『ドライブ・マイ・カー』魅力満載のロケ地”広島”に濱口竜介監督も惚れ込んだ!場面写真&メイキング公開 ―8/20公開

ドライブ・マイ・カー

主演に西島秀俊を迎え、村上春樹の短編を映画化し、第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で日本映画史上初となる脚本賞ほか全4冠に輝いた濱口竜介監督最新作『ドライブ・マイ・カー』(8月20日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開)。北米プレミアとなる第46回トロント国際映画祭への正式出品も決定するなど、日本公開を前に世界から大きな注目を集めている。

大部分の撮影が広島で敢行され、日本が世界に誇る巨匠が手掛けた名建築や、瀬戸内の美しい町など、知られざる広島の魅力も存分に映し出されている本作。

この度、広島のロケ地の魅力が詰まった場面写真&広島での撮影の様子をとらえたメイキング写真が一挙公開されたほか、濱口監督からのコメントも到着した。

家福(西島秀俊)が演出を手掛ける演劇祭の会場として登場するのは広島国際会議場。家福と専属ドライバーのみさきが初めて出会う場所でもある。広島平和記念公園敷地内にある国際会議場で、国立代々木競技場、東京都庁舎など数多くの国家プロジェクトを手掛けた巨匠・丹下健三が1955年に設計した「広島市公会堂」を、89年に建て替えた施設。公共建築百選にも選ばれている。

ドライブ・マイ・カー

また、劇中で家福とみさきが心を通わせる重要な場所として登場するのが、実在のごみ処理施設である広島市 環境局中工場。設計は、ニューヨーク近代美術館(MoMA)の新館や葛西臨海水族園、GINZA SIXなどを手掛けてきた世界的建築家・谷口吉生によるもの。広島市内から伸びる吉島通りの終点で、瀬戸内海に面した場所にある。建物の中央には「エコリアム」と呼ばれる貫通通路があり、通りの起点である広島平和記念公園から瀬戸内海までを遮ることなく繋いでいる。

ドライブ・マイ・カー

そして、家福が広島滞在中に宿泊する場所として登場するのが、瀬戸内海に浮かぶ大崎下島の港町である呉市 御手洗。江戸時代から天然の良港として栄え、明治・大正・昭和初期には多くの建造物が建てられた。当時の面影が色濃く残る街並みは、1994年に重要伝統的建造物群保存地区として選定。1937年に映画館として開設された昭和モダン建築の乙女座や船宿、お茶屋などが並ぶレトロな街並みと瀬戸内海の美しい景観を見に、観光地として訪れる人も多い。

ドライブ・マイ・カー

そのほか、家福を乗せ、専属ドライバーになったみさきが真っ赤なサーブで駆け抜けるシーンで安芸難大橋も登場。本州四国連絡架橋群を除き、都道府県道に架かる橋の中では、日本最大の吊橋。橋長1,175m、主塔の高さ119mの壮観な姿の美しい景観。高い技術力が駆使された長大吊橋であり、優れた橋梁建築として「土木学会田中賞(作品部門)」を受賞している。

カンヌで絶賛された繊細で心揺さぶるストーリー展開もさることながら、真っ赤なサーブが駆け抜ける広島の様々な表情をもとらえている本作。観れば足を運びたくなりそうなロケーションにも注目してみては。

濱口監督 コメント

当初、韓国・釜山で大部分の撮影を行う予定が、新型コロナの影響で舞台を変えねばならず、広島に白羽の矢が立った。濱口監督は広島での撮影やロケ地選びのポイントについて、「映画のテーマとしては、車が走れる場所ということですかね。もちろん、車が走れるだけではだめで、走っている車を一体どう撮るか。それは良いカメラポジションを見つけられるか、用意できるかというのが一番大きいです。原作は東京の話ですが、昨今は東京だと車の走行シーンはまったく自由に撮れません。最初にロケ地として釜山を想像したのも映画制作の都合上、そこであれば自由に車の撮影が出来るんじゃないかと思っていたからです。でも、それがダメになって広島になりましたが、広島市のフィルム・コミッションの力もすごく大きくて、都市部での撮影も十分出来たし瀬戸内の島々でも撮れた。制作部の努力のおかげでとても素晴らしいカメラポジションがたくさん見つかりました。」と広島フィルム・コミッションへ感謝を述べた。

ドライブ・マイ・カー
ドライブ・マイ・カー
ドライブ・マイ・カー

ストーリー
舞台俳優であり、演出家の家福悠介。彼は、脚本家の妻・音と満ち足りた日々を送っていた。しかし、妻はある秘密を残したまま突然この世からいなくなってしまう――。2年後、演劇祭で演出を任されることになった家福は、愛車のサーブで広島へと向かう。そこで出会ったのは、寡黙な専属ドライバーみさきだった。喪失感を抱えたまま生きる家福は、みさきと過ごすなか、それまで目を背けていたあることに気づかされていく…

作品タイトル:『ドライブ・マイ・カー』
出演:西島秀俊 三浦透子 霧島れいか/岡田将生
原作:村上春樹「ドライブ・マイ・カー」(短編小説集「女のいない男たち」所収/文春文庫刊)
監督:濱口竜介
脚本:濱口竜介 大江崇允
音楽:石橋英子
製作:『ドライブ・マイ・カー』製作委員会
製作幹事:カルチュア・エンタテインメント、ビターズ・エンド
制作プロダクション:C&Iエンタテインメント
2021/日本/1.85:1/179分/PG-12
配給:ビターズ・エンド

公式サイト:dmc.bitters.co.jp
公式Twitter:@drivemycar_mv
公式Facebook:@drivemycar.mv
公式Instagram:@drivemycar_mv
コピーライト:(C)2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会

8月20日(金)より、TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー

 

関連記事:
西島秀俊、三浦透子、岡田将生が強い眼差しで運命を見つめる『ドライブ・マイ・カー』本ビジュアル公開!
【応募終了】原作・村上春樹×主演・西島秀俊×監督・濱口竜介『ドライブ・マイ・カー』一般試写会に5組10名様ご招待☆
【レポート】『ドライブ・マイ・カー』西島秀俊「世界中の人に観て欲しい」監督、キャスト陣がカンヌ出品の喜びを語る
祝・カンヌコンペ出品!原作:村上春樹×主演:西島秀俊×監督:濱口竜介『ドライブ・マイ・カー』新場面写真一挙解禁!
『ドライブ・マイ・カー』第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品決定!監督・キャストからコメント到着
西島秀俊主演『ドライブ・マイ・カー』公開日が8月20日(金)に決定!ムビチケ(R)カード特典は映画フィルム風”特製しおり”
村上春樹原作『ドライブ・マイ・カー』西島秀俊演じる主人公が、亡き妻の秘密を辿る果てに見つけたものとは―新予告到着
西島秀俊主演『ドライブ・マイ・カー』待望の初映像がついに解禁!孤独な二人が、旅の果てに見つけたものとは―?
原作:村上春樹×監督:濱口竜介『ドライブ・マイ・カー』劇中写真初公開!西島秀俊の横顔に秘められた物語とは…
妻との記憶が刻まれた車が、孤独な二人を出会わせた― 西島秀俊主演『ドライブ・マイ・カー』ティザービジュアル解禁!
村上春樹原作『ドライブ・マイ・カー』主演に西島秀俊、三浦透子、岡田将生、霧島れいかの出演が決定!(コメントあり)
村上春樹原作×濱口竜介監督最新作『ドライブ・マイ・カー』2021年公開決定!喪失と希望を綴った珠玉の名作が映画化

↑上に戻る