第74回 ヴェネチア国際映画祭 正式出品『泳ぎすぎた夜』メインビジュアルver.2が解禁、推薦コメントも到着!4/14(土)公開

泳ぎすぎた夜

ヴェネチア国際映画祭、東京フィルメックスなどでも上映され、好評を博した五十嵐耕平&ダミアン・マニヴェル共同監督作品『泳ぎすぎた夜』の公開日が4月14日(土)に決定。公開日決定に併せて、メインビジュアルver.2が解禁された。加えて、美術家の奈良美智さん、詩人の谷川俊太郎さん、映画監督の諏訪敦彦さんより本作への推薦コメントが到着している。

この度、解禁されたメインビジュアルver.2では、雪原の中、左の手袋を無くしてしまった少年が、凍えた指を、息を吹きかけて温める仕草が捉えられている。横には「とても小さな、新しい冒険の始まり。」というコピーが添えられており、ここからどんな物語が展開されるのか、期待が高まるところだ。

推薦コメント

小さかった自分はそこにいて、その雪国の風景は、見上げれば空が広く、歩き出せば真っ白な雪原だ。
あの頃の自分の感情が蘇ってくる。
― 奈良美智(美術家)

人間ももともとはけものと同じ生きものだった。
言葉がないと、意味の仮面がはがれて、いのちのナマの姿が見えてくる。
― 谷川俊太郎(詩人)

少年の些細な一挙手一投足になぜか私の視線は釘付けになる。ひとりの少年が雪の中を歩き、走り、立ち止まり、見つめ、眠る。誰にも出会うことなく、ひとりさまよう少年、ただそれだけで一本の映画ができると誰が想像するだろう。
― 諏訪敦彦(映画監督)

雪で覆われた青森の山々を舞台に、6歳の少年の小さな冒険が始まる。

本作は、国も言葉も異なる二人の若き新鋭監督、ダミアン・マニヴェル(『若き詩人』)と五十嵐耕平(『息を殺して』)が、共に魅せられた美しい原風景のような冬の青森を舞台に、共同監督作品として企画し、青森で生まれ育った人々と限られたスタッフによって作られた作品である。

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雪で覆われた青森の山々。そんな街で暮らす一人の少年は、学校へ向かう途中にふと道をそれる。そして、いつしか電車に乗り、父親の働いている魚市場へ向かう。自分の書いた絵を父親に届ける為に。類い稀な存在感で少年を演じた古川鳳羅(こがわたから)くんは実際に青森県平川市に住む男の子。劇中で彼を取り巻く家族も、実際の家族が出演している。

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大人になるにつれて失っていく、子どもだけが持っている、ある種、動物的ともいえる豊かな感覚、そこに流れる無限に近い時間を捉えた本作は、ヴェネチア国際映画祭、東京フィルメックスほか映画祭で上映され高く評価された。

第74回 ヴェネチア国際映画祭 正式出品
第18回東京フィルメックス 学生審査員賞 Filmarks賞 受賞
第65回サン・セバスチャン国際映画祭 正式出品

ストーリー
雪で覆われた青森の山々。夜明け前、父は街の魚市場に出かけてゆく。父の出がけに目を覚ました6歳の息子は、そのあと眠ることが出来ない。皆が寝静まる家の中、少年は絵を描き、それをランドセルにしまう。翌朝、彼は眠い目をこすりながら学校へと登校するのだが、いつしか道をそれて、雪の中をよろめきながら街を目指す。少年の小さな冒険が始まる。

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作品タイトル:『泳ぎすぎた夜』(仏題: La nuit ou j’ai nage )
出演:古川鳳羅 (こがわ たから)、古川蛍姫 (こがわ けいき)、古川知里 (こがわ ちさと)、古川孝 (こがわ たかし)、工藤雄志 (くどう ゆうし)、はな(犬)
監督:五十嵐耕平 & ダミアン・マニヴェル
プロデューサー:ダミアン・マニヴェル&マルタン・ベルティエ&大木真琴
撮影監督:髙橋航
照明:跡地淳太朗
録音:ジェローム・プティ&高橋玄
助監督:上田真之、平井敦士
編集:ウィリアム・ラブリ
カラリスト:ヨブ・ムーア
音楽:ジェローム・プティ
フランス配給・海外セールス : Shellac / シェラック
制作プロダクション:NOBO
製作 : MLD Films
2017/フランス・日本/DCP/4:3/color/5.1ch/79分

公式サイト:http://oyogisugitayoru.com/index.html
コピーライト:(c)2017 MLD Films / NOBO LLC / SHELLAC SUD

4月14日(土)より シアター・イメージフォーラムほかにて公開!以降全国順次

記事提供:映画・ドラマニュース

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