【レポート】『凪の島』新津ちせ、結木滉星、加藤ローサら登壇の公開記念舞台挨拶開催!夏休みの思い出エピソードを披露

瀬戸内の小さな島で暮らす少女の心の成長を描いた『凪の島』(公開中)の公開記念舞台挨拶が都内劇場で行われ、主演の新津ちせ、共演の結木滉星、加藤ローサ、そして長澤雅彦監督が参加した。

『凪の島』公開記念舞台挨拶 概要

【⽇程】8⽉20⽇(⼟)15︓25〜15︓55
【場所】新宿ピカデリー シアター6(東京都新宿区新宿3丁⽬15番15号)
【登壇者(敬称略)】新津ちせ、結⽊滉星、加藤ローサ、⻑澤雅彦監督
SPゲスト「くだまる」(⼭⼝県下松市公式マスコットキャラクター)

昨年9月の撮影から約1年を経て、無事に劇場公開を迎え、沢山の観客が劇場に駆け付けた。両親の離婚によって母の故郷である山口県の瀬戸内にある小さな島で暮らすことになった本作の主人公・小学4年生の原田凪を演じた新津は、瀬戸内ロケを振り返り「なんて綺麗な場所なのかと思って、早く皆さんに観てもらいたかったので感無量です!」と主演作の封切りに嬉しそうで「今日の洋服は瀬戸内の海をイメージ。水色のフワフワで来ました!」と可愛らしいワンピースをフワリとさせた。

お気に入りのシーンについて新津が「結木さんと海に潜って目だけで会話をするシーンが素敵でした」と明かすと、結木も「え?好きなシーンが被りました!二人がいいシーンだと思っているというのは良いことですね!」と相思相愛。瀬戸内の海について新津は「想像以上に澄んだ海。冷たかったけれど夏で暑かったので気持ちが良かった!」といい夏の思い出になったようだ。

監督&脚本を務めた山口県在住の長澤監督は「瀬戸内の海は波がなくて静かな海。まさに凪。それもあって主人公の名前は凪ありきでした」と思い入れを口に。凪が通う島の小学校の先生・瑞樹(島崎遥香)に思いを寄せる漁師・守屋浩平役の結木は「海の上を船で行ったときは本当に波がなくて気持ちが良かった。その気持ち良さが勝って船酔いはしませんでした」と豊かな自然環境での撮影だからこその舞台裏を報告。漁師を演じたものの、実際の結木は釣りビギナーだそうで、加藤からタイを釣った場面について尋ねられると「あれは…用意していただいたお魚さんを…魚ってちょっと怖いですよね。」としどろもどろになって場内を笑わせた。

看護師をしながらシングルマザーとして凪を育てる・原田真央役の加藤は「滞在先のホテルからも美しい景色が見えました。子供たちの夏休みで疲弊した状態で山口入りしてホテルに着いたらあの美しい景色。地球から『いつもお疲れ様。ここでゆっくりしていってね!』と言われているような気がした」と心身ともに、山口の大自然に心底癒されたようだ。

また本作の内容にちなんで「心に残る夏休みの思い出」をそれぞれが発表。新津は5歳の頃に父の実家のある長野で乗馬体験をしたことを回想し「その時の楽しさが衝撃として残っていて、今も乗馬をやっています。今年の夏休みの自由研究も馬についてです」と発表。新津の歳ぐらいの時の自由研究はカマキリの絵を描く程度だったという結木から「馬!?凄いね!」と驚かれると、新津は「馬が楽しく生きられる世界や社会を目指すための自由研究です」と自由研究の内容を解説。結木は予想外の超社会派な研究テーマに驚愕し、「僕なんて…」と新津の大人顔負けのしっかり者ぶりに戦々恐々とした様子。加藤も「凄い!学校に提出し終わったら見せてほしい!」と興味津々だった。

そんな加藤の夏休みの思い出は、まさに本作の撮影だったということで、共演した徳井義実(チュートリアル)とのエピソードを披露。「徳井さんも島に来て、海で泳ぐシーンがあったんですけど、楽しそうにたくさん泳がれていて。その日が徳井さんのクランクアップだったんです。海からあがった時に“良い夏の思い出ができました。みなさん頑張ってください”と言っていて(笑)。その飄々とした様子が劇中の演じたキャラクターとも重なって見えて笑ってしまったのを良く覚えています。」と撮影を振り返っていた。

さらに、「どうしても皆さんに御礼を言いたい!」というスペシャルゲストが乱入。本作ロケ地でもある山口県下松市ではスーパーアイドル的人気を誇るゆるキャラ、くだまるが登場。「こんな素敵な映画を、下松市を舞台に作ってくださってありがとうございました!」というくだまるからのメッセージが読み上げられ、持参したくだまるのぬいぐるみをキャスト陣にプレゼント。これに新津は「イラストなどでは見たことがあるけれど、会うのは初めて!嬉しい!可愛い!」と大興奮だった。

最後に長澤監督は「この映画を観ることで大人の方々には夏休みを追体験してもらいたい」とアピール。新津は「1年前に比べて背も伸びました。今やるとしたら小学校4年生には見えずに凪にはなれなかったと思うので、凪として出演させていただくことができたのは、色々な奇跡が重なり合ったからこそ。この作品に参加できたことが嬉しくて、そして幸せに思います」と作品との出会いに感謝し、和やかなムードで舞台挨拶は幕を閉じた。

ストーリー
ひとりの少女の目を通して描かれる“家族”とは?
瀬戸内の優しい自然と光に囲まれて育まれる少女の心の成長譚

両親が離婚し、母の故郷である山口県の瀬戸内にある小さな島で暮らすことになった小学4年生の凪(新津ちせ)。母・真央と、祖母・佳子と一緒に、佳子が医師をしている島唯一の診療所で暮らしている。普段は明るく振る舞う凪だが、母へ暴力を振るうアルコール依存症の父・島尾の姿が目に焼き付き、心に傷を負い、時々過呼吸になって倒れてしまう。そんな凪を、事情をすべて知った上で何も言わず温かく受け入れてくれる島の住民たち。凪が通う小学校の同級生の雷太や健吾、担任教師の瑞樹、用務員の山村、漁師の浩平。彼らもまたそれぞれ悩みを抱えながらも前向きに生きていた。その悩みを知った凪もまた、彼らを支えようと奔走し、一歩ずつ笑顔を取り戻していく。だが、島での平穏な日々はそんなに長くは続かなかった。島に突然父がやって来て、再び家族に戻りたいと言い出した。その願いを聞いた凪は…

作品タイトル:『凪の島』
出演:新津ちせ 島崎遥香 結木滉星 加藤ローサ 徳井義実(チュートリアル) / 嶋田久作 / 木野花 ほか
監督・脚本・編集:長澤雅彦
音楽:Kitri / 主題歌「透明な」<日本コロムビア(BETTER DAYS)>
プロデューサー:木幡久美、宗森達司
撮影:神戸千木
録音:滝澤修
2022年 | 日本 | カラー | 108分 | シネマスコープ
制作:スールキートス、Kビジョン
配給:スールキートス

公式サイト:nagishima.com
公式Twitter:@nagishima_movie
公式Instagram:nagishima_movie
コピーライト:(c) 2022『凪の島』製作委員会

全国順次公開中

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