【レポート】『イン・ザ・ハイツ』公開直前トークイベントで城田優「日本のリン=マニュエル・ミランダになりたい!」

イン・ザ・ハイツ

ブロードウェイ・ミュージカルの映画化作品『イン・ザ・ハイツ』(7月30日(金)公開)の公開直前イベントに、俳優の城田優が登壇した。

『イン・ザ・ハイツ』公開直前トークショー

日時:7月25日(日) イベント 16:00~16:30(30分)
登壇者(敬称略):城田優 MC/奥浜レイラ
場所:ワーナー・ブラザース 内幸町試写室
※本イベントの模様は、7月26日(月)21:00からワーナー ブラザース ジャパン公式YouTube、LINE LIVEにてアーカイヴ配信される。

映画やドラマのみならず歌手やミュージカルなど多方面で活躍する城田は、「本作について語っていただくのは城田さん以外に考えられない」というMCからのコメントを受け、「僕ラテンの血が入ってまして、スペイン人なので、実際劇中スペイン語も出てきて意味合いも直訳で本能的に入ってくるし、劇中の音楽やラテンのリズムも小さい頃に聴いてきたジャンルなので、確かにこの映画を語るには僕以外いないと思います(笑)」と豪語。

イン・ザ・ハイツ

映画の感想を聞かれると、「もう最高の一言に尽きますね!ここ最近観た映画の中ではずば抜けてダントツで好きでした。「イン・ザ・ハイツ」のミュージカル版も観ているんですけど、映像になったときのスケールアップ感が凄いです。物語の細かな部分は勿論、実際のワシントン・ハイツという街で実際に撮影をしている説得力・リアリティと、急に歌い始めるミュージカル要素のファンタジックな部分の融合。とにかくものすごく大好きな映画になりました。3回くらい泣きました」と絶賛。

「自分もこのコミュニティの一員になったかのような感情移入が出来て、気づいたらキャラクターと一緒に悲しくて切なくてあたたかい気持ちになって涙がでてくる。素晴らしいですね。2時間半があっという間でした!全然あと2時間半観れます」と熱弁した。

イン・ザ・ハイツ

本作の原作者であり作詞・作曲・出演・プロデュースも務めるリン=マニュエル・ミランダに憧れていたという城田。「すごい人なんですよ。ご自身も役者でもありますけど、自分の作品を自分で演じる才能もあり、「イン・ザ・ハイツ」がラップでミュージカルをするということの火付け役になっているし、僕も最近演出もやっているので、クリエイターとしての部分をもっと育てていつか自分の作った作品で人に感動を届けたいという気持ちがあります。実際に成し遂げていて、世界中に感動を届けているリンを凄くリスペクトしています!」と語った。

続いて、トークは本作の楽曲の話題へ。冒頭のテーマ曲「In The Heights」のミュージッククリップが会場で流れると「この冒頭はシンプルに立ち上がって拍手したくなりますよね!ミュージカルでフルカンパニーで集まって歌う時はお客さんに感情が届きやすいけど、映像になると実際のワシントンハイツでアイデンティティを持った方たちが集まって”僕らの街”と歌っている説得力が凄くて。この映像でもわくわくしますけど、これが2時間半続く映画なんですよ。もういっかい見たい!”何度でも立ち上がる”というメッセージがポジティブになれる」とコメント。

イン・ザ・ハイツ

さらに、城田が号泣したというアブエラ(オルガ・メレディス)が歌う楽曲「Paciencia Y Fe」(タイトルは”忍耐と信仰”という意味)や、心の灯が消えてしまうような困難な状況に陥るワシントンハイツの住人達の再起を鼓舞する楽曲「Carnaval de Barrio」について、「いま僕らが生きる2021年にぴったりのバワーを貰えるナンバー」と熱く語る一幕も。

