2020年の映画シーンも、話題作注目作が目白押しだ。特に上半期は、洋画も邦画も「恋」する主人公たちにグッとくる、珠玉のドラマが続々公開となる。ぜひスクリーンで見て欲しい、とっておき4作品をご紹介！
名匠・岩井俊二が、手紙が繋ぐ二世代の恋愛を描く！
『ラストレター』（1/17公開）
（C）2020「ラストレター」製作委員会
『リリイ・シュシュのすべて』『花とアリス』などで知られる岩井俊二監督の最新作は、松たか子、広瀬すず、森七菜、神木隆之介、福山雅治という豪華キャストの集結で早くも話題沸騰。いまなお熱い支持を集める自身の作品『Love Letter』を感じさせる世界観でありながら、全く新しいエンタテインメントが展開される…という意欲作だ。
主人公は、松たか子演じる裕里。姉・未咲の死を知らせるために訪れた同窓会で、学校のヒロインだった姉と勘違いされてしまった裕里は、そのまま初恋の相手・鏡史郎（福山雅治）と再会することに。勘違いからふたりの間で文通が始まり、裕里は未咲のふりをして手紙を書き続けるが、やがて手紙のひとつが未咲の娘・鮎美（広瀬すず）に届いてしまったことで、鮎美は鏡史郎（回想・神木隆之介）と未咲（回想・広瀬すず）、そして裕里（回想・森七菜）の学生時代の淡い初恋の思い出を辿り出す─。彼らを繋いだ手紙が、時を超えてそれぞれ心に蓋をしてきた初恋の想いを動かしていく、あらゆる世代の心を揺さぶる一作。
鬼才・三池崇史、初のラブストーリーにして完全オリジナル作品！
『初恋』（2/28公開）
(C)2020「初恋」製作委員会
2019年カンヌ国際映画際の監督週間正式出品をはじめ、実に30以上の映画祭から招待され、日本公開を前に世界中で絶賛の声が上がっている本作。バイオレンスや少年コミック原作の印象も強い三池崇史監督が、人気俳優・窪田正孝を主演に迎え、初のラブストーリーに挑戦したことでも話題を集めている。
稀有な才能を持ったプロボクサー・葛城レオ（窪田）は、格下相手との試合でまさかのKO負けを喫し、試合後に受けた診察では余命わずかであることを告げられる。絶望し街をさまよう中で、追手から逃げる少女モニカ（小西桜子）を助けたことから、やがてヤクザと悪徳刑事とチャイニーズマフィアというならず者の争いに巻き込まれることに―。孤独な男女が最高に濃密な一夜を駆け抜ける、三池監督ならではのラブストーリーに、きっと熱いものを感じずにはいられないはずだ。
少年少女の初恋、冒険…児童文学原作ながら大人も夢中に！
『恐竜が教えてくれたこと』（3月公開）
(c)2019 BIND & Willink B.V. / Ostlicht Filmproduktion GmbH
児童文学の名著「ぼくとテスの秘密の七日間」を映画化した本作では、恋は恋でも、少年少女の淡い初恋や成長物語を堪能することができる。夏休みに家族とオランダの小さな島にやってきた少年サムは、どこか大人びた不思議な美少女テスと出会い、彼女の“パパ”をめぐる奇想天外な秘密の作戦に協力することになる。やがてひと夏の冒険は周囲の大人たちを巻き込み、サムに新しい世界を見開かせると共に、かけがえのない生きる喜びをもたらしていく─。
少年少女の甘酸っぱい初恋や、人生の複雑さに触れた少年の心の揺らめき、そしてノスタルジーを誘う“ひと夏の思い出”という普遍的なテーマが、多くの観客の心を震わせる、今春注目作のひとつだ。
目覚めたら、最愛の人が自分を知らない＜もう一つの世界＞に！
『ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから』
（近日公開）
(c) 2018 / ZAZI FILMS – MARS CINEMA – MARS FILMS – CHAPKA FILMS – FRANCE 3 CINEMA – C8 FILMS
最後に紹介するのは、“愛“を知りたいすべての人に贈るファンタジック・ラブストーリー。フランスの映画サイト「ALLOCINE」で発表された2010年～2019年公開のロマンティック・コメディ映画ランキングで、『アバウト・タイム～愛おしい時間について～』を押さえて堂々の1位を獲得した注目作だ。
人気SF作家として多忙な日々を送るラファエルと、小さなピアノ教室を開くオリヴィア、一目惚れから結婚したふたりの夫婦生活はすれ違いが続いていた。大喧嘩をしたある翌朝、見覚えのない部屋で目覚めたラファエル。そこは、自分はしがない中学教師で、オリヴィアは人気ピアニストとして活躍する、立場が逆転した＜もう一つの世界＞だった。そして、その世界のオリヴィアはラファエルを知らなかった…。自分本位な行動ばかりとるラファエルは、オリヴィアと立場が逆転した世界に迷い込んだことを機に自分を見つめ直していく。“恋”しか知らなかった男が“愛する”ことを知った瞬間に下す、人生最大の決断とは！？
主人公・ラファエル役を演じるのは、第72回カンヌ国際映画祭で、今後の活躍が期待される前途有望な若手俳優に贈られる「ショパール・トロフィー」を受賞したフランソワ・シビル。オリヴィア役は、キュートなルックスとフランスの名門校を卒業した経歴も持つ、才色兼備な女優ジョセフィーヌ・ジャピ。なんと本作をきっかけに交際に発展したという、息の合った演技はとにかく必見。今春デートムービーの定番になりそうな1本だ。
作品タイトル：『ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから』
出演：フランソワ・シビル、ジョセフィーヌ・ジャピ、バンジャマン・ラベルネ
監督：ユーゴ・ジェラン『あしたは最高のはじまり』
配給：シンカ
提供：シンカ、フラッグ、ハピネット
公式サイト：love-second-sight.jp
Twitter：@lovesecondmovie #ラブセカ
Instagram：@lovesecondmovie #ラブセカ
コピーライト：(c) 2018 / ZAZI FILMS – MARS CINEMA – MARS FILMS – CHAPKA FILMS – FRANCE 3 CINEMA – C8 FILMS
近日公開
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