【レポート】『あの頃。』公開直前イベントに藤本美貴がサプライズ登場!松坂桃李、仲野太賀、コカドケンタロウも感無量

あの頃。

ハロー!プロジェクトへの熱い愛と、大切な仲間たちとの出会いと別れを描いた、神聖かまってちゃんの元マネージャー・劔樹人による自伝的青春コミックエッセイ「あの頃。男子かしまし物語」(イースト・プレス刊)を映画化した『あの頃。』が2月19日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショーとなる。

主人公・劔を演じるのは『娼年』『新聞記者』などで様々な役柄に果敢に挑み続ける松坂桃李。そして「恋愛研究会。」というバンドを結成し、トークイベントやの啓蒙活動という名目でモーニング娘。の曲を熱唱するなど強烈なキャラクターたちを仲野太賀山中崇若葉竜也芹澤興人コカドケンタロウら個性豊かな面々が演じている。メガホンをとるのは次々に話題作を発表している今泉力哉。振り返ってみれば「どうかしていた」としか思えないほどバカバカしくて笑えるのに、ちょっぴり切ない、誰もが経験した「あの頃」の記憶を描き上げる。

昨日開催された公開直前イベントには、主演の松坂桃李と共演の仲野太賀コカドケンタロウ、そして原作者の劒樹人のほか、サプライズでモーニング娘。OGの藤本美貴が登場した。

『あの頃。』公開直前イベント 概要

日時:2月3日(水) 13:00~13:30
登壇者(※敬称略):松坂桃李、仲野太賀、コカドケンタロウ、原作・劔樹人、
サプライズゲスト/藤本美貴 
会場:スペースFS汐留

「“推し”に出会って“仲間”ができた」― ハロプロの名曲が彩る、笑いと涙の青春エンターテインメントとなっている本作。原作者が登壇してのイベントは今回初となり、劇中で劔役を演じた松坂は、観た人から本人そのものだったという声があったことについて、「ありがたいことに、劔さんが撮影現場にたくさん来てくださったんです。劔さんがスタッフさんと談笑している姿や何気ない佇まいなど、ちょっとした日常のニュアンスみたいなものを垣間見ることができたのが良かったのかなと思います」とその役作りについて振り返った。

それに対しては、「松坂さんがギターを弾いているシーンで少しピントがぼやけた時に、昔の僕だ!と本当に思った瞬間がありましたね。こんなこと言うとみんなに怒られるんですけど(笑)。でも出来上がった作品を見ても、やっぱり僕自身と重なりました」と松坂の演技を絶賛した。

今回3人が演じたアイドルオタクたちは劇中で「恋愛研究会。」というバンドを組むが、撮影現場にはその本物のメンバーたちが来てくれたようで、仲野は「皆さんが現場に来られた時の存在感はすごかったです」と圧倒された様子。松坂も「当たり前なんですが、本物感がありましたよね。よくモノマネ番組とかで見る、“ご本人登場!”のような感じ(笑)」と嬉しい反面、妙な緊張感だったと語る。コカドは、「僕が演じたイトウさんは来られなかったのですが、実はご本人から直々にTwitterでメッセージをいただきました」と明かした。出来上がった作品を観たメンバーの反応については、「“豪華すぎる再現映像だ!”と喜んでいましたね」と語った。

「恋愛研究会。」のメンバーはそれぞれとても個性的な人たちだったというが、演じるのが難しかったかと問われると、松坂は「振り切って演じてみたつもりですが、ご本人たちは僕たちが想像している以上の方たちだったので、どんなにやっても届かないなという感じはしました」と語ると、仲野も「演じてみて、普段の自分の生活から考えるとこんな青春を送ってみたかったなぁというのもあるし、もっと伸び伸びしていいんだ!っていう気付きもありました」と振り返った。

