ニワトリが主演の映画『雌鶏』壮大な物語の幕開けを予感させる予告編公開

パールフィ・ジョルジ監督による異色のヒューマンドラマ『雌鶏』の予告編が公開された。

本作は、養鶏場から搬送中に逃走した1羽の雌鶏の旅を、人間の尽きない欲望や社会の理不尽さをユーモラスに描いた寓話。出演する雌鶏たちは、世界的に著名な動物トレーナーのアルパード・ハラシュの指導のもと、CGIや特殊効果に頼ることなく、実演による撮影を敢行。8羽の雌鶏が役割を分担して演じている。

この度公開された予告編は、本作のストーリーテラーとなる1羽の黒い雌鶏が、養鶏場で母鶏から卵として産み落とされる、まさにその誕生の瞬間から始まる。他の卵と共に次々とベルトコンベアに乗せられた彼女は、途中ふ化し、ふわふわとした黄色いヒヨコの群れの中、ただ一羽の黒いヒヨコとして運ばれていく。やがて立派な雌鶏へと成長するものの、人間の価値基準によって売り物にならないと判断され、「うまいスープにするさ」という言葉とともにトラックへ乗せられてしまう。

しかし、思いがけずガソリンスタンドで脱出に成功し、生まれて初めて自由を手にした彼女。犬やキツネ、高速で行き交う車道で命の危険に脅かされながらも、おじさんが営む廃墟と化したレストランへとたどり着く。そこには、幼い娘を育てる事情を抱えたカップルも同居する、どこかワケありな一家の姿があった。途中、怒り叫ぶ女性や抗議デモの様子なども映し出され、不穏な事件の予感が漂う。

映像の最後には、おじさんが大事な卵でオムレツを作る姿を目の当たりにし、ガクッと肩を落とす雌鶏の姿も映し出されている。

『雌鶏』は、9月25日より公開。

『雌鶏』
出演:雌鳥(エスティ、サンディ、フェリ、エンチ、エティ、エニクー、ノーラ、アネット)、ヤニス・コキアスメノス、マリア・ディアコパナヨトゥ、アルギリス・パンダザラス
監督:パールフィ・ジョルジ
脚本:パールフィ・ジョルジ、ルットカイ・ジョーフィア
プロデューサー:タナシス・カラタノス
2025年/ギリシャ・ドイツ・ハンガリー/96分/ギリシャ語、英語/5.1ch/カラー/日本語字幕:石田淳子/映倫:G区分
配給:ハーク
配給協力:フリック
(C)2025 Pallas Film-Twenty Twenty Vision-View Master Films-ZDF
www.hark3.com/mendori

9月25日(金)シネマート新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開

目次