【レポート】映画『万引き家族』観客動員数100万人突破!大ヒット御礼舞台挨拶イベントに劇中の“父親役”が一挙集結

万引き家族

様々な“家族のかたち”を描き続けてきた是枝裕和監督が「この10年間考え続けてきたことを全部込めた」と語る渾身作『万引き家族』が遂に、329館334スクリーンにて全国公開した。
第71回カンヌ国際映画祭【コンペティション部門】にて最高賞<パルムドール>を受賞。21年ぶりの快挙を成し遂げた本作は、休日に限らず平日も連日好調に推移しており、12日(火)に早くも10億円を突破。さらに、14日(木)には来場者数が100万人を突破した。公開後7日間での10億円突破は、2018年公開の実写邦画の中で最速の記録となる。この度、6月14日(木)に大ヒット御礼の公開後舞台挨拶イベントが実施された。

満席の会場に、大きな拍手で迎えられ登場したキャスト陣と是枝監督は、それぞれに「本当に大ヒットしている大ヒットイベントに参加したことがなかったので今日は嬉しいです。この作品が賞を獲ったことはあまり意外じゃないですが、大ヒットは意外でした」(リリー)、「自分が映画に興味を持ってからずっと是枝組に憧れていたので、今回参加させていただけたことが本当に嬉しかったです。僕が出演している作品でここまで沢山人が入っていることはなかなかないので(笑)とても嬉しく感じています」(高良)、「少ない撮影期間でしたが、賞を獲ったと聞いてとても嬉しかったですし、僕も是枝組に携われたことが幸せですし、今回の経験を宝物のように思っています。この作品が沢山の方々の心に響けばと思っています」(山田)、「本日はありがとうございます!素敵な映画をご覧ください!」(城)「今日はどうもありがとうございました!」(佐々木)、「つくっているときは、小さく生んで、長く細くと思っていましたが、こんなに大きく成長したことにもどかしさも感じていますが、とても嬉しく思っています」(監督)と挨拶。

パルムドール受賞の知らせを友人からの連絡で知ったという高良さんは「自分が携わった作品というのもありますが、日本映画がこのような世界的な素晴らしい賞を獲ったことがとても嬉しかったです。でも嬉しかったんですけど、ちょっと悔しさもあります…」と語ると、SNSのニュースで知ったという山田さんは「自分が関わらせていただいた作品がこのように最高の形で認められてとても嬉しかったです!ですが…高良さんと同じく僕もちょっと悔しくて…もうちょっとガッツリ関わらせていただければなと…!」と本音を明かすと、リリーさんは「山田くんのシーンは編集でかなり切られてたんだよね」と吐露。すると「いえ、そっちの方が表現としてより伝わりますし、切っていただいたことにむしろ愛を感じています…!」と焦った表情ですかさずコメントし、観客を笑わせた。

高良さんと山田さんのキャスティングの経緯について是枝監督は「高良さんは共通の友人である井浦新くん経由で、10何年前にお会いしていたんですけど、それから本当に印象が変わらず、真摯にお芝居に取り組んでいる方だと思いましたし、色んな作品を観ていて大きなスクリーンが似合う俳優さんだなと思っていたので、今回ご一緒できてよかったです。山田さんは、色んなスタッフから山田さんはいいよと言われていたんですけど、そんな話を本当に何度も聞くので、じゃあ会ってみようかなと思って、お会いしたら、なるほどと。どんな作品でもまっすぐな姿勢で取り組んでいることが感じられたんです。今回は沢山カットしてしまったけど(苦笑)今日をご縁にまた機会があれば是非ご一緒できればと思っています」と明かした。

高良さんとの共演シーンがあった城くんとみゆちゃんだが、撮影時を振り返り、城くんは「優しかったです!マジックをやってくれて、それを覚えて練習したんですけど、披露したら褒めてくれました」と明かす一方で、みゆちゃんは高良さんの印象について「こわいこわいおばけみたいでした」と独特な表現でコメントし、高良さんを困惑させた。

