【レポート】映画『オーバー・ザ・リミット 新体操の女王マムーンの軌跡』トークショーにフェアリージャパンPOLA登壇!

オーバー・ザ・リミット

2016年リオ五輪の金メダリスト、ロシアのマルガリータ・マムーンのメダル獲得までの想像を絶する世界に迫ったドキュメンタリー映画『オーバー・ザ・リミット 新体操の女王マムーンの軌跡』が4月10日(金)ロードショーとなる。

そして1月19日(日)、都内で本作の試写会が開催され、新体操日本代表フェアリージャパンPOLAがトークショーに登壇した。

「衝撃的でした」「心臓がまだドキドキしています」
新体操日本代表フェアリージャパンPOLAのメンバーが観た、オリンピック金メダリストの真実

トークゲストのフェアリージャパンPOLAは、日本体操協会により編成される新体操の日本選抜チームの愛称。昨年9月には東京オリンピックの予選を兼ねる世界選手権の団体総合で44年ぶりとなる銀メダルを獲得し、自力での東京オリンピック出場を決めた。また、団体種目別のボールでは、日本史上初となる金メダルを獲得。オリンピックイヤーを最高の状況で迎え、注目度が急上昇している。

この日のトークショーには山﨑浩子強化本部長、団体の主将・杉本早裕吏、団体のメンバーの松原梨恵竹中七海鈴木歩佳熨斗谷さくら横田葵子が登壇し、映画の感想や、普段選手たちが練習に励んでいるロシアと日本の指導の違いや、東京オリンピックに向けての意気込みなどを語った。

オーバー・ザ・リミット

金メダル獲得の裏側の想像を絶するトレーニングを目の当たりにしたメンバーたちは衝撃を隠せない面持ちだった。「見ている間ずっと体に力が入っていた。同じ選手としてすごく気持ちがわかって、胸がいっぱいになりました。」(杉本)「絶対的王者のロシアの選手として闘うにはプレッシャーや重圧があるとわかっていたけれど、映画を見て思った以上にいろんなものを抱えて闘っていたことがわかって胸が打たれました。」(松原)「マムーン選手の美しい演技の裏では、本当に過酷な戦いがあったんですね。そんな中で自分をコントロールして演技していたのがすごい。」(竹中)「今まで好きな選手がマムーンだったので見られてよかった。」(鈴木)「まだ心臓がドキドキしています。衝撃的でした。」(熨斗谷)「マムーン選手は父親が亡くなりそうなときにも、そんなことを微塵も感じさせないくらいの演技を見せていて、心が痛くなった。」(横田)と、それぞれが鑑賞直後の生々しい感情を口にした。

映画で映し出されたロシアの激しい指導については山﨑強化本部長が「日本では難しいですね。」と苦笑い。「コーチが言っている内容はとても的確で、選手を奮い立たせようとしていることがわかりますが、その伝え方が日本では難しいと思います。」と話した。

一方でロシアでのトレーニング経験があるメンバーたちは日本との違いを語った。「ただ踊るのではなく、役者のように演じるように踊る、感情表現を踊りに乗せるなど、表現面での指導はロシアのコーチから学びました。」(松原)「ロシアではロシア語で指導を受けるのですが、キツめの言葉はあまり憶えないようにしています。怒ってるなというのはすぐにわかるので、全ての言葉は拾わず、自分の演技の向上に役立つような言葉だけはしっかり理解できるようにしています(笑)。ロシアの先生方や選手は感情表現が豊かで、怒る時もパワフル。すごく怒られた後に「あなた達のこと大好きよ」と愛情表現も豊かです。」(熨斗谷)「美術館に行って芸術作品に触れたり、建築物を見たりすることで表現力を養うことをロシアでは学んだので、今後に活かしたいと思いました。」(横田)など、ロシアでは技術だけでなく表現力を磨いた経験を披露した。

最後に、半年後に迫った東京オリンピックに向けての意気込みについて、「苦しみの先にはいいことがあると信じているので、苦しい時はみんなの笑顔を見てチームみんなで頑張るようにしています。私たちは東京オリンピックで力を発揮するために一人一人がしっかり練習をやりきった状態で、本番を迎えられるようにしたいです。」と主将の杉本が力強く語った。さらに「今ここにいる6人は世界選手権に参加した選手ですが、オリンピック候補は全員で11人います。その中で実際の舞台に立てるのは5人だけです。でも闘っているのは自分1人じゃないということがわかれば、前を向いてみんなで頑張っていけると思います。オリンピックに向けては個人個人がやるべきことをきちんとやることが一番大事だと思います。皆さんのご声援をよろしくお願いします。」と山﨑強化本部長が締めくくった。

オーバー・ザ・リミット 新体操の女王マムーンの軌跡

ドキュメンタリー映画
『オーバー・ザ・リミット 新体操の女王マムーンの軌跡』とは

アメリカNo.1映画批評サイト、ロッテントマトで100%Freshを獲得した本作は“『セッション』のドラミングを新体操で実現した!”(Hollywood Reporter)、“これはリアルな『ブラック・スワン』だ!”(Variety)、“華麗なリタに目を奪われた次の瞬間、現実にあるホラーを体験することになる”(New York Times)など、知られざる極限の世界を映し出した作品。
「あなたは人じゃない。アスリートなの!」20歳のリタ(=マルガリータ・マムーン)は、新体操王国ロシアの代表選手。オリンピックに向けて、鬼コーチたちからの強烈な指導を受け、日々の練習に励む。アリーナ・カバエワなど、数多くのオリンピック金メダリストを育て上げてきたイリーナ・ヴィネルの指導は、特に精神面において極めて厳しい。リタは優雅にリングをキャッチし、ボールを肩で転がすが、コーチたちは彼女にさらなる高みを求め、何度も何度も繰り返させる。わずかな自由時間には、彼氏と電話で話したり、家族と過ごしたりして穏やかな癒しの時を過ごすリタ。しかしすぐにまた激烈なトレーニングが始まる。
本作は、リオ・オリンピック金メダリストのマルガリータ・マムーンの金メダル獲得までの道のりを追ったドキュメンタリー。美しく華やかな表舞台で栄光を勝ち取るため、アスリートはその裏で何をしているのか。想像を絶する世界に迫る―。4月10日より、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿ピカデリー他全国順次公開される。

オーバー・ザ・リミット/ 新体操の女王マムーンの軌跡

オーバー・ザ・リミット 新体操の女王マムーンの軌跡作品タイトル:『オーバー・ザ・リミット 新体操の女王マムーンの軌跡』
出演:マルガリータ・マムーン、イリーナ・ヴィネル、アミーナ・ザリポア
監督:マルタ・プルス
2018年/ロシア語/74分/ポーランド、ドイツ、フィンランド
原題:Over the Limit
後援:ロシア連邦文化省、駐日ロシア連邦大使館、ロシア連邦文化科学協力庁、ロシア文化フェスティバル日本組織委員会
配給:トレノバ、ノーム

公式サイト:otl-movie.com
コピーライト:(C)Telemark,2018

4月10日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿ピカデリー他全国ロードショー

 


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