【レポート】映画『ルームロンダリング』主演の池田エライザと「君たちはどう生きるか」の羽賀翔一氏のトークイベント開催

ルームロンダリング

池田エライザ主演『ルームロンダリング』が7月7日(土)より新宿武蔵野館、渋谷HUMAXシネマ、シネ・リーブル池袋ほか全国ロードショーとなる。この度7月3日(火)、ヴィレッジヴァンガード渋谷本店にて、主演の池田エライザさんと「君たちはどう生きるか」の作画を担当した漫画家・羽賀翔一さんのトークイベントが開催された。

日程:7月3日(火)
場所:ヴィレッジヴァンガード渋谷本店(渋谷区宇田川町23-3渋谷第一勧銀共同ビル B2F )
登壇者(※敬称略):池田エライザ、羽賀翔一

今回『ルームロンダリング』でこじらせ女子を演じた池田エライザさんと対談をしたのは「君たちはどう生きるか」の作画を担当された漫画家・羽賀翔一さん。80年前に書かれた児童書を漫画化し、累計210万部を超える異例の大ヒットを記録している「君たちはどう生きるか」だが、池田さんがこの小説を初めて読んだのは中学生の頃。池田さんが対談をしたい相手として羽賀さんを指名し、本作の宣伝稼働にて既に対談経験のある二人は、和やかな空気の中トークイベントを開始。

まず、映画『ルームロンダリング』の感想を聞かれた羽賀さんは、「全編通して心地よく観れました。大胆なCGや派手な描写は無いけれども、丁寧に丁寧に作られた映画で、観終わった後、清々しい気持ちになりました!」と大絶賛。『ルームロンダリング』と「君たちはどう生きるか」は、叔父と甥・姪の関係性において共通点があり、『ルームロンダリング』では、池田さん演じる主人公・御子に心の拠り所を与えるオダギリジョーさん演じる叔父が、「君たちはどう生きるか」では、主人公・コペル君に人生の学びを与えてくれる存在として叔父が登場する。羽賀さんは、「『君たちはどう生きるか』では、叔父さんが主人公に生きる上でのヒントや背中を押すようなアドバイスを与えてくれるのですが、そういった点でも近いものがあると思いました。両作品とも、叔父さんの姪・甥への優しさがジワジワと伝わってくる感じが似ていますね。」と話す。それに対して、池田さんも「『ルームロンダリング』に出てくる叔父さんは、主人公にヒントを与えられるような人ではないけれど、主人公のことを見守り、心の休まるホームでいてくれる人。どこかコペル君と叔父さんの関係性に似ていると思います。」と同調した。

『ルームロンダリング』はどう生きていくのか迷った時に観るとヒントがもらえるような映画ではないか、といった話題になると、「『君たちはどう生きるか』のサイン会をするときに「もう既に自分は一冊持っているんですけど息子にあげたい」とか「両親にプレゼントしたくてもう一冊買いに来ました」などと言って下さる方が多いんです。『ルームロンダリング』も、自分は一回観たけれど、誰かと一緒にもう一度観たくなる映画だと思いました。」と羽賀さんが話すと、池田さんも「自分の中で本当に大切なことを思い出させてくれる作品です。自分の事を改めて考えさせてくれる映画なので、ぜひ何度でも見て欲しいです。」と改めて作品の魅力について語った。

羽賀さんが挙げる映画の印象的なシーンは、御子が空に飛んでいた飛行機を掴んで手元に持ってきて、それをもう一度空に返す場面。「御子のキャラが立っているシーンです。彼女の不思議な力だったり、想像力豊かなところが3秒で分かるので好きです。漫画もなるべく少ないコマ・ページでキャラクターが伝わるように描けると、10ページや20ページの中でより多くの情報を込められるので。」と話し、漫画を描く際に心掛けていることを打ち明けた。

池田さんは今作での演技について聞かれると、「御子ちゃんは、小さい壺の中にたくさんの感情を詰め込んでしまっているような女の子。感情の起伏が分かりづらいので、微妙な感情の変化を表現することを心掛けました。」と撮影を振り返った。それを聞いた羽賀さんが「漫画では微妙な感情の変化は眉毛で表すんですよ。でも、池田さんは劇中、前髪で眉毛を隠していたので、演じるのが大変だったんだろうなと思っていました。」と返すと、「実は私眉毛が良く動くタイプの人種なんです(笑) だからこそ、前髪の有無を使い分けているところはありますね。開放的でコミュニケーションが上手い役では前髪を上げるし、逆にあまり人と接する事が得意ではないキャラクターを演じる際は前髪を重くします。」と、役づくりでのこだわりを明かした。

ストーリー
5歳で父親と死別し、その翌年には母親が失踪してしまった八雲御子(池田エライザ)。その後は祖母に引き取られたが、18歳になると祖母も亡くなり天涯孤独に。度重なる不幸で自分の殻に閉じこもってしまった御子のところへ、母親の弟である雷土悟郎(オダギリジョー)が現れ、住む場所とアルバイトを用意してくれることに。しかし、そのアルバイトとは、ワケあり物件に自分が住むことによって“物件を浄化する”というルームロンダリングだった。ルームロンダリングを始めて以来、幽霊が見えるようになった御子。幽霊と奇妙な共同生活を送る中、御子は彼らのお悩み解決に奔走させられ・・・!?

作品タイトル:『ルームロンダリング』
出演:池田エライザ、渋川清彦、伊藤健太郎、光宗薫/オダギリジョー
監督:片桐健滋
脚本:片桐健滋・梅本竜矢
2018年/109分/日本/カラー/DCP/シネマスコープサイズ/5.1ch
製作幹事:カルチュア・エンタテインメント
配給:ファントム・フィルム

公式サイト:roomlaundering.com
コピーライト:(c)2018「ルームロンダリング」製作委員会

7月7日(土)より新宿武蔵野感、渋谷HUMAXシネマ、シネ・リーブル池袋ほか全国ロードショー

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