【レポート】『リチャード・ジュエル』ワールドプレミアに巨匠クリント・イーストウッド登壇!監督作40本目の思いを語る

リチャード・ジュエル

『アメリカン・スナイパー』(2014)、『ハドソン川の奇跡』(16)、『15時17分、パリ行き』(18)、『運び屋』(18)と、実話を基に“衝撃の真実”を描いてきたクリント・イーストウッド監督最新作『リチャード・ジュエル』が2020年1月17日(金)より日本公開となる。

この度、日本時間11月21日(木)(※現地11月20日(水))、LAチャイニーズ・シアターにてワールドプレミアが実施された。クリント・イーストウッド監督を筆頭に、主演のポール・ウォルター・ハウザー、弁護士役のサム・ロックウェル、母親を演じたキャシー・ベイツら、豪華俳優陣が集結した。

『リチャード・ジュエル』ワールドプレミア

日程:11月21日(木)(現地時間:11月20日(水))
会場:チャイニーズ・シアター(カリフォルニア州・ロサンゼルス)
登壇者:クリント・イーストウッド(監督/製作)/ポール・ウォルター・ハウザー(主演・リチャード・ジュエル役)/サム・ロックウェル(弁護士・ワトソン・ブライアント役)/ジョン・ハム(FBI捜査官・トム・ショー役)/キャシー・ベイツ(ジュエルの母・ボビー役)他

本プレミアには、御年89歳のクリント・イーストウッド監督はもちろん、主演のポール・ウォータ・ハウザーサム・ロックウェルジョン・ハムキャシー・ベイツなど、豪華キャストが登壇。ひょうが降るほどの荒天の中、各国からの取材陣と、公開を楽しみにする多くのファンが集まる注目度の高いイベントとなった。

リチャード・ジュエル

リチャード・ジュエル

リチャード・ジュエル

リチャード・ジュエル

レッドカーペットにはリチャード・ジュエル役を務めた主演のポール・ウォルター・ハウザーをはじめ、ジュエルの敵となるFBI捜査官役のジョン・ハム、赤い服と赤い口紅が印象的なキャシー・ベイツ、ひげを蓄えワイルドなサム・ロックウェルなどそうそうたるキャストがレッドカーペットを歩いた。

そして、クリント・イーストウッド監督もレッドカーペットに降臨。御年89歳の巨匠が、ポップコーンを頬張るおちゃめな場面もあった。本作でリチャード・ジュエルという人物を題材にしたことについて問われると、「ジュエルは、ひどい悲劇の犠牲者だったからだよ。彼は、「疑わしきは罰せず」という扱いを受けなかった。彼は、適切な調査をされずに(犯人だと)判断されたんだ。それは、憲法に反することだし、僕らが信じているすべてのことに反している」とコメント。さらに今この作品を公開する理由については「今世界で起きているのととても似たことだからだよ。人々は、ちゃんと確認する前に、早まった判断をするんだ」と、この時代だからこそ伝えたいテーマを語った。そして、日本のファンにメッセージを求められると「お会いできてうれしいよ。ビバ・ジャパン!」笑顔を見せた。

主演のポール・ウォルター・ハウザーはにこやかにコメントに応じた。作品について問われると、「僕はこの映画が大好きだよ。僕にとってものすごく大切なものだ。クリントと仕事をするのは喜びだったし、とても奥行きのあるキャラクターや意義のあるストーリーを語るのは喜びだった」と、イーストウッドとの仕事はもちろん、リチャード・ジュエルを演じることは、自身の中で大きな経験だったと語る。そしていよいよ作品がお披露目される事には「僕は多くの観客がこの作品を楽しんでくれることにとても興奮している。人々は一礼して(映画館を)後にするよ。そして自身、それか誰か知っている人をリチャード・ジュエルの中に見出すんだ。(今ここに)リチャードが僕らと一緒にいて、僕らと一緒に祝うことが出来たらよかった。彼の魂はここにいるよ。そして、彼の母親がここにいる」と、なんとリチャード・ジュエルの母ボビー・ジュエル本人も、このレッドカーペットへの登壇が実現したことを明かした。

リチャード・ジュエル

リチャード・ジュエル

さらに、作品と今の社会の関連について「残念なことに、この映画はいつも今日的な意味を帯びている。僕らが同じ間違いを犯し続けている限りは、歴史は繰り返されるんだ。FBIのようなグループの人々は、もっとちゃんとわかっているべきだ。リチャード・ジュエルは、88日間も捜査をして何も見つからなかったうえに、彼の人生を台なしにしたんだ。この映画はそれを明らかにすると思う。歴史と真実に光を当てているんだ。だから僕らは今夜ここにいるんだ。リチャード・ジュエルを称賛し、彼のストーリーを語るためにね」と強くメッセージを送った。

全世界待望のクリント・イーストウッド監督最新作『リチャード・ジュエル』は、2020年1月 17日(金)、全国ロードショー。

2020年の日本でも起こりえる事件—
これは、勇敢な警備員の身に起きた〈実話〉である。

ストーリー
1996年、警備員のリチャード・ジュエル(ポール・ウォルター・ハウザー)は米アトランタのセンテニアル公園で不審なリュックを発見。その中身は、無数の釘が仕込まれたパイプ爆弾だった。テロを未然に防ぎ一時は英雄視された彼だが、現地の新聞社とテレビ局がジュエルを容疑者であるかのように書き立て、実名報道したことで状況は一変。さらに、FBIの徹底的な捜査、メディアによる連日の過熱報道により、ジュエルの人格は全国民の目前でおとしめられていった。
そこへ異を唱えるため弁護士(サム・ロックウェル)が立ち上がる。そして、ジュエルの母(キャシー・ベイツ)も息子の無実を訴え続けるが、3人の前に立ちはだかるのは、およそ3億人の人口をかかえるアメリカの巨大組織、政府とマスコミだった――。

作品タイトル:『リチャード・ジュエル』
監督/製作:クリント・イーストウッド
出演:サム・ロックウェル(『スリービルボード』)、キャシー・ベイツ(『ミザリー』)、ポール・ウォルター・ハウザー(『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』)、
オリビア・ワイルド(『トロン:レガシー』)、ジョン・ハム(ドラマ『MAD MEN マッドメン』)
脚本:ビリー・レイ『キャプテン・フィリップス』
原作:マリー・ブレナー バニティ・フェア「American Nightmare―The Ballad of Richard Jewell」
製作:ティム・ムーア、ジェシカ・マイヤー、ケビン・ミッシャー、レオナルド・ディカプリオ、ジェニファー・デイビソン、ジョナ・ヒル
原題:RICHARD JEWELL
全米公開:12月13日
配給:ワーナー・ブラザース映画

公式サイト:richard-jewell.jp #リチャードジュエル
コピーライト:(C) 2019 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC

『リチャード・ジュエル』  2020年1月17日(Fri) 全国ロードショー

 
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