山田洋次監督『キネマの神様』主題歌はRADWIMPS feat.菅田将暉「うたかた歌」に決定!コメントも到着 ―8/6(金)公開

キネマの神様

松竹映画100周年を記念し、原田マハによる同名小説を山田洋次監督が映画化、沢田研二菅田将暉がダブル主演を務める『キネマの神様』(8月6日()公開の主題歌が、映画劇中、撮影所で働く盟友を演じた菅田野田洋次郎RADWIMPS feat.菅田将暉として初タッグを組んだ「うたかた歌」に決定した

野田が作詞作曲を務め、ゲストボーカルとして菅田を迎えたこの楽曲は、劇中のゴウ(菅田)とテラシン(野田)の役柄と重なり合うように歌詞に合わせて歌い分けされている。

野田は「撮影中に歌の言葉の断片みたいなものをちょっとずつためていました。全部の撮影が終わった時に、感謝の気持ちを込めて「監督にこのデモをお渡しください」という感じで贈ったのが一番最初です。」と、初めは主題歌と意識して制作した楽曲ではなかったと語り、「特に志村さんが亡くなったこともあり、それは一つ香りとして残したいと思いましたし、僕たちが通ってきた感情みたいなものを歌詞で残しておきたい」と作品への愛情とリスペクトも滲ませた。

野田からデモを受け取った映画のプロデューサーが曲に感銘を受け、「過去と現代、現実と虚構、そして天国を繋ぐこの特別な曲を、ゴウとテラシンを演じた菅田さんと野田さんに歌ってもらい、主題歌とすることで映画が完成すると確信した」と、この曲が映画の主題歌に決定した。

野田と共に主題歌を担当することになった時の気持ちを菅田は、「いやびっくりしました。謎でした。」と驚きを隠せなかったとしつつも「こんなありがたいことはないです。クランクアップした少し後に、野田さんから感謝の気持ちとして「こんなのできたから」ということでこの曲のデモを送ってもらって、それを聴いて「わぁ~!」と思っていたので、なんだか不思議な気持ちでした。」と喜びを明かした。

キネマの神様

そんな初タッグとなる2人のレコーディングでは、1回目は難しくて表現しきれなかったという菅田に、野田がアドバイスのメールを送ってくれたそうで、菅田はそのお陰と感謝を示しながら「2回レコーディングしたんです。それが良かったですし、今思えば、山田組っぽいですよね(笑)。良い作品にするためにリテイクするって。」とコメント。映画の役柄同様に熱い絆を結んだ2人だからこそ生み出すことができた楽曲に期待が高まる。

最後に野田は、「「うたかた歌」がもうすぐ皆さんのところへきっと届くと思います。僕自身本当に大好きな曲ですし、『キネマの神様』があったから生まれた曲で、あの世界が音としてもこの世にずっと残っていって欲しいという願いがずっとあったので、本当に心から嬉しく思っています。」と本作への強い愛を口にした。

主題歌の音源は近日中に解禁となる。本作と音楽をこよなく愛する2人が紡ぎだした楽曲は、物語をどのように彩るのか。『キネマの神様』は2021年8月6日(金)公開。

野田洋次郎、菅田将暉 コメント(Q&A)※敬称略

Q.「うたかた歌」の曲のイメージはいつ頃から浮かんでいたのでしょうか?
野田:最初は主題歌になるとかならないとかそういう話は全く無く、撮影中に歌の言葉の断片みたいなものをちょっとずつためていました。全部の撮影が終わった時に、感謝の気持ちを込めて「監督にこのデモをお渡しください」という感じで贈ったのが一番最初です。

Q.撮影時の感情や想いも影響してますか?
野田
:そうですね。とても影響してました。特に志村さんが亡くなったこともあり、それは一つ香りとして残したいと思いましたし、僕たちが通ってきた感情みたいなものを歌詞で残しておきたい、僕らが生きたあの撮影所の雰囲気を音にできないかと思ってました。

Q.菅田さんは野田さんと一緒に主題歌を担当することが決まった時どう思いましたか?
菅田
:いやびっくりしました。謎でした。こんなありがたいことはないです。クランクアップした少し後に、野田さんから感謝の気持ちとして「こんなのできたから」ということでこの曲のデモを送ってもらって、それを聴いて「わぁ~!」と思っていたので、なんだか不思議な気持ちでした。

Q.撮影中はゴウとテラシンという、撮影所で共に働く盟友として共演されましたが、そんなお二人で一緒に主題歌をレコーディングされていかがでしたか?
野田
:そもそも作っていく段階で、自分はテラシンとして出演してるのにゴウの気持ちも歌として歌詞にしたためながら、すごい不思議な気持ちというか、難しいなという気持ちもありました。どこかでテラシンとゴウを行き来しながら歌詞を書いていたんですけど、二人に共通する想いもあるだろうし、そういった過程を経てこれでいけるなとなりました。レコーディングは楽しかったですね。菅田君が色んな表情や色んなテイクを見せてくれたので。

菅田:楽しかったですし贅沢な時間でした。二回レコーディングしたんです。それが良かったですし、今思えば、山田組っぽいですよね(笑)。良い作品にするためにリテイクするって。1日やって本当に難しくて表現しきれなかったこともたくさんあって、もう一回やることになりました。すると野田さんが「こういう風なリズムでやると歌いやすくなるかも」といったメールをくれて。それがとても良かったです。主題歌では野田さんが演出家で僕が演者みたいな気持ちでした。

