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『好きでも嫌いなあまのじゃく』小野賢章&富田美憂&柴山智隆監督が主題歌“ずとまよ”からのメッセージに感無量

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スタジオコロリド最新作『好きでも嫌いなあまのじゃく』の公開記念舞台挨拶が5月24日(金)に実施され、柊役の小野賢章、ツムギ役の富田美憂、監督の柴山智隆が上映終了後に登壇した。

“みんなに嫌われたくない”という想いから、気がついたら“断れない性格”になってしまっていた主人公・柊を演じた小野は黄色のジャケットにメガネ姿、母親を探しに人間の世界にやってきた鬼の少女・ツムギを演じた富田はパステルカラーのワンピース姿と、演じたキャラクターをイメージしたカラーのコーディネートで登壇。小野は「嫌わないでください!」、富田も「お母さんを探しています!」とキャラクターの気持ちになって声を大にするなど、冒頭から笑顔にあふれた舞台挨拶となった。

本作はNetflix世界独占配信、そして日本劇場公開が同時に展開されている。監督を務めたのは、『泣きたい私は猫をかぶる』で長編監督デビューを飾った柴山智隆。柴山監督は「前作の『泣きたい私は猫をかぶる』から4年が経ちました。なかなか大変ではあったので、感無量です」としみじみ。「配信で世界中の方々に楽しんで頂いていて。さまざまな言語で感想が届き、とてもうれしい」と喜びを噛み締めていた。

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柴山智隆監督

「柊とツムギが成長していく姿に胸を打たれた」という感想も上がっている本作。この日のステージには、名場面のセリフをつづったバックパネルが飾られていた。本作に感じた魅力について小野は、「ロードムービーということもあって、柊とツムギがたくさんの人と出会って、いろいろな人の考え方や人生が見えてくる中で、心境に変化が生まれていく。それがすごく丁寧に描かれている」と語り、「どの世代、どの立場から見ても、共感できるポイントがある点が魅力」だと力を込めた。

お気に入りのシーンは「柊が、旅館の人たちに『ここで働かせてください!』と言うシーン」だと続け、「柊にも頑固な一面があるんだなと思った瞬間です。そう言ったのはツムギのためでもあるので、柊も『誰かのために』となるとカッコよくなるんだと思った」と惚れ惚れとしていた。

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小野賢章

また富田も「柊やツムギと同年代の方が観ても共感できると思いますし、親世代の皆さんも、柊とツムギの両親に感情移入できるのかなと思います」と幅広い世代の胸を打つ映画だと述べ、「エンドロールの流れる前のシーンは、台本を見た瞬間にキュンキュンしました。ドキッとした方も多いのでは」と好きなシーンを口にしていた。

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富田美憂

主題歌「嘘じゃない」と挿入歌「Blues in the Closet」の2曲は、「ずっと真夜中でいいのに。」が本作のために書き下ろした。登壇者の3人とも、普段から“ずとまよ”の楽曲をよく聴いていたのだという。小野は「この作品では出会いを大事にしていて、未来にも繋がっていくんだと思わせるような出会いがある。主題歌の『嘘じゃない』に、『“さよなら”は言わないで』という歌詞があるんですが、映画の描く出会いとリンクしているなと思いました」と主題歌に魅了されたと話す。

「先日ライブにご招待いただいて。観に行ってきました」と笑顔を弾けさせた富田に対して、小野は仕事の都合上参加できなかったそうで、「うらやましすぎるよ!」と肩を落とした。富田は「賢章さんの分まで楽しんでくるぞと思いました。本当にいいライブでした。作品を観てから曲を聴くと、こういう解釈をするんだと思える。ぜひ繰り返し観て、聴いてほしいなと思います」と本編、そして楽曲のリピート鑑賞を呼びかけていた。

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また「ずっと真夜中でいいのに。」から登壇者にはサプライズで音声メッセージが到着。スタジオコロリドによる『雨を告げる漂流団地』でも主題歌と挿入歌を担当していた「ずっと真夜中でいいのに。」は、再タッグとなるオファーに「本当にうれしかったです。感謝です」とコメント。

