佑太朗。角替和枝、小倉一郎、MEGUMI、森下能幸、小倉優香、新潟出身のマッスル坂井などの個性派が脇を固めた。
主題歌は、その世界観で聴くものを魅了し続ける吉澤嘉代子。調理師免許も持つ加藤監督が地元・新潟を舞台に、愛しくて不器用、甘くてしょっぱい、名産品満載で味わい豊かなごはん映画を誕生させた。そしてこの度、本作の本予告編が解禁された。

解禁された予告編では、ファーストフードを食べている女子高生・千代里(山田)が校内放送に振り返る姿からはじまる。母が失踪したという知らせを受け、故郷・新潟の居酒屋に戻ると、店を守ろうとする料理人のアサダがいた。母へのわだかまりを癒すようなやさしいおにぎりの味、新潟の豊かな海産物、地元の個性的な客たち、家族、恋。女将としての仕事にも慣れてきたある日、突然、母が戻ってくる――。<てのごはんみたいにあったかくて、塩引鮭よりもばかしょっぱい>私の人生は、どこへ向かうのか。「人生で最後に食べるものって、何になるんだろう?」とつぶやいて、ふりかえる海辺の千代里で締めくくられる。

また、7月28日、新宿シネマカリテで開催中の夏の祭典「カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2018(カリコレ2018)」にて、プレミア上映&トークイベントにてお披露目となった本作。台風直撃警報も出るほどの悪天候にもかかわらず、ほぼ満席のプレミア上映後に、主演・山田愛奈と加藤綾監督が登壇。公開に向けて映画への思いを語った。

『いつも月夜に米の飯』プレミア上映&トークイベント  概要

日時:7月28日(土)15:30回 上映後

いつも月夜に米の飯

山田愛奈さんともども新潟出身ということで、立ち上げの経緯などお聞かせください。
加藤綾佳監督
:山田さんが「新潟美少女図鑑」にでられていたり、いろんな経緯から映画を撮ろうという企画が立ち上がりました。
最初に山田さんを紹介されたときに、「どんな子ですか?」と性格のことを聞きたかったんですが、「おにぎりが好きな子」と言われて、意味がわからない!と思って(笑)
はじめて会った時は、山田さんがまだお芝居を一切やってない頃で、むしろお芝居なんてやりたくないと不機嫌な様子がとてもいいな、とキャラクター作りをはじめました。新潟県はお米が有名で、ずっと食の映画を作りたいと思っていたので、作りはじめたのが最初です。

山田さんにとっては、『最低。』に続き、はじめての単独主演作です。千代里という役を演じられて、いかがでしたか?
山田愛奈さん
:まず、地元の新潟が舞台ということもあって、たくさんプレッシャーもあったんですが、監督やスタッフのみなさんが支えてくれたのでとても楽しく撮影にのぞめました。と、同時に、いろんなことを学べて、とても充実してました。
加藤監督:オール新潟ロケで2週間近く撮影したんですが、アットホームな現場でしたね。撮休の日に、ロケ地の居酒屋さんでスタッフと打ち合わせをしていたら、山田さんと、(アサダ役の)和田聰宏さんがスーパーで材料を買ってきて、スタッフにごはんを作ってくれたりして。それくらいアットホームで楽しい現場でした。

ベテランの俳優陣に囲まれての主演は?
山田さん:ひとことでいうと、吸収することが多すぎて…。毎日毎日、大物の方と共演するシーンがあったので、私自身もそれに負けないようにと言いますか、吸収できることは吸収して。カメラが回ってない時でも、たくさんお話しして下さったので、打ち解けるのは早かったです。
加藤監督:山田さん中心に演出をしてたのですが、見た目で説得力のあるベテラン勢が多く、土台を作っていただいていたので、安心して山田さんと千代里というキャラクターについて話しあったりできました。

