【レポート】映画『雪子さんの足音』主演:吉行和子、菜 葉 菜、寛 一 郎、浜野佐知監督登壇の初日舞台挨拶レポートが到着

作家・木村紅美氏による同名小説の映画化。大学生の薫(寛 一 郎)が下宿先の大家・雪子さん(吉行和子)との交流を深める中で、女の欲望とエネルギーに取り込まれていく姿を描いた映画『雪子さんの足音』が公開中だ。この度、本作の公開初日舞台挨拶が5月18日(土)、東京・渋谷のユーロスペースで行われ、主演の吉行和子さん、共演の菜 葉 菜さん、寛 一 郎さん、そして浜野佐知監督が登壇した

初日舞台挨拶
※敬称略で記載させていただきます。
■日程:5月18日(土)
■時間:11:55開演  ※上映後舞台挨拶
■場所:ユーロスペース (東京都渋谷区円山町1?5)
■登壇者:吉行和子、菜 葉 菜、寛 一 郎、浜野佐知監督

主演を務めた吉行さんは「浜野監督の作品には5作出させていただき、これが極めつけです。これでいいや!というくらい雪子さんというキャラクターに満足しています」と完成作品に自信。吉行さんからLINEで「とんでもないバアさんの役はありませんか?」と連絡を受けたという浜野監督は「その言葉が今日に繋がる幸せの始まり」と封切りに笑顔を浮かべた。

それに吉行さんは「“とんでもない”の前に、本当は“素敵な”をつけようかと思ったけれど、それは控えました」とジョークで「私が想っている以上に何倍も素敵な雪子さんの役が見つかりました。寛 一 郎君の困っている顔を見るのが楽しかった。迷惑そうな顔をしているのを見ながら、可愛いなぁ~と思っていた」と微笑。当の寛 一 郎さんは「吉行さんはチャーミングで魅惑的。その一方で笑顔の奥にある狂気的なものも見えて、いい意味で妖怪チックな場面もあった。薫が惹かれていくのもわかる」と吉行の醸し出すオーラに舌を巻いていた。

菜 葉 菜さんは、吉行さんとの本格的共演に「こんな光栄なことはないと思いながらも、思い切り甘えさせていただきました。吉行さんは今でも女性の大人の色気がある方で、憧れであり目標。でも控室では寛 一 郎さんと緊張!」と恐縮しきり。当の吉行さんは「二人が怯えていたのはわかりました。なので『私は(祖父の)三国連太郎さん世代なのでアナタとは話は合わないわよね』とフォローしました」とユーモアたっぷりに笑わせた。

浜野監督は本作について「この映画は吉行さんのための映画なので、吉行さんが存在しなければ作りませんでした」と思いを明かし「原作、脚本、キャスト・スタッフ皆さんの集合体だと思えたし、この作品に関してはプライドを持って“どうだ!”と言える気がする」と胸を張り「私と吉行さんは、とんでもないバアさんの強烈タッグです!」と力強く宣言した。

最後に吉行さんは、神田明神の大入りのお守りを手にして「これが効いて沢山のお客さんに入ってほしいけれど、お守り以上に映画を観てくれた方が、一人でも多くのお友達や知り合いに勧めてくれたら一番です」と口コミによる大ヒットに期待を込めた。

ストーリー
月光荘の大家、雪子さん(吉行和子)は、教養もあり文化的な香りを漂わせる。テレフォンオペレーターの小野田さん(菜 葉 菜)と雪子さんがサロンと呼ぶ部屋に、大学生の薫くん(寛 一 郎)も招かれた。それをきっかけに真綿で首を絞めるようなご馳走ぜめとぽち袋のお小遣い。二人の女性の欲望とエネルギーに触れ、底知れない恐怖を覚えた薫くんは月光荘を逃げ出した。それから20年の月日が流れ、月光荘の呪縛から逃れられない薫くんに、雪子さんの足音が聞こえてくる。孤独死した雪子さんと、月光荘を再訪した薫くんが、心の底で望んでいたものは?

作品タイトル;『雪子さんの足音』
出演:吉行和子 菜 葉 菜 寛 一 郎 大方斐紗子 野村万蔵 宝井誠明 佐藤浩市(友情出演)
監督:浜野佐知
原作:木村紅美「雪子さんの足音」(講談社刊)
脚本:山崎邦紀
音楽:吉岡しげ美
配給:旦々舎

公式サイト:https://yukikosan-movie.com/
コピーライト:(c)2019 株式会社旦々舎

ユーロスペースにて公開中


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