【レポート】『死霊館のシスター』公開記念『死霊館』ユニバース一気見ナイト開催!ホラー作家平山夢明が本作の魅力を語る

死霊館のシスター

全世界1,350億円超えの驚異的な興行収入をたたきだした大ヒットホラー『死霊館』シリーズの最新作『死霊館のシスター』が9月21日(金)新宿ピカデリーほか全国公開となる。この度、本作の公開を記念して『死霊館のシスター』をいち早く観られる『死霊館』ユニバースの一気見上映が新宿ピカデリーで開催された。
本イベントで上映されたのは、『死霊館』『アナベル』シリーズの原点にして悪魔ヴァラクの恐怖と対峙する『死霊館のシスター』、エド&ロレイン・ウォーレン夫妻がペロン一家に実際に起きた事件と対峙する『死霊館』、同じくウォーレン夫妻がロンドンで起きた事件に立ち向かう『死霊館のエンフィールド事件』、実在するアナベル人形誕生の秘話を描く『アナベル 死霊人形の誕生』。9/21(金)日本公開の『死霊館のシスター』を最速で鑑賞できるだけではなく、ユニバースの世界をたっぷり堪能できる本イベントに、『死霊館』シリーズの大ファンというホラー作家の平山夢明氏と、現役看護師でコスプレイヤーの桃月なしこさんが登壇、トークイベントが実施された。

「祈っても無駄!恐怖耐久! 『死霊館』ユニバース一気見ナイト」概要

日時:9月14日(金)
場所:新宿ピカデリー スクリーン6(新宿区新宿3丁目15番15号)
登壇者(敬称略):平山夢明、桃月なしこ、マイケルティー・ヤマグチ

2013年に実際にあった心霊現象を映画化した『死霊館』は全世界で360億円以上の興行収入を上げ大ヒットを記録。以降、『死霊館 エンフィールド事件』、『アナベル 死霊館の人形』、『アナベル 死霊人形の誕生』と、累計1,350億円を超える大ヒットホラーシリーズとなっている『死霊館』シリーズ最新作となる『死霊館のシスター』はシリーズすべての恐怖の始まりを描く。本作も全米公開とともにナンバー1の大ヒットを記録し、シリーズ最高のオープニング興行収入を叩き出す成績を記録している。

はじめに平山が「今日は、まったりといいホラー日和です」と挨拶し、本作にちなんでおへそを出したセクシーなシスターのコスプレをして登場した桃月さんも「今日は朝五時までという長丁場になりますけれども、トークイベントと死霊館シリーズを観てその世界観を楽しんでほしいです」と続けた。MCからセクシーな衣装について聞かれると桃月は「『死霊館のシスター』ではとても怖いシスターが出てきますが、私は怖さを取っ払ったかわいらしさ重視で来ました」とこだわりのコスプレポイントを挙げた。

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「死霊館」シリーズについて、平山は「ジェームズ・ワンが東洋系の人ということもあって、『呪怨』のようなジャパニーズホラースタイルと、今までのハリウッドのホラーがうまくミックスされている。ハリウッドのホラーではわからない怖さっていうものを見せることができなかったんですが、『グラッジ』や『リング』がウケたことによって、アメリカの観客も、よくわからない不安っていうものを楽しめるようになって、いち早くそれを取り入れたのがジェームズ・ワンなんです」と指摘。桃月は「過去に4作品ありますが、どれも違った怖さがあって、毎回想像を超えた新しい恐怖を与えてくれる」と魅力を語った。
シリーズの中で好きな作品やシーンを聞かれ、平山は「一番最初の『死霊館』!明るいところでゾッとするシーンがあるのが好きなんです。観客だけはわかるんだけど、登場人物たちが分かっていないというヒッチコック的な怖さを投げ込んでくるとことか。あとウォーレン夫婦の奥さんが生きてるのか死んでるのかわからない顔をしているのがかわいいね」と話し、会場に笑いが起こった。桃月は「どの作品も怖いけどやっぱり『アナベル 死霊館の人形』のとある方が自分の身を呈してある者を守るシーンがあって、行っちゃダメ~って!」とネタバレに注意しつつ話すと、平山が「アナベルのあの人形のひどい作りったらないね、腕によりをかけてひどいもんつくってるからね」とアナベル人形に噛みつき笑いを誘った。

