【レポート】『BLUE/ブルー』舞台挨拶で松山ケンイチ「映画の力を共有出来たら」木村文乃、東出昌大、柄本時生も登壇

BLUE/ブルー

吉田恵輔監督・脚本による映画『BLUE/ブルー』(公開中の公開記念舞台挨拶が4月10日(土)に行われ、主演の松山ケンイチ木村文乃東出昌大柄本時生吉田監督が登壇した。
※吉田監督の「吉」は「つちよし」が正式表記

『BLUE/ブルー』公開記念舞台挨拶 概要

日程:4月10日(土) 14:55~15:20
登壇者(敬称略):松山ケンイチ、木村文乃、東出昌大、柄本時生、吉田恵輔監督
会場:新宿バルト9 スクリーン9

上映後に登壇すると、松山は「無事この日を迎えられてホッとしています。実際にご覧頂いた皆さんの反応を見られて幸せです」と挨拶。東出は映画デビューした『桐島、部活やめるってよ』で舞台挨拶を行ったのも同じ新宿バルト9だったことから、「約10年ぶりにまた同じ会場に立て、大きなスクリーンで上映できて感慨深くもあり、ありがたくもあり、やっとお届けできたという安心もあります」と感無量。

それぞれ三者三様のボクサーを演じた松山、東出、柄本だが、役作りやボクシングシーンについて問われると、松山は「東出くんも時生くんも結構やっちゃう人だから、足を引っ張らないように頑張りました。試合のシーンも大変な撮影だったけど、みんな気合いが入っていました」と振り返った。

東出は「ジムに行った時に隅の方でシャドーをしている人がいて、プロの方が練習に来てるんだなと思っていたら松山さんでした。もう完全にジムの住人になっていましたね」と役作りに励む松山の姿に驚いていた。

そんな彼らを見ていた木村は「3人がやけに楽しそうに話しているなぁと耳を傾けてみると、“あいつのあのステップいいよね〜”“どうやって減量してる?”“バンテージってどの種類がいい?”といった話をしていて、この人たちは役者じゃなくてボクサーなのかもしれないなって思っていました(笑)」と明かした。

特に印象に残っているシーンやお気に入りのシーンを聞かれると、松山は「クランクイン日に撮影した、瓜田が試合に負けた後のシーンです。もともとセリフはなく、部屋で一人うなだれるだけのシーンだったんですけど、僕が一人でいる時に色々思い出すと勝手に“バカヤロー”とか言ってたりするんですよ。それで、監督に一人の時に何か言ったりしますかと聞くと監督はよく“違う、違う…”って言ってると。それがすごくいいなと思い取り入れてみました」と監督との会話の中から出来上がったワンシーンを挙げ、撮影時の裏話を披露した。

木村はパンチドランカーの症状がどんどんひどくなっていく小川とのあるシーンを挙げ、「婚約者として散々ボクシングをやめてほしいって伝えた後で、ふと小川が隠れて暗闇でシャドーをしているのを目にするシーンがあるんです。頭では止めなきゃいけないって分かってるんですが、そういう瞬間を見ると“だから、私が支えなきゃいけないのか”と思わされる。千佳を演じた私自身も、止めるのがいいのか、支えていくのがいいのか、未だに答えが出ていません」と自身も考えさられた印象深いシーンを振り返った。

最後の挨拶の前に東出が一つ言いたいことがあると、「実は今日、会場に洞口役を演じた守屋周徒くんが来てくれています!」と紹介。観客席から守屋が立ち上がり、3人と同じジムメイトである4人目のボクサー洞口の思わぬ登場に会場が盛り上がった。

そして、最後に松山は「映画って背中を押してくれたり、何かを教えてくれたり、勇気を与えてくれるものだと思います。僕自身もそうですが、映画を観て救われることもあると思います。今はなかなか自由に生活できない状況が続いているけれども、そんな中でも映画の力っていうのは何も変わっていません。これからも、こうして映画の力をみなさんと共有していけたらと思っています」とコロナ禍における熱い想いと力強いメッセージを送った。

BLUE/ブルー

イントロダクション
『ヒメアノ~ル』(16)、『犬猿』(18)など、リアリティ溢れる描写で人間の光と影を表現し続ける吉田恵輔。30年以上続けてきたボクシングを題材に、自ら脚本を書き上げた本作は、成功が約束されていなくとも努力を尽くす挑戦者たちの熱い生き様を描いた青春映画。

主演は、脚本に惚れ込み約2年もの間じっくりと役作りに挑んだという松山ケンイチ。情熱はあっても才能が無い、試合には勝てない主人公・瓜田を熱演。同じジムに所属する、強さと才能を合わせ持つ後輩・小川を東出昌大が演じ、固い友情で結ばれながら瓜田が憧れと嫉妬を抱くライバルとして存在感を発揮している。また、モテるために始めたボクシングにのめり込んでいく新人・楢崎を演じるのは柄本時生。この3人は『聖の青春』以来5年ぶりの共演を果たす。瓜田の初恋の人でありながら、今は小川の婚約者という二人の間で揺れるヒロイン・千佳を演じるのは、吉田監督作品への出演を熱望した木村文乃

ストーリー
時に人生は残酷だ。
どれだけ努力しても、どれだけ才能があっても、約束された成功なんてない。

誰よりもボクシングを愛する瓜田は、どれだけ努力しても負け続き。一方、ライバルで後輩の小川は抜群の才能とセンスで日本チャンピオン目前、瓜田の幼馴染の千佳とも結婚を控えていた。千佳は瓜田にとって初恋の人であり、この世界へ導いてくれた人。強さも、恋も、瓜田が欲しい物は全部小川に奪われた。それでも瓜田はひたむきに努力し夢へ挑戦し続ける。しかし、ある出来事をきっかけに、瓜田は抱え続けてきた想いを二人の前で吐き出し、彼らの関係が変わり始める―。

作品タイトル:『BLUE/ブルー』
出演:松山ケンイチ 木村文乃 柄本時生 / 東出昌大
監督・脚本・殺陣指導:吉田恵輔 ※「吉」は「つちよし」が正式表記
主題歌:竹原ピストル「きーぷ、うぉーきんぐ!!」(ビクターエンタテインメント)
製作:『BLUE/ブルー』製作委員会(東映ビデオ 日活 ファントム・フィルム AMGエンタテインメント レイラインピクチャーズ)
製作幹事:東映ビデオ
制作プロダクション:ステアウェイ
2021年/カラー/ビスタ/5.1ch/107分
配給:ファントム・フィルム

公式サイト:phantom-film.com/blue
公式Twitter:@bluemovie_21 #挑戦者たちの青春
コピーライト:(C)2021『BLUE/ブルー』製作委員会

新宿バルト9他、全国公開中

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