【レポート】『岬のマヨイガ』完成披露試写会に芦田愛菜、大竹しのぶ、粟野咲莉、川面真也監督が登壇! ―8/27公開

岬のマヨイガ

『千と千尋の神隠し』に影響を与えた小説「霧のむこうのふしぎな町」など、長年にわたり愛され続けるベストセラーを世に送り出した作家・柏葉幸子による小説を映画化した『岬のマヨイガ』(8月27日(金)公開)の完成披露試写会に、主演の芦田愛菜、大竹しのぶ、粟野咲莉、川面真也監督が登壇した。

会場には、本作の舞台でもある伝説の家《マヨイガ》が再現され、妖怪たちも集まる藁屋根仕立ての建物を模した不思議な豪華舞台セットが組まれてのイベントとなった。

『岬のマヨイガ』完成披露試写会 概要

日時:7月27日(火)
登壇者(敬称略):芦田愛菜、大竹しのぶ、粟野咲莉、川面真也監督
会場:イイノホール

登壇した芦田は「この映画を観て頂いた方に大きな幸せも素敵なんですけど、日常に転がっている何気ない小さな幸せも素敵だなと思って貰えると嬉しいです」と挨拶。

川面監督は「この作品は2017年位から少しずつ準備していて、その間にコロナとか色んな状況があって、現場を作るのもままならないような時期もありました。それでもスタッフがコツコツと積み重ねて出来た作品です。それが皆さんに観て貰える所まで来て、すごくホッとしていますし、嬉しいです」と想いをこめて挨拶した。

司会から、芦田と大竹に対して、お互いの印象や仕事に対する姿勢で印象的な事がありましたかという質問がなされると、大竹は「仕事に対する姿勢もまだ分からないような小さい時に、メイク室で色んな方と楽しそうにキャッキャしていた愛菜ちゃんがこんなに立派になってびっくりしました(笑)」とコメント。

それを聞いた芦田は「覚えていて下さって嬉しいです(笑)大竹さんはバラエティでお見かけする時と、お芝居している時と全く雰囲気が違っていて、すごく素敵だなと思いますし、私もそんな女優さんになりたいですし、今度はお芝居の現場でご一緒出来ればと思います!」と笑顔で語り、大竹も是非と笑顔で応えた。

岬のマヨイガ

映画のここに是非注目して欲しいというポイントは?という質問には、芦田が「私はご飯を食べるシーンがすごく印象的で、最初にユイとひよりとキワさんがご飯を食べるシーンで、ユイがずっと“美味しい、美味しい”って言ってるんですね。ご飯ももちろん美味しいんだと思うんですけど、それ以上に誰かと一緒に会話しながら食べるご飯が美味しいってことなのかなって感じました。他にも縁側で味噌おにぎりを食べるシーンがあるんですけど、そこも下らない話で笑いあいながらすごく温かい空気に包まれていて、正にこういうのが小さな幸せだし素敵な生活だなと思ったので、食事のシーンは是非注目して頂きたいです」と食事シーンについてコメント。

大竹は「本当に景色がどのカットも素晴らしくて、監督さんに聞いたら岩手でロケハンして描いたということも聞いて、私も岩手に行きたいなと思いました。あと《ふしぎっと》と呼ばれる河童とか色んなキャラクターが出てくるんですけど、私はそこのシーンが大好きで、目には見えないけどいるって信じられるシーンになっているので、是非楽しんでください」と話し、粟野も「《ふしぎっと》が本当に可愛くて一人一人個性的で面白いのでそこを観て頂きたいのと、観ていたらお腹が空いてくるようなご飯がいっぱい出てくるので、そこも是非注目して頂きたいです」と話した。

川面監督は「細かいところでいくと、粟野さん演じるひよりの最後のシーンのある芝居すごく気に入っていて、そのお陰で映画が最後締まったと個人的に思っています。狙っていたことではあるんですけど、それ以上に良い芝居を頂いて。細かい芝居なんですけど、そこも楽しんで頂ければと思います」と粟野の演技を絶賛、注目ポイントとして挙げた。

映画で人生に迷って伝説の家《マヨイガ》に辿り着き、答えを見つけていく登場人物たちになぞらえて、人生で迷った時にどのように答えを見つけてきたかという質問が飛ぶと、芦田は「人生で大きく悩んだことがまだ無いので小さなことになってしまうんですが、先ずは分からないなりに考えて一番自分が納得して行動できる考えを見つけますね。行動を起こした後は、結果はもう決まっているんだからなるようにしかならないと思うようにしています。自分に人生の最終決定権があると思うと上手くいかなかった時に自分を責めたり後悔したりすることがあると思うので、結果は決まっていて、自分はそこに行くための方法を選んだだけなんだって思えれば納得できるかなって思ったりします」と大人な回答。