「あたたかいごはんと家族」というポスターイメージから裏切られるような展開の内容が、さすが『おんなのこきらい』(森川葵主演)の加藤綾佳監督でした。
加藤監督:ダマされたでしょ!(笑) 立っての希望で、「あったかいごはんの映画」と思わせといて,,..という宣伝にしたいと最初からお願いしました。
山田さん:映画お話をいただいた時に「おいしいごはんの話」と聞いていたので、監督の「加藤節」がきいてる過去作から路線変えてきたな..と思いまして。いざ、脚本をみたときに、「ちょっと待てよ..これ、おいしいごはんの話」かと?もちろんそうなんですけど、それを前提で、加藤節がききにききまくって、いい味出してると思いました。母親役の高橋由美子さん相手に心臓バクバクのシーンがあったりで。(笑)

山田さんは挿入歌『おいしい声』(SOROR feat. 山田愛奈)も歌ってますね。
山田さん:やだー!やっちゃいました。(笑)はじめてのことです。

プレミア上映の最後に
加藤監督:自分の部屋で一文字一文字パソコンを打ってという、形のなかったものが、最終的に役を演じてもらって、カメラで撮影して映像になって、お客様にみていただいて、はじめて「映画」になれると思ってます。みていただいて、千代里はじめ「いつ米」の登場人物が、今日はじめて生まれることができました。その姿を皆様の心の中に焼き付けていただけれたら、うれしいなと思ってます。なので、『いつ米』を生んで下さってありがとうございます、という側だと思います。
山田さん:この映画に出ている千代里ふくめ、いろんな登場人物の思いや愛、不安など、いろんな気持ちが出ていたと思います。
みなさんも不安や悩みがたくさんあると思うのですが、この作品を見終わったあとに、その重みがちょっとでも軽くなってたらうれしいなと思います。そして、同じように悩み事をしていたり、最近落ち込んでるなっていう人がいたら、この映画をすすめて、ぜひ何度でも劇場に足を運んでもらいたいなと思います。ありがとうございました。

なお本作は、公開に向けて上演支援クラウド・ファンディングを実施中。サイン入り台本などのに加え、ロケ地の居酒屋「伊呂里」でのお食事会など豪華リターンが用意される。

Motion Gallery 『いつも月夜に米の飯』上演支援プロジェクト 実施中
https://motion-gallery.net/projects/itsukome2018

ストーリー
新潟で居酒屋を営む母の元を離れ、東京の高校に通う女子高生・千代里(山田愛奈)。夏休み間近のある日、母親・麗子(高橋由美子)が突然失踪したという知らせを受ける。女手一つで千代里を育てた麗子は、昔から男癖が悪く、自由奔放。女将として働くこととなり、地元の個性豊かな客たちを相手にしながら、徐々に心を開き、仕事にも慣れていく千代里は、次第にアサダに心惹かれていく。
そんな幸せな日々の中、突然、母が帰ってくる―。

作品タイトル:『いつも月夜に米の飯』
出演:
山田 愛奈
和田聰宏 高橋由美子 渡辺佑太朗
春花 MEGUMI 西山宏幸 森下能幸 マッスル坂井(友情出演)
飯田孝男 小倉優香 山川未菜 宮城大樹 山本直寛 山口岳彦 内田周作
小倉一郎/角替和枝
監督・脚本:加藤綾佳
主題歌:吉澤嘉代子「雪」(e-stretch RECORDS/日本クラウン)
挿入歌: SOROR feat. 山田愛奈『おいしい声』
プロデューサー:和田紳助
企画:直井卓俊
挿入歌『おいしい声』SOROR feat.山田愛奈
製作:「いつも月夜に米の飯」製作委員会
カラー|5.1ch|16:9|104分
配給・宣伝:SPOTTED PRODUCTIONS

公式サイト:itsukome.com
コピーライト:(c)2018「いつも月夜に米の飯」製作委員会

9.8 シネマカリテ、9.22 新潟シネウィンドほか順次ロードショー

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