文月悠光の詩が原案、イシヅカユウ主演、トランス女性役を当事者自らが演じる映画『片袖の魚(仮)』が制作開始!

片袖の魚(仮)

日本で初となる“トランスジェンダー当事者の女性俳優を公募”した映画『片袖の魚(仮)』の制作が決定・開始された。

16歳で現代詩手帖賞、史上最年少18歳で中原中也賞を受賞し、以降もNHK全国学校音楽コンクール課題曲の作詞、エッセイ集の刊行など幅広く活躍する詩人・文月悠光の詩「片袖の魚」(詩集『わたしたちの猫』/ナナロク社/2016刊に収録)を原案に、『劇場版 喧嘩番長』シリーズ、『はぐれアイドル地獄変』(2020)といった商業作品を監督、近年では『老ナルキソス』(2017)、『ホモソーシャル・ダンス』『帰り道』(ともに2019)など、自主制作した作品が国内外の映画祭で高い評価を得ている東海林毅が脚本化、監督する。
文月悠光の詩原案の映画化は、本作が初めてとなる。

本作は、主役およびその友人役にトランスジェンダー当事者の女性俳優を公募し、オーディションが実施された
多数の応募者の中から主役のひかりに選ばれたのは、ファッションモデルで、MVなど映像でも活躍しながら、最近ではTVやラジオ等で、自身の体験や意見を発信するなど、活動の場を広げているイシヅカユウ
友人の千秋役には、性別適合手術後に女優・タレントとして芸能事務所へ所属し、今後より一層の活躍が期待される広畑りか
また、ひかりの同僚役で、猪狩ともか(仮面女子)も出演することが決定している。

『片袖の魚(仮)』は年内に完成、2021年の劇場公開が予定されている。

広畑りか
猪狩ともか

コメント

◆イシヅカユウ
新しいことに挑戦するのはいつも不安ですが、お芝居の渦中に身を投じ、自分の中にあるものと自分の中に無いものを重ねて一つの像を作る途方もない作業を楽しんでいます。ご期待下さい。

イシヅカユウ

◆文月悠光(ふづき・ゆみ/詩人)
とても大切な映画です。文月も監督も主演のイシヅカユウさんも、本作に携わる多くの方にとって『片袖の魚』は大きな「挑戦」になります。それが何より嬉しいです。今はまだ稚魚のような心持ちですが、公開までどうか温かく見守って頂けたら幸いです。

文月悠光

【監督プロフィール】
◆東海林毅(しょうじ・つよし)
武蔵野美術大学映像学科在学中から映像作家活動を開始し、1995年の第4回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭コンペ部門にて審査員特別賞を受賞。『劇場版 喧嘩番長』シリーズ、『お姉チャンバラ Vortex』などの商業作品を監督する一方、VFXアーティストとしても幅広く活動し、NHKの科学史番組『フランケンシュタインの誘惑』では放送開始時より演出やVFXを務めている。近年は自主制作にも力を入れ、『老ナルキソス』(2017)、『ホモソーシャルダンス』『帰り道』(ともに2019)などの作品が、国内外の映画祭で高い評価を得ている。

東海林毅監督

作品タイトル:『片袖の魚(仮)』
出演:イシヅカユウ 広畑りか 猪狩ともか 田村泰二郎ほか
脚本・監督:東海林毅
撮影:神田創 照明:丸山和志
録音:佐々井宏太 美術:羽賀香織 衣装:鎌田歩(DEXI) ヘアメイク:東村忠明 助監督:小池匠 制作:清水純/牛丸亮 音楽:Jimanica ビジュアルデザイン:東かほり
2020/日本/30分予定/DCPカラー
製作・配給:みのむしフィルム

 
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