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また、役柄の上では父親であるリリーさんとの撮影について振り返り、城くんは、「カメラを回っているときダメダメなお父さんだけど、カメラが回っていないときは優しくて面白かったです」、みゆちゃんは「家の中でリリーさんがマジックをしてくれて面白かったです!」と明かすと、リリーさんは「この子たちが現場では本当に瑞々しくて、一緒にいるときは、お芝居をやらせてもらっている感じでした。むしろ助けてもらった感じです」と語った。

そして、当日は城くんがリリーさんへ手紙のサプライズプレゼントを用意!緊張した面持ちをみせながらも、堂々と読み上げた城くんの姿と手紙の内容に「ジーンときましたね…」と目頭を熱くさせる様子をみせるものの「お年玉で50万円もらったこと書いてないじゃん」とツッコミをいれ、会場からは感動と共に笑いが。

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さらに、みゆちゃんからは“家族”の似顔絵のプレゼントも。昨日リリーさんからプレゼントされたというペンで描いたというみゆちゃんに、リリーさんは「ほんと上手に描いてくれていますね。空き時間にもよく絵描いてたもんな」といい、さらに目頭を熱くさせる様子をみせた。

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最後に、リリーさんは「こうやって沢山の方に観ていただけることが何より嬉しいです。今日はありがとうございました」、高良さんは「僕はこの映画を観て、どんな人生でも一人でも受け入れてくれる人がいたら生きていけるのではないかと、僕がこの映画で刑事役を演じたからこそ思いました。こうやって多くの皆さんにこの映画を観ていただけることが本当に嬉しいです」、山田さんは「この映画を通じて、ますます映画というものが好きになりましたし、もっと頑張らないとと思いました。大事なのは血の繋がりではなく、心の繋がりだと感じました。家族や友人、仕事をご一緒する方々とこれからもそういった心の繋がりでつながっていきたいと思います」、是枝監督は「先週の公開記念舞台挨拶のときに、みゆが“家族”で集まるのは今日で最後なの?と言っていたので、大ヒットしたらまた集まれるよと言っていたんです。何度でもこのキャストとスタッフたちが集まれたら嬉しいと思っているので、よろしければ何度でも劇場に足を運んでもらえると嬉しいです」と挨拶。すると、リリーさんからの最後の締めの挨拶は祥太(城くんの役名)がやりますという突然の無茶ぶりに急きょ対応することになった城くんは、リリーさんから耳打ちをされながら「宴もたけなわプリンスホテルではございますが(笑)人生には大切な袋が三つあります。一つ目が池袋です。二つ目は沼袋です。三つ目は東池袋です。映画を楽しんでください(笑)」といい、会場は大爆笑!終始アットホームな雰囲気に包まれた、感動あり笑いありのイベントとなった。

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ストーリー
高層マンションの谷間にポツンと取り残された今にも壊れそうな平屋に、治と信代の夫婦、息子の祥太、信代の妹の亜紀の4人が転がり込んで暮らしている。彼らの目当ては、この家の持ち主である初枝の年金だ。足りない生活費は、万引きで稼いでいた。社会という海の底を這うような家族だが、なぜかいつも笑いが絶えず、互いに口は悪いが仲よく暮らしていた。
冬のある日、近隣の団地の廊下で震えていた幼い女の子を、見かねた治が家に連れ帰る。体中傷だらけの彼女の境遇を思いやり、信代は娘として育てることにする。だが、ある事件をきっかけに家族はバラバラに引き裂かれ、それぞれが抱える秘密と切なる願いが次々と明らかになっていく──。

作品タイトル:『万引き家族』
出演:リリー・フランキー 安藤サクラ / 松岡茉優 池松壮亮 城桧吏 佐々木みゆ /緒形直人 森口瑤子 山田裕貴 片山萌美 ・ 柄本明
/ 高良健吾 池脇千鶴 ・ 樹木希林
原案・監督・脚本・編集:是枝裕和
音楽:細野晴臣(ビクターエンタテインメント)
配給:ギャガ

公式サイト:gaga.ne.jp/manbiki-kazoku
コピーライト:(C)2018フジテレビジョン ギャガ AOI Pro.

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記事提供:映画・ドラマニュース

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