映画『ストロベリームーン余命半年の恋』スペシャル座談会映像　キャスト陣が明かす作品への思いや撮影秘話とは

2025.10.27

公開中の映画『ストロベリームーン余命半年の恋』より、キャスト7人によるスペシャル座談会映像が解禁された。

本作は當真あみの長編映画初主演作。芥川なお原作の純愛小説を、脚本家・岡田惠和と、映画監督・酒井麻衣のタッグで実写化。

子どもの頃から病弱で、家の中だけで過ごしてきた桜井萌（當真あみ）。15歳の冬、余命半年と医師から宣告される。家族が悲しみに暮れるなか、高校に通うことを決意した萌は、同じクラスの佐藤日向（齋藤潤）に突然告白。恋人同士となって少しずつ距離を縮めていく2人は、萌の誕生日に“好きな人と一緒に見ると永遠に結ばれる”という満月「ストロベリームーン」を見に行く夢を叶える。しかしその日を境に、萌は音信不通となってしまう。萌が消えた理由とは。そして13年後に明かされる、萌の思いとは……。

スペシャル座談会には、當真をはじめ、齋藤、池端杏慈、杉野遥亮、中条あやみ、田中麗奈、ユースケ・サンタマリアが出席。劇中さながらの穏やかで仲睦まじい雰囲気が漂う中で、7人の作品への思いや撮影秘話などが語られた。

最初の質問は「一番印象的だったシーン」について。當真は、終盤に萌が入院している病室でのシーンを挙げると「試写で改めて観た時に、これまでの撮影のことが全て思い出されて、とても泣いたのを覚えています」と回顧。

齋藤も、萌が病院にいる中で、日向たちが向日葵を持って駆けつけるシーンをピックアップし「あのシーンの前が、それまで毎日一緒に過ごしてきたあみちゃんとの撮影が少し空いていた時期で。実際に寂しい思いを持ちながら挑めた分、その感情が役にリンクしていたんです」と明かした。

さらに話題は「キャスト同士の共演」に移り、本作で中条とは3度目の共演となった杉野が「青春真っ只中の学生世代を経て、お互い大人に成長した役での共演は初めてだったので、新鮮でしたね」と振り返った。一方、中条も「13年後の日向を演じている杉野くんを見ていると、若い頃からいい歳の重ね方をされてるんだなと思います」と語った。数々の作品で経験とキャリアを積んできた旧知の仲の2人のコメントは、まさに13年後の日向と麗のように、どこか懐かしさ溢れる友情関係を感じさせた。

また、中条が「高校生キャストの皆さんも、それぞれが本当に役にピッタリだなと思って。原作を超えるくらいの素敵な空気感があることを感じていました」と語ると、中条と同じ高遠麗役を演じた池端は、隣で嬉しそうな表情を見せつつ「13年後の麗役が中条さんと知った時は、（嬉しさと驚きで）、え～ってびっくりでした（笑）」と振り返った。

続いてのテーマは「一番感動したシーン」について。両親を演じたユースケと田中は「家族で車に乗っているシーンが多かったんですが、後ろに萌が座っている中で、振り向いて娘に見せる表情と実際の心情は全然違うことも多くて。3人の心境は違うけど、皆が思い合っていることがよく伝わる一面だなと思います」（田中）、「実際に3人での撮影は車のシーンから始まっていましたしね。お互いが思い合っている中で、表に見せる顔と内情がまた違うという、桜井家のことがよくわかる場面だと思います」（ユースケ）と、それぞれがしみじみと語る様子が収められている。残りわずかな人生を懸命に生きる萌と、そんな娘を温かく見守る両親の家族愛にも注目だ。

映像の最後では、當真が「それぞれの人物たちが、誰かを思っている時の表情が本当に素晴らしいですし、人の温かみを自分もたくさん感じられたので、ぜひそこを見てほしいです」と、改めて作品の魅力を語っている。

『ストロベリームーン余命半年の恋』
出演：當真あみ　齋藤潤　杉野遥亮　中条あやみ　池端杏慈　黒崎煌代　吉澤要人　伊藤健太郎　泉澤祐希　黒島結菜　池津祥子　橋本じゅん　田中麗奈　ユースケ・サンタマリア
原作：芥川なお「ストロベリームーン」（すばる舎）
監督：酒井麻衣
脚本：岡田惠和
音楽：富貴晴美
主題歌：ORANGE RANGE「トワノヒカリ」（Sony Music Labels Inc.）
配給：松竹
（C）2025「ストロベリームーン」製作委員会
https://movies.shochiku.co.jp/stmoon-movie/

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