すべてのトラウマ映画の原点!『ザ・バニシング -消失-』【映画ファンが観なくてはならない4つの理由】とは?ー4/12公開

ザ・バニシング -消失-映画『ザ・バニシング -消失-』(配給:アンプラグド)が、4月12日(金)よりシネマート新宿他全国順次公開となる。
1988年、一つの作品が映画史に爪痕を残した。同年オランダ映画祭で最優秀作品賞受賞を受賞、その他世界中の映画祭で喝采を浴び、30年を経た現在でも海外映画批評サイトRotten Tomatoesで98%の高評価を獲得しているサイコロジカル・サスペンスの金字塔『ザ・バニシング -消失-』。そのあまりに絶望的で魅力のあるラストは、『サイコ』(60)、『羊たちの沈黙』(91)、『セブン』(95)を超えるとの呼び声も高く、巨匠スタンリー・キューブリックが3回鑑賞し、「これまで観たすべての映画の中で最も恐ろしい映画だ」と絶賛した。

世界中が震撼した日本未公開の《傑作》であり、すべてのトラウマ映画の原点である絶望のクライマックスを描いた本作。サイコロジカル・サスペンスの金字塔と呼ばれる所以を、【映画ファンが観なくてはならない4つの理由】としてご紹介!

①オークションでDVDが高値で取引され、多くの映画ファンが鑑賞を熱望した・・・!
『ザ・バニシング消失 -消失-』。映画ファンなら一度は耳にしたことがあるのではないだろうか。2000年にVHS、DVDが日本でも発売されるも現在では入手困難。オークションでは1万以上の値段がつけられ取引されている。
かの有名なスティーヴン・ジェイシュナイダー著「死ぬまでに観たい映画1001本」に選出されていることもその引き金の1つだ。なんとしてでも観たい・・・!映画ファンたちの強い想いがようやく日本劇場初公開へと結びついたのだ。

②巨匠スタンリー・キューブリック監督に「最恐の映画」と言わしめた!
『時計じかけのオレンジ』(71)、『シャイニング』(80)など世を震撼させた不朽の名作を生み出した巨匠スタンリー・キューブリック監督は『ザ・バニシング -消失-』を3回鑑賞し、「これまで観たすべての映画の中で最も恐ろしい映画だ」と本作のシュルイツァー監督に伝えたという。
その時にシュルイツァーが『シャイニング』よりも恐いかと尋ねたところ、『ザ・バニシング -消失-』に比べれば『シャイニング』はお子さま映画だと言い切ったそうだ。(!)よってキューブリックファンも見逃せない理由がここにある。また、世界中で『ザ・バニシング -消失-』の最大のファンはキューブリックだった、とシュルイツアーは言い残している。

③オリジナル版監督自ら、ジェフ・ブリッジスとキーファー・サザーランドでリメイクを制作!
1988年、本国オランダで公開されて以来世界中で高い評価を得た『ザ・バニシング -消失-』は、数々の名誉ある映画祭で賞を受賞。オランダ映画祭では最優秀作品賞と批評家賞を受賞。単なる「恐ろしい映画」というわけでなく、ひとつの傑作として世界中から絶賛されたのだ。
そして1993年、満を持してシュルイツァー監督自ら舞台をアメリカに変えてハリウッドリメイクを遂行。タイトルは『THE VANISHING』。邦題は『失踪-妄想は究極の凶器』とされて日本でも同年に公開。主演には『さよなら、僕のマンハッタン』(17)のジェフ・ブリッジスが起用され、奇怪な犯人を演じた。恋人を失う男に「24」シリーズのキーファー・サザーランドを迎え、『オーシャンズ8』(18)のサンドラ・ブロックが失踪する恋人を演じている。こちらはオリジナル版に比べ鑑賞することが容易なので、是非ともこの度公開するオリジナル版と見比べて欲しい。

④全ての「失踪映画」の原点となる本作。実は、パリの都市伝説からインスパイアされている!
「パリ万博の消えた貴婦人」という都市伝説をご存知だろうか。
パリの万博博覧会に海外から訪れた母娘が、ホテルに着くや否や母が体調不良を訴える。病状は深刻だと悟った娘は町に飛び出して医者を探し、やっとの思いでホテルに戻る。しかしそこには母の姿はなく、ホテルの従業員たちは皆口をそろえて「お客様はお一人で宿泊されておりますが」と言い放つ――。
この都市伝説はあらゆる「失踪映画」の元ネタとなっている。『ザ・バニシング -消失-』の原作の著者ティム・クラッベもこの都市伝説からインスパイアされている。本作のプロットは、フランスへと小旅行に向かう道中で、彼女が忽然と失踪し3年が経過、さらには犯人から手紙が何通も届き始め精神を蝕まれていく男の悲劇だ。都市伝説といい、背筋にぞくりとくるリアル感がある。どこかで起きていてもおかしくない現実味を帯びたテーマが我々の好奇心を刺激し、強烈なインパクトのあるラストにただ固唾を飲むことになる。

失踪映画における人物消失の理由は様々だ。
誘拐、家出、神隠し・・・『ザ・バニシング -消失-』の失踪の理由、経緯はまさに戦慄もの。ようやく劇場で目にできるチャンスを得た私たちは幸運と言えよう。

『ザ・バニシング -消失-』は、4月12日よりシネマート新宿他全国順次公開。

ストーリー
7月、オランダからフランスへと車で小旅行に出掛けていたレックスとサスキア。立ち寄ったドライブインで、サスキアは忽然と姿を消してしまう。必死に彼女を捜すも手掛かりは得られず、3年の歳月が経過。依然として捜索を続けるレックスの元へ、犯人らしき人物からの手紙が何通も届き始め…。

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作品タイトル:『ザ・バニシング -消失-』
出演:ベルナール・ピエール・ドナデュー、ジーン・ベルヴォーツ、ヨハンナ・テア・ステーゲ、グウェン・エックハウス
監督:ジョルジュ・シュルイツァー『マイセン幻影』『ダーク・ブラッド』
製作:ジョルジュ・シュルイツァー、アンヌ・ロルドン
原作:ティム・クラッベ
脚本:ジョルジュ・シュルイツァー
撮影:トニ・クーン
音楽:ヘンニ・ヴリエンテン
1988年/オランダ=フランス合作/106分/カラー/ヨーロピアンビスタ/原題:SPOORLOOS
提供:キングレコード
配給・宣伝:アンプラグド

コピーライト:(c) 1988, Argos Film, Golden Egg, Ingrid Productions, MGS Film, Movie Visions. All rights reserved.

4月12日(金)よりシネマート新宿ほか全国順次公開

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