一方の大竹は「愛菜ちゃんよりずーっと生きていますけど(笑)あまり迷うことなく、割と直感型で色んなことを決めてきて、もし辛いこととか、間違えちゃったかなとか思うことが起こっても、座右の銘が“まぁ、いいか”なので笑(笑)割と気楽に生きてここまできちゃいました(笑)」とチャーミングな回答で会場を笑わせた。

ここで、サンドウィッチマンの2人が声優として本作に参加していることが発表され、豊沢川の河童役の伊達みきお、北上川の河童役の富澤たけしからビデオメッセージが届いた。

2人からのコメント聞いた芦田は「私のアフレコよりも先に録られていたので、お2人の声を聞きながらアフレコをしたんですけど、すごくお2人の河童が可愛くて、アドリブも面白くて(笑)台詞を忘れちゃいそうになりました(笑)というお話しをさせて頂きました」と笑いながら、その時の様子を振り返った。

最後に粟野は「声優初挑戦だったのでとても緊張しましたが、ひよりちゃんの過去や心を沢山考えて演じました。映画を楽しんで頂ければと思います!」と緊張した様子ながらもしっかりとコメント。大竹は「スタジオではお話が苦手な監督さんが、今日は本当に嬉しそうに幸せそうな顔をしていたのが印象的でした。皆さまの心に残るような映画になればいいなと思っております」と話した。

また、芦田は「最初は少し殻に閉じこもっているユイなんですけど、ひよりやキワさんと出会ってユイが少しずつ前向きに生きていく姿に共感して頂けたら嬉しいです。また題名の《マヨイガ》は岩手県の伝承で訪れた人をもてなしてくれる家なんですけど、そんなマヨイガが映画を通して皆さんにささやかな幸せを運んでくれたらいいなと思っております」と語った。

そして川面監督は、「内容的に重たいものも抱えている作品なんです。現実も難しいことが色々あるんですが、映画としては観終わった後に少しでも遠くに目線が行くような、ちょっと遠くを見れるような気持になれるといいなと思って作りました。楽しんで頂けますと幸いです」と映画に込めた想いを語り、イベントは終了した。

岬のマヨイガ

ストーリー
ある事情で家を出てきた17歳のユイと、両親を事故で亡くしたショックで声を失った8歳のひより。
居場所を失った二人は、ふしぎなおばあちゃん・キワさんと出会い、海を見下ろす岬に建つふしぎな古民家“マヨイガ”に住むことに。
なりゆきでキワさんに付いて来てしまった二人だったが、訪れた人をもてなす伝説の家“マヨイガ”、そしてキワさんの温もりに触れ、それぞれ傷ついた心は次第に解きほぐされていく。
そんなある日、“ふしぎっと”と呼ばれる優しい妖怪たちがキワさんを訪ねてきた。彼らは町で相次ぐ怪奇現象を調べるため、キワさんに力を貸しに来てくれたのだった。
ふしぎっとの存在と共に、キワさんは昔からこの地に伝わる伝説“アガメ”のことを語り出す。人々の悲しい思いを糧に大きくなっていくという“アガメ”と、人々を陰から守る存在“ふしぎっと”。
新しく見つけた居場所と、自分のまわりの優しい人々を決して傷付けたくないと強く思うユイ。
ユイとひより、そしてキワさんは、それぞれの過去を乗り越え、大切な居場所を守ることができるのだろうか――。

作品タイトル:『岬のマヨイガ』
声の出演:芦田愛菜
粟野咲莉 伊達みきお(サンドウィッチマン) 富澤たけし(サンドウィッチマン)
宇野祥平 達増拓也(岩手県知事) 天城サリー
大竹しのぶ
原作:柏葉幸子「岬のマヨイガ」(講談社刊)
監督:川面真也
脚本:吉田玲子
キャラクターデザイン原案:賀茂川
ふしぎっとキャラクター原案:丹治匠
キャラクターデザイン・総作画監督:清水洋
美術監督:畠山佑貴 色彩設計:水野愛子 CGディレクター:高野慎也 撮影監督:渡辺有正
編集:長谷川舞 音楽:宮内優里
主題歌:羊文学「マヨイガ」F.C.L.S. (Sony Music Labels Inc.)
音響監督:木村絵理子 録音調整:内田誠 音響制作:東北新社
統括プロデューサー:高瀬透子 プロデューサー:松尾拓、竹枝義典、岩崎紀子
制作:david production
製作:「岬のマヨイガ」製作委員会
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業)| 独立行政法人日本芸術文化振興会
配給:アニプレックス

公式サイト:misakinomayoiga.com
公式Twitter:@misakinomayoiga
コピーライト:(c)柏葉幸子・講談社/2021「岬のマヨイガ」製作委員会

2021年8月27日(金)公開

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