【レポート】『朝が来る』河瀨組の“役積み”はどのシーンにもあった!永作博美、井浦新、蒔田彩珠、浅田美代子ら登壇

『あん』『光』の河瀨直美監督が、直木賞・本屋大賞受賞作家 辻村深月の感動ヒューマンミステリーを実力派キャストを揃えて映画化し、カンヌ国際映画祭公式作品【CANNES 2020】に正式に選出された『朝が来る』が10月23日に全国公開となる

このたび、公開に先駆けて、完成報告会見が実施され、河瀨直美監督をはじめ、主演の永作博美、井浦新、蒔田彩珠、浅田美代子ら実力派の俳優陣に加え、朝斗役を演じた佐藤令旺くんが登壇した。

映画『朝が来る』完成報告会見

■日程:10月6日(火)17:30~ 完成報告会見開始
■会場:ザ・プリンス パークタワー東京 B2F コンベンションホールD
■登壇:河瀨直美監督、永作博美、井浦新、蒔田彩珠、浅田美代子、佐藤令旺 ※敬称略

暗転した会場に、予告編が上映された後、拍手に包まれる中、河瀨直美監督、永作博美、井浦新、蒔田彩珠、浅田美代子が登壇。

最初に、『あん』に続いての原作小説の映画化ということで、原作の惹かれた点について河瀨直美監督は「感動しない小説は映画化しません。とても感動しました。その行間から溢れる新しい命の讃歌。その光に到達できるような映画にしたいと思って、辻村深月さんのもとに向かいました」と回顧。また、本作への手ごたえを聞かれた河瀬は「最近よく耳にするのは、“河瀨映画の中で、一番のエンターテイメント作品”という感想です。最後の最後まで、決して見飽きることがない映画だと思います」と自信を覗かせた。

自身も養女でありながらも、原作を読むまでは特別養子縁組という制度を知らなかったという河瀨は「戸籍上、実子として迎えられること。真実告知をすることを明らかにしているので、素晴らしい制度だと思うし、その制度によって、救われる命があるとも思った」と語る。

本作で大切にした事について永作は、「佐都子が初めての人生の岐路に出くわして、どう乗り越えていこうと考えるか?というのをよく考えた。そういった、小さなことを逃さないようにすることを大切にしていました」と語る。

続けて、井浦は「河瀨監督のもとでは、クランクインの数か月前から、特別養子縁組や無精子症についてなどを、しっかりと学んでいく“役積み”の時間をいただける。そして、河瀬組は完全なる順取りで、1シーンを積み重ねながら、目の前で起きていることに素直に心を動かしていくという事を大切にしていった」と永作同様に、河瀨組の“役積み”の経緯を大切にしたと明かす。

役積みについて、蒔田は「劇中の家族と3週間ぐらい、実際に一緒に住んだ。一緒に洗濯したり、先にお風呂に入って怒られたり、そんな生活が映画の中で生きた」と振り返った。

さらに、永作は「二人で温泉に行くシーンがあって、前のシーンが押して温泉につくのが遅くなった。ご飯やお風呂に入っている間、スタッフはどこにもいないし、撮影もしていない。これは泊まらせるための罠か?と、疑心暗鬼になるぐらい、どのシーンにも役積みがあった」と語った。

浅田の起用を“樹木希林さんからの啓示”と監督が話していることに対し、浅田は「希林さんが枕元で『美代ちゅわ~ん(モノマネしながら)』って河瀨さんに言ってくれたのかなというタイミングだった。だからこそ裏切っちゃいけないな、ちゃんとしないといけないなという思いが強かった」と回想する。

そして、特別養子縁組によって迎え入れられる男の子・朝斗役を演じた、佐藤令旺くんが花かごを持って登壇。『朝が来る』の英語タイトル『True Mothers』にちなみ、母の日にプレゼントするカーネーションを渡していく。白いカーネーションの花言葉は「純粋な愛」、まさに朝斗に向けられる、佐都子や清和、ひかりに浅見の心情を語っている。さらに、令旺くんから「『朝が来る』、世界25ヵ国公開決定!」とフランス、スペイン、北欧、ブラジル、中国、韓国など、すでに25の国と地域での公開が決定していることが発表された。

最後に、河瀨は「(長引くコロナ禍の今)映画によってネガティブな感情をポジティブに変えていけたら、本当に素晴らしいことだと思っています。最後に結んでくれるのは、観客の皆様です。早く劇場で、みなさんに会いたいです」と語った。

イントロダクション
実の子を持てなかった夫婦と、実の子を育てることができなかった14歳の少女を繋ぐ「特別養子縁組」によって、新たに芽生える家族の美しい絆と胸を揺さぶる葛藤を描く。実の子を持つことが叶わなかった夫婦、栗原佐都子役に永作博美、栗原清和役に井浦新。望まぬ妊娠をし、実の子を育てることができなかった少女・片倉ひかり役に蒔田彩珠。そして栗原夫婦と片倉ひかりを引き合わせる人物・浅見静恵役を浅田美代子が演じ、実力派俳優が、人間の真実に踏み込む演技で圧倒する。血のつながりか、魂のつながりか──現代の日本社会が抱える問題を深く掘り下げ、家族とは何かに迫り、それでも最後に希望の光を届ける感動のヒューマンドラマが誕生した。

ストーリー
「子どもを返してほしいんです。」一本の電話から、運命が動き出す―。
一度は子どもを持つことを諦めた栗原清和と佐都子の夫婦は「特別養子縁組」というシステムを知り、男の子を迎え入れる。それから6年、夫婦は朝斗と名付けた息子の成長を見守る幸せな日々を送っていた。ところが突然、朝斗の産みの母親“片倉ひかり”を名乗る女性から、「子どもを返してほしいんです。それが駄目ならお金をください」という電話がかかってくる。当時14歳だったひかりとは一度だけ会ったが、生まれた子どもへの手紙を佐都子に託す、心優しい少女だった。渦巻く疑問の中、訪ねて来た若い女には、あの日のひかりの面影は微塵もなかった。いったい、彼女は何者なのか、何が目的なのか──?

作品タイトル:『朝が来る』
出演:永作博美 井浦新 蒔田彩珠 浅田美代子
佐藤令旺 田中偉登/中島ひろ子 平原テツ 駒井蓮
山下リオ 森田想/堀内正美 山本浩司 三浦誠己 池津祥子 若葉竜也 青木崇高/利重剛
監督・脚本:河瀨直美
共同脚本:髙橋泉
原作:辻村深月『朝が来る』(文春文庫)
製作:キノフィルムズ・組画
配給:キノフィルムズ/木下グループ

公式サイト:asagakuru-movie.jp
公式Twitter:@asagakuru_movie
コピーライト:(C)2020『朝が来る』Film Partners

10月23日(金)全国公開

 

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