【レポート】「アクターズ・ショート・フィルム」磯村勇斗、柄本佑、白石隼也、津田健次郎、森山未來が完成報告に登壇!

5人の人気俳優がショートフィルムの監督に挑戦する一大プロジェクト「アクターズ・ショート・フィルム」の配信がWOWOWオンデマンドにてスタートした。また、1月23日(土曜午後7:00)からはWOWOWプライムで放送される。

配信がスタートした1月13日(水)には、WOWOW開局30周年記念「アクターズ・ショート・フィルム」完成報告イベントが東京国際フォーラム ホールDで行われ、監督を務めた俳優の磯村勇斗柄本佑白石隼也津田健次郎森山未來が出席した。

WOWOW開局30周年記念『アクターズ・ショート・フィルム』完成報告イベント

日程:1月13日(水)18:30~19:10 舞台挨拶
登壇者(※敬称略):磯村勇斗、柄本佑、白石隼也、津田健次郎、森山未來

日本のエンタメ界を担う5人の人気俳優が、監督として制作費・制作日数など同条件で25分以内のショートフィルムを制作。世界から約5,000本のショートフィルムが集まる米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア」のグランプリを目指す。

本業の“俳優”としての姿ではなく、タキシードに身を包んで“監督”として登壇した5人。磯村は「監督として準備段階から参加して、作品作りは一人ではできないということを実感しました。スタッフさんたちに感謝の気持ちでいっぱいです」と仕事としては今回が初めてとなる監督作を振り返った。柄本は「撮影の前日は眠れませんでした。単純に緊張もあるけれど、撮影についてずっと考えてしまう。しかも撮影後も反省で眠れず。終わってもしばらく眠れない日々が続きました」と監督ならではのプレッシャーの洗礼を受けたようだ。

白石は「監督はすべてを決断する責任が伴う。僕も眠れない日々があって『こんな仕事受けるんじゃなかった!』と思った」と苦笑いも「スタッフの皆さんが支えてくれて、かけがえのない経験をさせてもらいました。俳優として現場に戻ったときに気分的にも違う気がする」と知られざる監督業に感激。津田は「脚本の直しの時とかプロデューサーが怖くて…。最後の最後まで苦労しました。でも楽しくて!監督ができて感謝です」と笑顔を見せた。

そして森山は「撮影現場で『森山監督!』と呼ばれたときに反応できず…。それに馴染んでいったときには終わっていた感じ」と監督業はあっという間だったようで「監督としての『よーい、ハイ!』というのも恥ずかしかった。自分が言ってもいいものなのかと…」と慣れない作業に困惑しきりだった。

SF作『機械仕掛けの君』(主演:泉澤祐希)を手掛けた磯村は「見方によっては怖い作品になっているけれど、それを反面教師に現代の僕らがどう生きていけばいいのか、しっかりと考えるきっかけになれば」とテーマを告白。

16歳時に執筆した脚本をベースにした『夜明け』(主演:森山直太朗)を手掛けた脚本&監督の柄本は「当時から『下北沢のこの場所で撮りたい!』というイメージがあった。構想から18年経って『ここで撮ろう!』と思っていた場所が当時のまま残っていて良かった」と撮影地も含めて念願叶ったようだ。

絵画教室での秘密を描く『そそがれ』(主演:吉村界人&神野三鈴)を手掛けた監督・脚本の白石は「自分の断片的な思い出をストーリーに組み込んだもの。どこまで自分をさらけ出せるか、その戦いでもありました。恥ずかしいけれど『僕はこんな人間です!』という気持ちで作りました」と意図を説明。

バイオレンスアクション作『GET SET GO』(主演:竜星涼&大東駿介)を手掛けた脚本&監督の津田は「カットや構図など、自分が今まで観てきた好きな映画の影響が沢山入っている」とこれまでの映画愛を詰め込んだという。

引きこもり青年の妄想を描く『in-side-out』(主演:永山瑛太)を手掛けた森山は「芝居と音楽性と身体性を混ぜたものを試したかった。それはミュージカルっぽいものではなくて、閉じられた世界観の中で身体性と音楽性が発露できるものは何かと考えた」とテーマを解説。主演を務めた永山とは20代からの仲だが「昔から一緒にカラオケに行ったりして彼の音楽性は知っていたし、影響も受けていました。それに彼はモデル並みの体形だけれど、どこか長い手足を持て余している感があった。今回の作品ならば彼の音楽性と身体性がフィットすると思ったし、彼は振り付けやリハーサルの段階からオープンな形で作品世界に入ってくれた。そんな立ち振る舞いに助けられました」と知り尽くしたタッグであることを口にした。

すでにWOWOWの動画配信サービス・WOWOWオンデマンドで5作品が配信中。監督陣を代表してタブレットで配信の様子をチェックした磯村は「自分で自分の作品が配信されているのを観る…。シュール」と照れつつも「これだったら移動しながらでも簡単に観られるので画期的。しかも短編は観やすい尺なので、ぜひ皆さんにWOWOWオンデマンドを活用してもらいたい」とアピール。横にいた柄本は「画質が綺麗ですね!これだけ鮮明だったら移動中に沢山楽しんでいただけるはず」と喜んだ。

WOWOWプライムでは1月23日に5作品が一挙に放送される。磯村は「この機会をいただけたことに感謝。監督という立場から現場を見ることができたのは沢山の発見があり、俳優業に活かせる部分もあった」と実りを実感。柄本は「監督として現場の裏側も勉強をさせていただき、俳優を続ける上でもいい経験になりました。自由に受け取ってもらって、楽しんでほしい」と期待を寄せた。

白石は「今回のショートフィルムやエンタメがみなさんの生活の潤いになれば」とメッセージ。津田は「5作品一堂に並んでいるので、一気に観てほしい。いつかまた監督として撮れたら…」と早くも第2弾に名乗りをあげていた。最後に「ひとつだけ、ぶっちゃけたお願い!」という森山は「音が重要になるので、スピーカーやヘッドフォンなど音響空間にこだわって観てもらえたら嬉しい。それでぜひ楽しんで」と監督ならではのこだわりを口にしていた。

『アクターズ・ショート・フィルム』
2021年1月13日(水)WOWOWオンデマンドにて配信スタート
2021年1月23日(土)夜7:00 WOWOWプライムにて放送

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