【レポート】『ダンサー そして私たちは踊った』東欧のダンス王子・主演レヴァン初来日舞台挨拶&2月21日(金)公開決定

ダンサー そして私たちは踊った

第92回アカデミー賞国際長編映画賞部門スウェーデン代表に選出された『ダンサー そして私たちは踊った』(配給:ファインフィルムズ)をシネマート新宿「のむコレ3」にて特別上映された。同上映には主人公メラブに大抜擢された“東欧のダンス王子”こと主演レヴァン・ゲルバヒアニが登壇、併せて来年2月からの劇場公開が発表となった。

今年のカンヌ国際画映画祭でのプレミア上映を皮切りに、世界中の映画祭を席巻している本作。直近では、「年間を通じて愛された」映画がこぞって上映される2020年サンダンス映画祭のフィーチャー・プログラム部門での上映も決定。本年度アカデミー賞スウェーデン代表作として、また現代ジョージアを舞台とした作品として、世界を股にかけての快進撃がまだまだ続く予定だ。

ダンサー そして私たちは踊った

そしてメラブ役の主演レヴァン・ゲルバヒアニが来日し、12月11日(水)、シネマート新宿にて行われたジャパンプレミア上映に登壇。「こんばんは」という挨拶を皮切りに、日本への愛、そして作品について語るQ&Aがスタート。宮崎アニメの大ファンであることや、「NARUTO」などお気に入りのアニメを明かした。世界の映画祭で主演男優賞を獲得している彼だが、演じる主人公メラブとの共通点は「気分屋なところ。すぐに落ち込んだり、持ちなおしたりするところが似ているかな」と述べる。また保守的な価値観がはびこるジョージア(旧ソ連グルジア)で、同性に恋をする役柄を演じることに関しては「自分だけではなく、周りの人々に大きな影響を与える可能性もあり、友人や家族にも相談しました。実は何度かオファーを断ったのですが、社会変革に関わる機会が与えられていることに意義を感じ、参加することにしました。作品に参加したことに一切後悔はありません」と語る。ジョージアでコンテンポラリーダンサーとして活躍する彼の本領が発揮されたのはダンスシーン。特に圧巻のラストのダンスシーンは「ジョージア舞踊からコンテンポラリーダンスに変化する非常に高度なダンスでした。2つのダンスの間を繋ぐ役割は任せられたので、自分自身感じたままに表現することができました」と述べた。

Q&Aの後は、プライベートで来日していたレヴァン・アキン監督も緊急登壇。万雷の拍手の中、「こんなにたくさんの人々に映画を観て頂けてとても嬉しい。実は来日は三回目です」と語った。また、最後にはレヴァンから2020年2月21日(金)より本作がヒューマントラストシネマ有楽町、シネマート新宿ほかにて全国公開されるとの発表があった。

ダンサー そして私たちは踊った

全てを狂わせた恋だけが、彼を変えていく

ストーリー
ジョージアの国立舞踊団で、幼少期からダンスパートナーのマリとトレーニングを積んできたメラブ。日中のハードな練習の後はレストランでのアルバイトで家計を一手に引き受け、気持ちの休まる暇もない。そんなある日、カリスマ的な魅力のあるイラクリが入団し、同時にメイン団の欠員補充のためのオーディションの開催が知らされる。イラクリの持つダンスの才能に驚き芽生えたライバル心が、オーディションに向けての2人だけの特訓を経て、憧れと抗えない欲望へと変化していく…。

ダンサー そして私たちは踊った作品タイトル:『ダンサー そして私たちは踊った』
出演:レヴァン・ゲルバヒアニ、バチ・ヴァリシュヴィリ、アナ・ジャヴァヒシュヴィリ監督:レヴァン・アキン
2019/スウェーデン、ジョージア、フランス/カラー/ジョージア語/113分
原題:And Then We Danced
映倫:PG12
後援:スウェーデン大使館、ジョージア大使館、在日フランス大使館、アンスティチュフランセ日本
配給:ファインフィルムズ

公式サイト:www.finefilms.co.jp/dance
コピーライト:(C) French Quarter Film / Takes Film / Ama Productions / RMV Film / Inland Film 2019 all rights reserved.

<のむコレ3>にて特別上映 2020年1月5日(日)シネマート心斎橋
2020年2月21日(金)より
シネマート新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて公開


関連記事:
『ダンサー そして私たちは踊った』予告編&ティザービジュアル解禁!―アカデミー賞(R)国際長編映画賞スウェーデン代表

↑上に戻る