Q.野田さんから見て菅田さんの歌い手としての魅力は?
野田:まず声が素晴らしいですね。人に届く声を持ってる。山田監督とも話したのですが、演技をする時の声もおそらく相手に届く声というのが間違いなくあって、それを間違いなく持っていて。どうやって声を届けたら相手に伝わるか、どんな風に相手の中に言葉を残していくか、という部分を本能的にやっていて、それは歌でも共通してあるので、「この歌を聞いた人の中に届けて残すんだ」という強さみたいなものを感じました。

Q.実際に完成した映画を観て、エンドロールでこの主題歌を聞いた時どう思いましたか?
菅田
:本来なら自分が歌っているということで緊張感やドキドキがあるんですけど、その前に映画の内容が響いていたので、不思議とスッと聴くことができました。途中で「あっ、歌ってんだ!」と気づくみたいな。今思うと馴染んでいたのかなと、安心しました。お客さんとしては映画の内容と自分の人生と色々なものが繋がっていく感じで、聴いていて心地良かったですね。

Q.主題歌を楽しみにしている皆さんにメッセージをお願いいたします。
野田
:「うたかた歌」がもうすぐ皆さんのところへきっと届くと思います。僕自身本当に大好きな曲ですし、『キネマの神様』があったから生まれた曲で、あの世界が音としてもこの世にずっと残っていって欲しいという願いがずっとあったので、本当に心から嬉しく思っています。あの映画で描かれている世界の美しさみたいなものがいつまでもいつまでも、あの曲を聴くことでよみがえってくれたら本当に嬉しいです。そして僕らの不思議なコラボレーションですね。菅田君の新しい魅力が詰まっていると思います。

菅田:本当に勉強になりました。完成版の楽曲は、映画のエンディング版とは曲の尺が違うので、フル尺でもぜひ聴いてもらいたいですね。

キネマの神様
RADWIMPS

キネマの神様
菅田将暉
(c)綾野剛

房プロデューサー コメント ※敬称略

「途中、作りながら志村さんのことやいろんなことを考えてしまいました。ゴウの気持ちで作りはじめたんですが、気づいたらサビはテラシンの気持ちのような言葉が出てきました。あまり深く考えず、まずは参加できたお礼としてお渡しします」
野田さんからデモとともに、このようなメッセージをいただきました。
ゴウがまとう繊細な狂気や色気、それを包み込む淑子の愛情、二人を暖かく見守り続けたテラシンの葛藤。
器用に、時に賢く立ち回れるような時代に対して、まっすぐな気持ちのこの歌がきっと多くの人の心を動かすと思いました。
過去と現代、現実と虚構、そして天国を繋ぐこの特別な曲を、ゴウとテラシンを演じた菅田さんと野田さんに歌ってもらい、主題歌とすることで映画が完成すると確信しました。

ストーリー
無類のギャンブル好きなゴウ(沢田研二)は妻の淑子(宮本信子)と娘の歩(寺島しのぶ)にも見放されたダメ親父。そんな彼にも、たった一つだけ愛してやまないものがあった。それは「映画」―――。行きつけの名画座の館主・テラシン(小林稔侍)とゴウは、かつて映画の撮影所で働く仲間だった。50年ほど前、若き日のゴウ(菅田将暉)は助監督として、映写技師のテラシン(野田洋次郎)をはじめ、時代を代表する名監督(リリー・フランキー)やスター女優の園子(北川景子)、また撮影所近くの食堂の娘・淑子(永野芽郁)に囲まれながら夢を追い求め、青春を駆け抜けていた。そして、ゴウとテラシンは淑子にそれぞれ想いを寄せていた。しかしゴウは初監督作品の撮影初日に転落事故で大怪我をし、その作品は幻となってしまう。ゴウは撮影所を辞めて田舎に帰り、淑子は周囲の反対を押し切ってゴウを追いかけて行った。
2020年。歩の息子の勇太(前田旺志郎)が、古びた脚本を手に取る。その作品のタイトルは、「キネマの神様」。それはゴウが初監督の時、撮影を放棄した作品だった。勇太はその脚本の面白さに感動し、現代版に書き直して脚本賞に応募しようとゴウに提案する。
過去の自分と再会した時、ゴウの中で止まっていた夢が再び動き始める―。これは”映画の神様”を信じ続けた男とその家族に起きる奇跡の物語。

作品タイトル:『キネマの神様』
出演:沢田研二 菅田将暉 永野芽郁 野田洋次郎 / 北川景子 寺島しのぶ 小林稔侍 宮本信子
監督:山田洋次
脚本:山田洋次 朝原雄三
原作:原田マハ「キネマの神様」(文春文庫刊)
主題歌:「うたかた歌」RADWIMPS feat.菅田将暉(Muzinto Records/EMI)
配給:松竹

公式サイト:https://movies.shochiku.co.jp/kinema-kamisama/
公式Twitter:@kinema_kamisama
公式Instagram:https://www.instagram.com/kinema_kamisama/
コピーライト:(C)2021「キネマの神様」製作委員会

2021年8月6日(金)全国ロードショー

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