また、本作で描かれる、街の人たちが困難を一緒に乗り越えようとする仲間との“絆”にかけて、仲間と一緒に困難を乗り越えた絆を感じるエピソードを聞かれると、城田は「いっぱいありますが、ドラマでは『ルーキーズ』がぱっと浮かびました。同世代の方たちとこの作品をどうにか沢山の方に観てもらって僕も私も頑張ろうと思ってもらえるように一緒に頑張っていましたね。登場人物ははぐれ者の子たちの話なので、そういう意味では少し『イン・ザ・ハイツ』とリンクする部分もあるのかなと思います」と語った。

イン・ザ・ハイツ

そして、劇中で街の住人の誰かが96000ドル(約1000万円)の宝くじに当選したことが判明するシーンにちなみ、「宝くじで一千万円当選したら、何に使いますか?」という質問には「似たような質問されることがあってこれまでは、貯金、寄付するとかその時思ったことをお答えしていましたが、いま現在の僕は夢がある話だから夢があるような使い方したい!当たったお金全部使って一つの作品を作るとか。自分の持ちうる全てを使って『1000万あったらこんな作品が出来ましたよ!』という夢の具現化をしたい。観た人が自分の好きなこと目指していることに置き換えて夢が夢を生むような使い方をしたい!です」と回答。

さらに城田は、「初めて話すんですけど、作品づくりについて実は水面下で準備を進めているんです。まだ詳細は言えないですがアイディアやプロットはできていて、名前のある人たちいも協力してもらっているところです。いつ実現するかはわからないですが(笑)実は『イン・ザ・ハイツ』ともリンクする部分もあって、そんな想いを持ちながら映画を観ていました」とビッグニュースも飛び出し、「数年後?もし僕がこの作品を表に出すことが出来きたら、いまここにいる人たちは間違いなく「嘘でしょ~?! すごーい!」ってなると思います(笑)日本のリン=マニュエル・ミランダみたいな人になりたいと思っています!」と宣言した。

イン・ザ・ハイツ

そんな続報に期待したい話も出たところでイベントは終了の時間に。最後に城田は「語りつくせないほど濃い映画です。いま色々な事が思い通りにならない日々が続く中、この映画が公開となるのは喜ばしいことです。この映画と通じて沢山の希望や勇気、プラスのエネルギーを受け取っていただきたいです。僕も劇場で観に行って音楽とインザハイツの世界に浸りたいと思います。少しでも元気になりたいという方は是非劇場で観てください!絶対に観てよかったと思う作品です」とメッセージで締めくくり、会場に流れる音楽にノリながら退場した。

イン・ザ・ハイツ

ストーリー
“何度でも立ち上がる”――逆境に立ち向かう人々と、夢に踏み出す若者たち。
NY、片隅の街から今の世界に響き渡る歌と熱い夢が魂を揺さぶる、感動のミュージカル

ニューヨーク、“ワシントン・ハイツ”は、道端に置かれたラジカセ、アパートの窓、カーラジオなどからいつも音楽が流れる、実際にある賑やかな移民の街。その街で育ったウスナビ、ヴァネッサ、ニーナ、ベニーはつまずきながらも自分の夢に踏み出そうとしていた。ある時、街の住人たちに住む場所を追われる危機が訪れる。これまでも幾度と様々な困難に見舞われてきた彼らは今回も立ち上がるが―。突如起こった大停電の夜、街の住人達そしてウスナビたちの運命が大きく動き出す。

作品タイトル:『イン・ザ・ハイツ』
出演:アンソニー・ラモス、コーリー・ホーキンズ、レスリー・グレース、メリッサ・バレラ、オルガ・メレディス、ジミー・スミッツ
監督:ジョン・M・チュウ
製作:リン=マニュエル・ミランダ
原題:In the Heights
製作国:アメリカ
全米公開:2021年6月11日
配給:ワーナー・ブラザース映画

公式サイト:intheheights-movie.jp #インザハイツ
コピーライト:(C) 2021 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved

7月30日(金) 全国ロードショー!

 

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