映画『猫は抱くもの』6月23日(土)公開!表現者:峯田和伸の新境地―犬童監督からのオファーに「胸が熱くなった」

猫は抱くもの『ヘルタースケルター』(2012)以来6年ぶりとなる沢尻エリカの主演、若手演技派俳優の吉沢亮出演、犬童一心監督がメガホンをとる『猫は抱くもの』が、6月23日(土)に新宿ピカデリー、角川シネマ有楽町他にて全国公開となる。

本作は、夢を諦めきれない女性、沙織(沢尻エリカ)と“自分を沙織の恋人だと思い込んでいる猫”が、自分らしい生き方を見つけていく物語。猫の良男の擬人化した姿を演じるのは吉沢亮。さらに、「水曜日のカンパネラ」のボーカル・コムアイが猫のキイロを擬人化した姿を演じ、銀幕デビューを果たしている。
本作は、こじらせた1人と1匹の、妄想とリアルが入り混じる演出が見どころ。メガホンをとったのは『ジョゼと虎と魚たち』(2003)、『メゾン・ド・ヒミコ』(2005)など幅広いジャンルの作品を手掛け、大島弓子の名作『グーグーだって猫である』を映画版(2008)とドラマ版(2014、16)を撮り、「猫を撮らせたら日本映画界随一」と言っても過言ではない犬童一心監督。また、ロックバンド「銀杏BOYZ」でボーカル&ギターを務める峯田和伸も、物語のキーマンとなる画家・ゴッホとして登場している。

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アーティストとして広く知られている峯田だが、近年は役者としての活躍も目覚ましく、NHKの連続テレビ小説『ひよっこ』(2017)ではザ・ビートルズをこよなく愛する、おかっぱ頭の“変なおじさん”を演じ、来年の大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』(2019)への出演も決まっている。また本作公開後の7月から野島伸司脚本「高嶺の花」(日テレ)で民放連ドラの初レギュラーを務める。更にアニメーション映画『ぼくの名前はズッキーニ』(2018)では吹き替え声優として主役を演じ、安藤裕子のMVでは何とあの金田一幸助を演じる(2016)など多方面から引く手数多の存在となっている。そんな峯田が今回演じるのは画家・ゴッホ。かつて峯田が出演した『色即ぜねれいしょん』(2009)や『ボーイズ・オン・ザ・ラン』(2010)の役所を思わせるダメさを醸し出しつつ、沙織の人生が再び輝きだす手助けをするのがゴッホという重要なキャラクターだ。

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今回、犬童監督からオファーをもらった峯田は「胸が熱くなった」と静かに心境を吐露。解禁された場面写真では売れない画家ゴッホが夢中で絵を描く姿を捉えた写真。ステージで歌う峯田の姿とも重なり、強烈なエネルギーを発している写真ばかりだ。絵の具で汚れた姿でロックな雰囲気も増しており、本作では峯田自身の特性が遺憾なく発揮されているのがわかる。

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また犬童監督が銀杏BOYZのライヴに行った際に峯田がステージ上で語った話を、監督はとても気に入り、そのまま劇中のセリフとして使用した。それが「部屋に一人でいて、誰からも連絡がこなくて、ベッドに横になっていると外から聞こえてくる、笑い声に耳をふさいだりして。窓から見上げた空が青空だとうんざりして…思いっきりカーテンを閉めた気持ちも分かる」。これ以外にも主人公の沙織や観ている我々の心に刺さるセリフを放っている。
舞台をライブからスクリーン、相棒をギターから筆に持ち替えた峯田の表現者としての才能と人間味に溢れた本作は、アーティスト・峯田和伸のファンも役者・峯田和伸のファンも必見。犬童ワールドの住人となりつつも己のアイデンティティが炸裂する本作を是非劇場でご覧頂きたい。

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ストーリー
こじらせた1人と1匹の妄想が、自分らしい幸せに気付かせてくれる―

思った通りの自分になれなくて、いつしか投げやりな生き方に慣れてしまった沙織(沢尻エリカ)。元アイドルのアラサーで、今はスーパーで働く彼女が心を開くのは、こっそり飼っている、ロシアンブルーの猫・良男(吉沢亮)だけ。今日いちにちの出来事を、妄想を交えつつ良男に話して聞かせる沙織。沙織の心に寄り添ううち、良男は自分が沙織の人間の恋人で、彼女を守れるのは自分だけだと思い込んでしまう。そんなある日、沙織の前に“ゴッホ”と呼ばれる売れない画家・後藤保(峯田和伸)が現れ、良男は沙織の変化を目の当たりにする。ある晩、良男は月に誘われるように外の世界に飛び出し、迷子になってしまい…。ゴッホや、ゴッホを慕う猫・キイロ(コムアイ)、個性豊かな猫たちとの出逢いを通じて、1人と1匹は、自分らしく生きるすべを見つけていく。うまくいかないことの輝き。置いてけぼりをくらっている時間の豊かさ・・・。灰色の日常がカラフルに輝きはじめる、心温まる物語。

作品タイトル:『猫は抱くもの』
出演:沢尻エリカ / 吉沢亮 峯田和伸 コムアイ(水曜日のカンパネラ) / 岩松了
藤村忠寿 内田健司 久場雄太 今井久美子 小林涼子 林田岬優 木下愛華 蒔田彩珠 / 伊藤ゆみ 佐藤乃莉 末永百合恵 / 柿澤勇人
監督:犬童一心
原作:大山淳子『猫は抱くもの』(キノブックス刊)
脚本:高田亮
音楽:水曜日のカンパネラ
2018年/日本/カラー/ビスタ/DCP5.1ch/109分
制作プロダクション:ADKアーツ
企画製作・配給:キノフィルムズ

公式サイト:nekodaku.jp
コピーライト:(c)2018「猫は抱くもの」製作委員会

6月23日(土) 新宿ピカデリー他、全国ロードショー!

記事提供:映画・ドラマニュース

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