映画『ウィーアーリトルゾンビーズ』第69回ベルリン国際映画祭「ジェネレーション部門」への正式招待決定!来年6月公開

ウィーアーリトルゾンビーズ
2017年、第33回サンダンス映画祭(ショートフィルム部門)にて、日本映画初のグランプリを獲得した監督・長久允の長編映画デビュー作『ウィーアーリトルゾンビーズ』は2019年6月公開となる。この度本作が、2019年2月7日~2月17日にドイツの首都ベルリンで開催される第69回ベルリン国際映画祭「ジェネレーション部門」にて正式招待されることが決定した。
ベルリン国際映画祭は1951年から開催され、カンヌ国際映画祭、ヴェネチア国際映画祭と並ぶ、世界三大映画祭のひとつ。これまでに今井正、宮崎駿、黒澤明監督、今村昌平監督、 園子温監督など、数多くの監督や俳優がその地を経験してきた。

この度正式招待が決定したのは「ジェネレーション」部門。本作が招待された「Generation 14plus」と「Generation Kplus」の2つのコンペで構成されており、世界的に映画芸術から発掘された作品や、若者が出演する作品を対象としている。そのため本映画祭では18歳以上でなければ映画の鑑賞が出来ないなか、本部門のみ14歳以上であれば鑑賞が出来る部門となる。「ジェネレーション部門」ディレクターを務めるマリアンヌ・レッドパース氏から本作の選出について「『ウィーアーリトルゾンビーズ』は、平均年齢13歳半の4人の少年少女が失った感情を探す物語である。若き主人公たちの目を通し、彼らに深い敬意が込められた本作は、悲劇と喜劇と音楽と社会批判とティーンエイジャーの不安が融合し、独特の映画体験を生み出している。まさにベルリン国際映画祭ジェネレーション14plusコンペティション部門にふさわしい作品だ」と賞賛を寄せており、まさに少年少女が主人公である本作に、最も相応しい部門での受賞に期待が高まっている。

来年1月末に開催される第35回サンダンス映画祭では、ディレクターのキム・ユタニ氏を「本作を上映しないのはありえないと思った」とうならせ、コンペティション部門に異例のスピードで招待が決定。以降、NYタイムズやIndie Wireといった海外メディアで注目作品として取り上げられるほか、海外の映画会社からも問い合わせが多数見られている状況だ。今回のベルリン国際映画祭の正式招待は、今まさに世界中の映画祭から、日本の新しい才能・長久允にさらに注目が集まっている証であり、今後ともこの勢いは大きくなると予想されるだろう。なお、サンダンス映画祭同様、本映画祭にも長久監督が現地入りする予定だ。

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長久允監督コメント

日本映画界の憧れの巨匠の方々がその地を踏んだ、ベルリン。
同じ場所に立たせてもらえることだけで感動しております。
またジェネレーション部門ということでさらにワクワクしています。
主人公たちと同年代のティーンネイジャーたちに観てもらえるのはこの映画の本望。
彼らのために作った映画なので、なにを感じ取ってもらえるのか、楽しみです。

ベルリン国際映画祭について

会期:2019年2月7日~2月17日※現地時間
開催場所:ドイツ ベルリン
ベルリン国際映画祭は、ドイツの首都ベルリンで開催される国際映画製作者連盟公認の国際映画祭。カンヌ国際映画祭、ヴェネチア国際映画祭と並び、世界三大映画祭のひとつに数えられ、開催67回を誇る歴史と権威を併せ持った映画祭である。三大映画祭の中で唯一世界的大都市で開催される事から注目度も高く、他の映画祭を圧倒する存在感を示し続けている。
2016年度は、来場者50万人、チケット販売33万枚、映画関係者1万7千人、上映本数395作品を記録し、同映画祭の特徴として社会派の作品が集まる傾向があり、毎年世界各国から選りすぐられた作品はワールドプレミアやインターナショナルプレミアとしてベルリンから世界に向けて発信され、受賞作品の多くは世界的な興行で成功を収めている。近年は若手の新人監督発掘に力を入れており、同映画祭から輩出される監督は常に注目を集めている。
これまでに441本の日本映画が上映されており、 黒澤明監督、今井正監督、今村昌平監督、 宮崎駿監督、園子温監督など、数多くの監督や俳優が賞の受賞を経験している。2018年度は行定勲監督の『リバース・エッジ』、黒沢清監督の『予兆 散歩する侵略者 劇場版』、山中瑶子監督作『あみこ』などが正式出品された。
主な部門には、約25本のワールド&インターナショナルプレミア作品を上映し、ジャン=リュック・ゴダール、シドニー・ルメット、アニエス・ヴァルダ、フランソワ・トリュフォー、クリント・イーストウッド、マーティン・スコッセッシなどの名だたる監督たちが現地に赴き、新作を紹介している「コンペティション」部門や、有名監督、新人監督などバラエティ豊かな作品を上映し、斬新な演出が光るミニシアター系作品が多数を占め、監督のオリジナル作品が中心となって構成される「パノラマ」部門などがある。
本作が招待された「ジェネレーション」部門は、本来18歳以上でなければ鑑賞出来ない本映画祭のなかで、本部門のみ14歳以上であれば鑑賞が出来る部門。世界的に映画芸術から発掘された作品や若者が出演する作品を対象としており、「Generation 14plus」と「Generation Kplus」の2つのコンペで構成されている。

