イタリア映画批評家協会賞最優秀ドキュメンタリー賞受賞作!『水と砂糖のように』ウディ・アレン日本独占応援動画到着

映画史上の功績を讃え「カルロ・ディ・パルマ賞」と命名されたヨーロッパ映画賞撮影賞。この類まれな撮影監督についての、知的な、深みのある、なによりも愛にあふれたドキュメンタリー『水と砂糖のように』が、いよいよ11月30日(土)より東京都写真美術館ほか全国にて順次限定公開となる。

そして本作の公開直前に控え、12本の作品をカルロ・ディ・パルマと作り上げた、ウディ・アレン監督から日本独占の公開応援動画メッセージが到着した。

カルロ・ディ・パルマは、長い経歴の中で17年間をニューヨークで暮らした。その時間の中で、ウディ・アレンとのコンビで12本の作品を取り上げ、ウディ・アレン作品の中にヨーロッパ的なテイストを持ち込んでいる。カルロ・ディ・パルマは監督と話し合いながら作品を作り上げるスタイルの撮影監督で、人見知りのウディでも親しみを持つ才能と魅力に溢れる人物だった。

この応援動画は、ウディ・アレンが自らHiphoneで撮影した特別映像。今回、本作の日本公開のために、多忙な中コメントを撮って送ってくれたことは、2人が深い信頼関係に結ばれていたという表れとも言えるだろう。ウディは映像の中で「彼との仕事はとても楽しかった」と語り、カルロ・ディ・パルマを「すべての映画においてのアイコンで巨人」と讃えている。

水と砂糖のように

光と色の達人であるカルロ・ディ・パルマのキャリアは、ルキノ・ヴィスコンティの最初の映画『郵便配達は二度ベルを鳴らす』に参加した15歳から始まり、第二次世界大戦後の映画を革新したネオレアリズモとともに開花。「光、光、光!」それが彼の決まり文句となった。モノクロからカラーに移行する中で、ミケランジェロ・アントニオーニと一緒に、色彩の革命ともいえる『欲望』『赤い砂漠』を生み出し、長きにわたるウディ・アレンの撮影監督として、『ハンナとその姉妹』などアレンが描くニューヨークの物語に、洗練されたヨーロッパ的なものをもたらした。そして彼は、長いニューヨーク暮らしにもかかわらずどこまでもローマっ子、イタリア語でいうところの、職人と芸術家を包摂する言葉アルティジャーノそのものだった。アレンをはじめ、ヴィム・ヴェンダースベルナルド・ベルトリッチケン・ローチニキータ・ミハルコフフォルカー・シュレンドルフミラ・ネールなど、多くの優れた映画監督や関係者の豊かで温かい証言が彼の突出した才能とともに魅力あふれる人間性をあぶり出す。

水と砂糖のように

また、彼が撮影した、ロッセリーニ、ヴィスコンティ、デ・シーカ、ジェルミ、アントニオーニ、スコラ、ベルトリッチ、アレンなどの26作品の一部も挿入。本作は、単に伝説的なひとりの撮影監督の伝記にとどまらぬ、映画黄金時代の核心に迫る感動的な旅となっている。

プロデューサーは、カルロ・ディ・パルマと人生を共にした女性アドリアナ・キエザ。監督はカルロ・ディ・パルマの研究者でもあったファリボルズ・カムカリ。カルロ・ディ・パルマのフィルモグラフィーには、101本の映画と40本のドキュメンタリー、そして特別プロジェクトが含まれる。

イタリア映画批評家協会賞・最優秀ドキュメンタリー賞受賞

作品タイトル:『水と砂糖のように』
出演:ケン・ローチ、ヴィム・ヴェンダース、ベルナルド・ベルトリッチ、ウッディ・アレン他多数
監督・脚本:ファリボルス・カムカリ
プロデューサー:アドリアナ・キエサ
字幕:岡本太郎
2016年/イタリア/90分/1:1.78
配給:オンリー・ハーツ
後援:イタリア大使館、イタリア文化会館
推薦:日本映画撮影監督協会

公式サイト:http://mizusato.onlyhearts.co.jp/
コピーライト:(c)2016 ACEK s.r.l

11月30日(土)東京都写真美術館ホールほかにて全国限定公開


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