最新作『霊館のシスター』を一足先に観た平山は「第5作だけど時系列的には一番古くて、すべてはここから始まったということなんだけど、やっぱりジェームズ・ワンだから今までのシリーズで抑えてた部分ってあるでしょ?もっとやりたかったなってあるけど、ストーリーを語る上である種のリアリティーラインてのがあるでしょ、ここまでやっちゃいけないっていう、でも(本作では)完全にそこを取っ払ってやってる。理屈はいいんだ、お前らこれを喰え!っていう。ホラーの大盛り劇場みたいな、そこが好きだね。キャンプファイヤーにガソリンをぶち込んだような作品」と熱弁。桃月も「ほんとにこれが原点で今までの作品とは全然舞台が違って、まったく別の作品を観ているんじゃないかと思えるほど違った。自分は今何を見てるんだろうと思った」とシリーズNo.1スタートを切った本作の出来に大満足の様子だった。

平山は「(舞台となっている)トランシルヴァニアには、今は世界遺産になってますけど、要塞聖堂というものがあって戦争とか敵が攻め込んできたときに要塞になるように籠城できるようになっている教会や修道院になっていて、いろんな仕掛けがあって、その辺りも意識して作られたセットや舞台になっていると思うので普通の修道院では見られないものがいっぱいなのでそれも楽しめる」と注目ポイントを挙げ、桃月も「過去作品を観た方は知っていると思うんですけど、過去作にヴァラクって出てきてたんですけど、怖さを全面に押し出して無くて、でも今回はヴァラクが本気を出してきたな!というか、メチャクチャ怖さを全面に出してきてる!そこを楽しんでほしい」とおすすめした。

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今まで『死霊館』からは“アナベル人形”そのほか日本でも大ヒットした『イット』のピエロ“ペニー・ワイズ”などいろんなホラーキャラクターが登場するが、今作で登場する、悪魔のシスター“ヴァラク”について平山は「ある意味キリスト教的、カトリック教的な思想が反映されていて、聖なる者の真逆にあるとしてヴァラクは描かれていて、なぜ彼女がそうならなければならなかったとか、彼女自体の存在の恐ろしさというのはかなり強烈に来ます。ただ僕らの世代って尼さんとかっていうとオードリー・ヘップバーンを思い出したりして、ヴァラクを見ていると、お前ちょっと落ち着け!と思ってしまう(笑)キャラ作りもてんこ盛りな感じ!こりゃまいった!ハブがシスターの服着てるような感じだもん、ハブばあさん!」と大絶賛!?した。桃月も「シスターって普通は神に仕えし尊い存在とは思うんですけど、とにかくヴァラクは真逆で、(オールナイト上映が終わる)朝五時にはこの顔は忘れられないと思う、こびりついて一生思い出すと思う」とヴァラクの強烈なキャラクターに太鼓判を押した。

トークイベントも佳境になり、MCがフォトセッションの時間に移ろうとすると、突然会場が暗転し、顔の無い悪霊シスター集団がサプライズ登場。あまりの怖さに悲鳴すら出ない会場をゆっくりと徘徊しステージに上がったシスター集団は、これから朝5時まで一気に「死霊館」シリーズを見る観客に向かって「アーメン」とお祈りを捧げた。

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今回シスター集団を召還したホラー演出家のマイケルティー・ヤマグチ氏も駆けつけ、「(私が)アーメンと言わせました。召喚するのは大変でした」と明かした。さらに平山氏と桃月さん、シスターから来場者に抽選で『死霊館のシスター』オリジナルグッズのプレゼントも送られた。
最後に平山が「それではみなさんこれから地獄さ行くでー!」と拳を突き上げ、これから始まるオールナイト上映に挑む観客にエールを送り、大盛況のイベントは幕を閉じた。

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作品タイトル:『死霊館のシスター』
出演:タイッサ・ファーミガ、デミアン・ビチル、シャーロット・ホープ、リリー・ボーダン、ボニー・アーロンズほか
監督:コリン・ハーディ
脚本:ゲイリー・ドーベルマン
製作:ジェームズ・ワン
宣伝:スキップ&ポイント・セット 2018年/アメリカ/カラー/デジタル/英語
原題:The Nun /96分
配給:ワーナー・ブラザース映画

公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/shiryoukan-sister/
コピーライト:(c)2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.

9月21日(金)新宿ピカデリーほか全国公開

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