『RRR』のS.S.ラージャマウリ監督最新作『VARANASI(原題)』が2027年に公開されることが明らかになり、併せてファーストルックとプロモーションムービーが解禁となった。

11月15日にインドのハイデラバードにある世界最大の映画スタジオ、ラモジ・フィルム・シティで行われた製作発表イベントには、世界各国のメディアと総勢50,000人にも及ぶ観衆が詰めかけ、『GLOBETROTTER』の名でプロモーションが展開されていた本作の正式タイトルが『VARANASI(原題)』となることが発表された。
会場に設置されたスクリーンの大きさは幅51m✕高さ30m。これは日本最大級の大きさを誇るグランドシネマサンシャイン池袋にあるIMAX(R)シアター(幅約25.8m×高さ約18.9m)の約2倍の大きさとなり、高さはビル約10階建てに相当する。ステージ上での一挙手一投足に地鳴りのような歓声が会場を包みこむ中、世界最大の規模でイベントは行われた。
会場にはラージャマウリ監督に加え、本作に出演するインドを代表するキャストが各キャラクターのイメージムービーに合わせて登場した。本作の主人公・ルドラを演じるのは、インドの国民的スーパースター、マヘーシュ・バーブ。本作のヒロイン・マンダキニを演じるのは、『マトリックス レザレクションズ』などに出演しハリウッドでの活躍を広げているプリヤンカー・チョープラー・ジョナス。そして、本作のヴィランとなるクンバを演じるのは、『SALAAR/サラール』のプリトヴィラージ・スクマーラン。
プリトヴィラージ・スクマーランは、「数年前にラージャマウリ監督からメッセージが届いたんだ。次回作のヴィランを演じないか?会心の出来と言っていい、と。脚本を読んで5分で心を奪われた。監督のスケールとビジョンと野心。それはインドを代表する映画監督が、未踏の世界に挑む姿そのものだ。僕が受けた最初の衝撃は映画を見たら皆さんにも分かる」とコメント。

プリトヴィラージ・スクマーラン
プリヤンカー・チョープラー・ジョナスは「愛するインドの映画に再び参加できてうれしい。ラージャマウリ監督にも感謝しています。あなたは先見の明を持っていて、“誰もできなかった方法”でインド映画を世界に導いた。私をマンダキニ役に選んでくださって感謝します」と語った。

プリヤンカー・チョープラー・ジョナス
ラージャマウリ監督は本作について「私はいつも新しい映画の制作に入る時はどんな映画になるか語るのが慣例だ。もちろん語れない映画もあったが、本作に関して言えば“言葉より映像”で物語らなければならない」とプロモーションムービーの制作のきっかけを話し「マヘーシュの父であり偉大な映画監督、クリシュナはテルグ語映画の技術を刷新した。そんな監督の息子が主演の映画で。私も新たな技術を導入できるのを誇らしく思う」と語り、本作が全編をIMAX(R)カメラで撮影をしていることについても明かした。

S.S.ラージャマウリ監督
そして、イベント内で世界初お披露目となったプロモーションムービーの上映が終わると、ステージ中央から続く花道に主演のマヘーシュ・バーブが“牛”に乗って登場。マヘーシュ・バーブは「まるで夢のような映画です。一生に一度関われるかどうかの企画だと思う。だから必要な努力は惜しまない。皆の期待に応えたい。そして何よりも監督の期待に応えたい。『VARANASI』の公開は全インドの誇りとなる。今日のイベントでタイトルが発表され、映像が公開された。この後に続く世界は人々の想像を間違いなく超えていきます」とコメントし、50,000人の観衆による歓喜の声が鳴り止まぬ中、イベントは幕を下ろした。

マヘーシュ・バーブ


またこの度解禁されたファーストルックは、ヒンドゥー教では「神の使い」として神聖な動物と見なされている牛に跨る勇猛果敢なルドラを筆頭に、マンダキニ、クンバの3名の姿を捉えたキャラクタービジュアルとなっている。

ファーストルック

ファーストルック

ファーストルック
併せて解禁されたプロモーションムービーには、紀元前から言い伝えられているインドの神々が描かれた壮大な映像が映し出されている。
映画『VARANASI(原題)』
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2027年公開