柴山監督との打ち合わせの中では「繊細な方が行きつく場所」というワードが印象に残ったといい、「もともと自分が作っていた欠片とシンクロする部分が多くて、想いを並走して作れたことがすごくよかったです。ラフの映像を見ていて、最初の方に逃げたふたりがトンネルの下で話しているシーンがずっと印象的で。そこで『ツムギは学校に行くという習慣がなくて、知らないんだ』とはっとして。“当たり前に思っていても違う習慣があるふたり”というのも、曲作りのキーになっていました」と曲作りの過程を振り返った。

さらに「“ずとまよ”のライブに柴山監督と富田さんも来てくださって、その時にこの曲を初披露したんですが、そのあとに柴山監督から感想をまた別でいただきまして。『とっっっっっても楽しかった』と言っていただけてうれしかったですし、富田さんとも初めてお会いできて『はっ…ツムギだ』って、本当に興奮していました。小野さんともいつかまたお会いできる機会があればご挨拶をしたいです」という願いの言葉で締めくくられていた。

改めて膝を叩いてライブに参戦できなかったことを悔しがった小野に、会場も大笑い。しかし自分宛てにもメッセージがあったことに「認識していただいていた!こんなにうれしいことがあるんですね。ありがとうございます。とてもすてきなメッセージをいただいた」と感謝した小野は、「トンネルの下で話しているシーンは、今のメッセージを聞いて『確かにそうだ』と思いました。そうやっていろいろなものを集めて曲を作っていくんだ、すばらしいなと思いました」とその感性や着眼点に感心しきり。

富田は「ライブに行かせていただいた時のMCでも、一つ一つの曲に対して、細かくいろいろなピースを集めて作っているとおっしゃっていた。『嘘じゃない』もそういう気持ちで作ってくださったんだなと思いました」と目を細め、柴山監督も「“ずとまよ”さんでしか届かないような、遠くへこの作品を届けてくれるような大事な曲」と唯一無二の楽曲だと感謝していた。

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ストーリー
高校1年生の柊(ひいらぎ)は、“みんなに嫌われたくない”という想いから、気づけば“頼まれごとを断れない”性格に。毎日“誰かのために”を一生懸命やってみているのに、親友と呼べる友だちがいない。季節外れの雪が降ったある夏のこと。いつも通り頼まれごとを頑張ってみたものの、やっぱり“何か”が上手くいかない。「なんだかな」と家に帰る途中、泊まるあてがないというツムギを助けるが……その夜、事件が起きる。とあることで父親と口論になりそうになるも、“本当の気持ち”を隠してしまった柊。言葉にできない何かを抱えながら、部屋で居眠りをしてしまう。ふと寒さで目が覚めると、部屋が凍りついていて!?柊はお面をつけた謎の化け物に襲われるが、異変に気付き助けに来たツムギとふたりで、部屋を飛び出す。一息ついた先でふとツムギの方を見ると……彼女の頭には“ツノ”が!?ツムギは自分が“鬼”で、物心つく前に別れた母親を探しにきたという。そして、柊から出ている“雪”のようなものは、本当の気持ちを隠す人間から出る“小鬼”で、小鬼が多く出る人間はいずれ鬼になるのだと……。柊はツムギの「お母さん探しを手伝って欲しい」という頼みを断り切れず、一緒に旅に出ることに。しかし、時を同じくして、ツムギの故郷・鬼が暮らす“隠の郷(なばりのさと)”でも事件が起きていて――。

映画『好きでも嫌いなあまのじゃく』
出演:小野賢章、富田美憂、浅沼晋太郎、山根 綺、塩田朋子、斎藤志郎、田中美央、ゆきのさつき、佐々木省三、日髙のり子、三上 哲、京田尚子 他
監督:柴山智隆
脚本:柿原優子/柴山智隆
キャラクターデザイン:横田匡史
キャラクターデザイン補佐:近岡 直
色彩設計:田中美穂
美術監督:稲葉邦彦
CGディレクター:さいとうつかさ
撮影監督:町田 啓
編集:木南涼太
音楽:窪田ミナ
音響監督:木村絵理子
主題歌「嘘じゃない」/ 挿入歌「Blues in the Closet」 ずっと真夜中でいいのに。(EMI Records)
企画・製作:ツインエンジン
制作:スタジオコロリド
配給:ツインエンジン・ギグリーボックス
(C)コロリド・ツインエンジン

スタジオコロリド公式Xアカウント:@studiocolorido #好きあま #MyOniGirl
作品公式サイト:https://www.amanojaku-movie.com

Netflixにて世界独占配信中&日本劇場公開中

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