ベルリン国際映画祭「ジェネレーション部門」で過去に上映された日本人監督作品

2008 「カンフーくん」(小田一生)
2009 「そらそい」(石井克人・三木俊一郎・オースミユーカ)
2010 「サマーウォーズ」(細田守)
   「宇宙ショーへようこそ」(舛成孝二)
    「ユキとニナ」(諏訪敦彦・イポリット・ジラルド)
2011 「くちゃお」(短編/奥田昌輝)
2012 「663114」(スペシャルメンション受賞/短編/平林勇)
   「聴こえてる、ふりをしただけ」(スペシャルメンション受賞/今泉かおり)
2013 「チチを撮りに」(中野量太)、「Ninja & Soldier」(短編/平林勇)
2014 「人の望みの喜びよ」 (スペシャルメンション受賞/杉田真一)
   「リゾーム(短編)」(大須賀政裕)
   「SORITON」(短編/平林勇)
2015 「ワンダフルワールドエンド」(松居大悟)
2018 「Blue Wind Blows」(富名哲也)

映画『ウィーアーリトルゾンビーズ』

サンダンス映画祭グランプリ監督と、感情をなくした4人の13歳。
2019年、新時代の才能による、映画革命

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「両親が死んだ。悲しいはずなのに泣けなかった。
彼らはゴミ捨て場でとびきりのバンドを組むと決めた。こころをとりもどすために」

第33回サンダンス映画祭(ショートフィルム部門)にて、埼玉県・狭山市で実際にあった事件を題材とした短編映画『そうして私たちはプールに金魚を、』が、日本映画初のグランプリを獲得した監督・長久允。審査委員から「これまで誰も見たことがない!何にも似ていない!」とその圧倒的なオリジナリティと表現力から“ネオジャパニーズ”と称された長久允監督の長編デビュー作となる。物語の主人公であり、劇中バンド<リトルゾンビーズ>を演じるのは、『そして父になる』にて福山雅治の息子役を演じた二宮慶多。テレビCMや『クソ野郎と美しき世界』での好演も記憶に新しい中島セナ。ドラマ『嘘の戦争』など多くの作品に出演するぽっちゃり俳優水野哲志。天才似顔絵師として話題の奥村門土。4人の新しい才能の発掘により、瑞々しくもかつてない少年少女像が誕生した。
また、佐々木蔵之介、永瀬正敏、菊地凛子、池松壮亮、村上淳など日本を代表する豪華名優たちも、監督の才能に共感して大集結。「音楽を通じて成長する子どもたち」といった普遍的な物語を、まるで冒険RPGゲームを想起させるかのようなギミック満載の映像表現や、天性のリズム感で放たれ続ける台詞回しなど、その独創的スタイルが観るものの想像力を掻き立てる。

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■2019年サンダンス映画祭World Cinema Dramatic Competition部門正式招待作品
■第69回ベルリン国際映画祭 ジェネレーション部門正式招待作品

作品タイトル:『ウィーアーリトルゾンビーズ』
出演:二宮慶多 水野哲志 奥村門土 中島セナ
佐々木蔵之介 工藤夕貴 池松壮亮 初音映莉子
村上淳 西田尚美 佐野史郎 菊地凛子 永瀬正敏
<出演順>康本雅子 夏木ゆたか 利重剛 五月女ケイ子 山中崇 佐藤緋美 水澤紳吾 黒田大輔 忍成修吾 長塚圭史 池谷のぶえ 戌井昭人 赤堀雅秋 清塚信也 山田真歩 湯川ひな 松浦祐也 渋川清彦 かっぴー いとうせいこう CHAI 菊地成孔 森田哲矢(さらば青春の光) 吉木りさ(声) 柳憂怜 三浦誠己
脚本・監督:長久 允(サンダンス映画祭短編部門グランプリ 『そうして私たちはプールに金魚を、』)
製作:吉崎圭一/新井重人/水野道訓/井上肇/加太孝明
プロデューサー:山西太平/ 高橋信一/ 横山治己/ 長谷川晴彦
ラインプロデューサー:鈴木康生/小柳智則
アソシエイトプロデューサー:國枝礼子/橘佑香里/熊澤瑠里
撮影:武田浩明
照明:前島祐樹
サウンドデザイン:沖田純之介
美術:栗林由紀子
装飾:渡辺誉慶
衣裳:下山さつき
ヘアメイク:光野ひとみ
助監督:平井淳史
キャスティング:田端利江
スクリプター:大西暁子
演出補:長田亮
制作担当:宮森隆介
編集:稲本真帆
カラリスト:根本恒
VFXスーパーバイザー:二瀬具洋
音楽プロデューサー:山田勝也
リトルゾンビーズ音楽:LOVE SPREAD
リトルゾンビーズ衣裳:writtenafterwards
リトルゾンビーズメイク:加茂克也
アートワーク:magma
製作幹事:電通
制作プロダクション:ROBOT
特別協賛:フェイスマスクルルルン/ グライド・エンタープライズ
(電通/日活/ソニー・ミュージックエンタテインメント/パルコ/ ROBOT)
配給:日活

公式サイト:https://littlezombies.jp
Twitter:@littlezombies_m
instagram:@little.zombies.movie
コピーライト:(c)2019“WE ARE LITTLE ZOMBIES”FILM PARTNERS

2019年6月より、全国公開!

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