【レポート】『わたしは光をにぎっている』カネコアヤノ銭湯で熱唱!松本穂香が生演奏に感無量「大好きで素晴らしい瞬間」

わたしは光をにぎっている

『四月の永い夢』(17)で第39回モスクワ国際映画祭・国際映画批評家連盟賞を受賞した新鋭・中川龍太郎監督の最新作『わたしは光をにぎっている』が11月15日(金)より全国公開となる。

この度、10月31日に、舞台が銭湯の本作にちなんで、東京・高円寺にある小杉湯にてスペシャルトークイベントが行われ、主演の松本穂香、主題歌『光の方へ』を書き下ろしたシンガーソングライターのカネコアヤノ、中川龍太郎監督が参加した。

『わたしは光をにぎっている』スペシャルトークイベントin銭湯

◆日程:10月31日(木)
◆時間:15:00~15:30
◆場所:小杉湯(東京都杉並区高円寺北3丁目32−2)
◆登壇者(敬称略):松本穂香、カネコアヤノ、中川龍太郎監督

オフィシャルレポート

松本とカネコはこの日が初対面。松本は「日常的に楽曲を聴かせてもらっているので、ドキドキします」と嬉しそうで、カネコも「やっと会えたという感じです。そして…可愛い」と相思相愛だった。

中川監督はカネコとの出会いについて「初めてライブで楽曲を聴いて、圧倒的にやられました。ぜひ映画の主題歌を歌ってほしいと思った。その時に挨拶すればいいものを、あまりにもクラッたので、その時は挨拶できませんでした」と一目惚れだったそう。

中川監督は共通の友人を通して飲み会の席でカネコと念願の対面を果たしたそうだが、その様子についてカネコは「挨拶もそこそこに『映画を作っているので、その主題歌を書いてほしい』と言われて…。『え?まず誰?』と思った」と笑いつつ「でもその勢いが面白すぎてやりますよと」と快諾秘話を振り返った。

完成した本編を鑑賞し、楽曲を書き下ろしたカネコは「明るい歌がいいと言われたので、ポップソングを作ろうと思った。未来に向かっていくような曲にしようと思ったけれど、映画を観たらすぐに言葉が降りてきました」と制作秘話回想。中川監督は楽曲について「ラストは松本さん演じる澪の未来を暗示するような音楽にしたいと思った」と狙いを明かし、松本は「ラストカットにあの歌が流れてくる瞬間が大好き。歌もひっくるめて完結という中川監督の意図もわかるし、澪の未来が見えてくるようだった」とすっかりお気に入りだった。

映画についてカネコは「最後のラストシーンも好きだし、お風呂のお湯をすくうシーンも差し込む光が綺麗で、画が綺麗という印象を受けました。始まりも凄くカッコいい」とヴィジュアル面にうっとり。その銭湯シーンの撮影について松本は「演出のときに中川監督は『お湯をいつくしむように』とか抽象的な表現を沢山された」と回想して笑わせた。

またカネコが日常の機敏を歌っていることから、「生活の工夫」という話題になると松本は「演じる役によって変わってきますが、何かをはじめたり、何かを辞めたり、試行錯誤をしながら、役によって工夫することはあります」と紹介。澪を演じる上では「逆に何もしませんでした。今回は自分に圧をかけないで、いつものままでいようと思った」と自然体を意識したようだった。

カネコは楽曲を作る上で「ストレスがあってもなくても作れない。ある程度苦しい時の方が楽曲を作れる気がする。ある程度自分の中で蓄積しないと、いいものは生まれない。生み出すとスッキリするので、出産に近いかもしれません。そういう意味で『光の方へ』は安産でした」と打ち明けた。

そんなカネコが、この日は『光の方へ』を特別にギターで弾き語り。銭湯ならではのいい声の響きの中で生歌唱に酔いしれた松本は「素晴らしかったです!泣きそうで、本当に最高です。明るい歌なのに寄り添ってくれる感じがある」とウルウル。中川監督も「松本さんがウルっとしていたので、僕も目が合うとヤバいと思った。本当に最高で素晴らしい。明るいのに泣けてくる」と感激。二人の感動ぶりにカネコは「寄り添っている、と言われて嬉しい。私も歌う中でそうありたいと思っているので」と嬉しそうだった。

最後に主演の松本は「映画を最初から最後まで観ていただき、エンドロールで流れる歌声を聴いてほしい。楽曲が流れてくる瞬間は、表現できない程に大好きで素晴らしい瞬間。みなさんにも劇場でそれを体感してほしい」と思いを込めた。

ストーリー
宮川澪、20歳。ふるさとを出て、働きだした。
友達ができた。好きな人ができた。その街も消える、もう間もなく。

なんとなく東京へ出てきたが、仕事も人付き合いもうまくいかない澪。ある時から古い銭湯を手伝い始め、昔ながらの商店街の人たちとも交流するようになり、少しずつ都会の暮らしにも喜びを見出していく。だが、やっと見つけた居場所が、もうすぐなくなってしまうと知った澪は、「しゃんと終わらせる」決意をする──。「閉店します」の貼り紙、一夜で壊される建物、路地から消える子どもたちの声──今、日本は発展や再開発の名のもとに、大きく変わろうとしている。<失われてゆくもの>を、感謝を込めて丁寧に送り出すことで、前へ進もうとする澪は、現代に生きる私たちに大切なものが終わる時にどう向き合うかを、まっすぐな瞳で伝えてくれる。

作品タイトル:『わたしは光をにぎっている』
出演:松本穂香 渡辺大知 徳永えり 吉村界人 忍成修吾/光石研/樫山文枝
脚本・監督:中川龍太郎 『四月の永い夢』
脚本:末木はるみ 佐近圭太郎 脚本協力:石井将 角屋拓海
主題歌:カネコアヤノ「光の方へ」
チーフプロデューサー:和田丈嗣 プロデューサー:藤村駿 木ノ内輝
製作:WIT STUDIO 制作:Tokyo New Cinema
配給:ファントム・フィルム

公式サイト:phantom-film.com/watashi_hikari/
公式Twitter:@watahika_movie
コピーライト:(C)2019 WIT STUDIO / Tokyo New Cinema

11/15(金)新宿武蔵野館ほか全国ロードショー



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