今作が映画初出演となったコカドは「毎日現場に行くのが楽しみで、ワクワクしていました。まさに撮影自体が青春でした。最後の方になると、みんなリラックスしていて、太賀くんと若葉くんはギター弾きながら歌ったりもしてたよね。放課後に誰かの家で遊んでいるような感覚でした」と現場の様子を振り返り、遅れてきた青春の日々を謳歌する、まさに劇中同様、和気あいあいとした雰囲気だったと明かした。

そして、2月3日は「2(ふ)3(み)」と読む語呂合わせから、「絵手紙の日」であるということにちなんで、サプライズで劔からキャストへの手紙が準備されていた。松坂に向けて「自分を松坂さんが演じてくれるという二度とない素晴らしい経験になりました。僕の愛しき記憶が他の誰かの愛しい疑似体験となり残っていく、こんな素敵なことはありません。外見の違いはあれど、僕の内面としっかり向き合い大切に演じてくれました」と読まれると、松坂は「隣のアクリル板がなければ、ぐっとハグしたい気持ちです」と感無量。さらに、松坂、仲野、コカドへ似顔絵がプレゼントされた。

あの頃。

サプライズはここで終わらず、ここでモーニング娘。OGである藤本美貴が登場!松坂をはじめ、驚きが止まらない様子を見せた一同。特に劇中で藤本美貴を“推し”にしているコズミン役の仲野は「汗が止まらない」と緊張しながらも「やったー!!本物だー!!」と声をあげて大興奮。登壇した藤本は「この映画を観て、改めてファンの方々がこんなにも熱く人生を掛けて応援してくださっていることを知ることができて、本当に嬉しかったです」と当時を振り返りながら、作品の感想を語った。

最後に松坂は、藤本のサプライズ登場で一気に言おうとしていたことが飛んでしまったと笑いながら前置きをしつつ、「この作品はハロプロに人生を捧げた男たちの“あの頃”を描いた作品ですが、誰にでも大事にしていた“あの頃”って必ずあると思うんです。それが人生で一番良かったということではなく、それがあったからこそ今があるんだな、今を大切にできるんだなと気づかせてくれる映画です。どんな人にも共感してもらえる作品だと思うので、ぜひ多くの方に観ていただきたいです」と熱いメッセージでイベントを締めた。

あの頃。

ストーリー
中学10年生の夏休みのような、そんな毎日が永遠に続く気がしていた。
大学院受験に失敗し、彼女なし、お金なし、楽しいことなど何もなく、どん底の生活を送っていた劔(つるぎ)。ある日、松浦亜弥の「♡桃色片想い♡」のMVを見たことをきっかけに、劔は一気にハロー!プロジェクトのアイドルたちにドハマりし、オタ活にのめり込んでいく。
藤本美貴の魅力を熱く語るプライドが高くてひねくれ者のコズミンをはじめ個性的なオタク仲間と共に、「恋愛研究会。」を結成した劔。トークイベントや学園祭でのアイドルの啓蒙活動、ライブを開催したりと、くだらなくも愛おしい青春の日々を謳歌する。しかし、時は流れ、仲間たちはアイドルよりも大切なものを見つけて、次第に離れ離れになり…。

作品タイトル:『あの頃。』
出演:松坂桃李 仲野太賀
山中崇 若葉竜也 芹澤興人 / コカドケンタロウ
大下ヒロト 木口健太 中田青渚 片山友希 / 山﨑夢羽(BEYOOOOONDS)/ 西田尚美
監督:今泉力哉
脚本:冨永昌敬
音楽:長谷川白紙
原作:劔樹人「あの頃。 男子かしまし物語」(イースト・プレス刊)
製作幹事:日活 ファントム・フィルム
2020年/カラー/ヨーロピアンビスタ/5.1ch/117分
配給:ファントム・フィルム

公式サイト:https://phantom-film.com/anokoro/
公式twitter:@eiga_anokoro
コピーライト:(C)2020『あの頃。』製作委員会

2月19日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー

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