映画『F1(R)/エフワン』のジャパンプレミアが6月22日に都内で開催され、日本語吹替キャストの森本慎太郎(SixTONES)、堀内賢雄、佐古真弓が登場した。

有楽町朝日ギャラリーで開催されたレッドカーペットイベントには、ブラッド・ピット演じる主人公ソニーとぶつかり合うジョシュア役の日本語吹替を担当する森本、ブラッド・ピット公認声優としても知られるソニー役の堀内、チームを支えるピットクルーのケイト役を演じる佐古が、観客に迎えられながら登場。
さらに、スポーツに通ずるストーリーが描かれる本作に因み、水泳メドレーメダリストでキャプテンとして日本チームをまとめていた入江陵介、映画好きで知られるヒコロヒー、F1(R)好きで知られる俳優の桐山漣、DAZNでのF1(R)中継を担当しているサッシャも参加した。




堀内は、「ついに日本語吹替版のお披露目、ここまでたどり着いたということ、僕の中で高鳴る気持ちがすごくあって。一足先に観させていただきましたが、すごいです!やばいです!F1(R)レーサーの気分になれます。人間が成長するため、ひとつのチームを作りあげるためにいろんな確執があったりするんですけど、チームワークとして、大人として目覚めていくいろんな人間模様が見られる、本当に大感動の作品です!」と力強くコメント。

森本は、「初めて観た時すごく高揚感を感じたんですが、それがついに日本中に伝わる時が来たのかと。あっという間に日本中が高揚感とワクワクといろんな感情に包まれて、F1(R)への熱い思いがどんどん加速すると思う。みんな早く映画館に駆け込め!と言いたくなりますね。早く27日になってほしいなという思いが強いです!」と語る。

佐古は、「一足先に試写を拝見して、冒頭から最後までずっと力が入って前のめりになってしまうぐらい、興奮しながら観ていました。本当にものすごい没入感とスピードで感で、みなさんにも早く観てほしいです!」と述べた。

さらに堀内は、「とにかく劇場に足を運んで、“G”を感じていただけたら素晴らしいと思います。F1(R)レーサーになった気分で、この迫力、とにかく時間があっという間に過ぎてエンディングを迎えると思います。ぜひ何度でも体感していただければと思います」とコメント。
森本は、「チームワークとか確執とか、いろんなことが一本の作品に中に詰まっていて、自分と照らし合わせることもできる。何よりレースシーンが一番の注目ポイントだと思うんですけど、時速300km出しているかのような迫力に包まれて、コックピットにいるような疑似体験ができる作品ってほかに無いと思います。映画館で、ぜひ自分のコックピットで観ていただければ、素晴らしさが伝わると思うので、期待して待っていてください!」と語った。
佐古は、「F1(R)ファンの方はもちろん、知らない、見たことがないという方にこそぜひ観ていただきたいなと思います。絶対ハマると思います!私もいつか実際のレースを観に行きたいです。みなさんぜひ楽しんでください」と、笑顔でメッセージを送った。
丸の内ピカデリーでの本編上映前に行われた舞台挨拶には、森本、堀内、佐古が登壇した。本作の魅力について堀内は、「まずオープニングからレースシーンを観たら完全にハマりますよ。音楽も相まって『なんだこの迫力は!』と虜になると思います。そこから人間ドラマが重なっていきますから、そのあたりも楽しみに観てもらったら」とコメント。
本作で日本語吹替版に初挑戦した森本は、「自分の声が入っていることに慣れないもので、最初はムズムズしましたけど、話が進んでいくとそんなことを忘れて没頭しちゃうんですよ。そういう“ワクワク高揚感”みたいなものがF1(R)の力で。とにかく早く観てほしいという思いが強いですね」と自信をのぞかせた。
佐古は、「冒頭のシーンからすごいんです!思わず『おお!』と声が出てしまうぐらい、こんな映像観たことないし経験したことないぞというシーンの連続なので、早く観て欲しい!」とコメントした。

また、日本語吹替版初挑戦の森本の実力について話題が及ぶと、堀内は「慎太郎くんはジョシュアが人間として成長して行く姿を演技で表しているから、大したもんだなと思いました。映像に合わせることに集中すると芝居がおろそかになってしまうのに、すごいなあと。観てもらえばわかりますが、憎らしい瞬間もあるし、心理描写の演技もすごいですよ!」と森本を絶賛。
佐古も「初めてなの?ってびっくりするぐらい素晴らしくて。素敵だなと思ったのは笑い声。笑いのお芝居ってすごく難しいんですが、ジョシュアは楽しく笑う時もあれば、自嘲気味だったり相手を挑発したり、いろんなバリエーションで笑うんです。セリフを喋る以上に難しいと思う時もあるぐらいなのに、すべてにおいて演技の芯をしっかりとらえられていて、役として笑いにお芝居が込められていて、もっといろいろ声優としての活躍も見てみたいなと思いました!」と、森本の繊細な“笑い”の演技を称賛した。
対する森本は「大変でしたよ!」と言いながらも、「僕は堀内さんの声を聴きながらアフレコしたんですが、監督とも『ジョシュアはルーキーだから若さは大事にしよう』と話して、そこは意識しました。変に声を作らずに、ナチュラルに自分の気持ちを大事にしながら演じましたね」と役作りについても明かした。
本作の魅力の一つが、どん底の弱小チームにやってきた型破りな伝説のF1(R)レーサー、ソニーを演じるブラッド・ピットのかっこよさ。森本は「表情やセリフの言い方ひとつとっても、ブラピって説得力があるんだなとすごく感じました。観ている側の気持ちを簡単に動かしてくる。共感させたりも反発したくさせたりもする、ブラピってすごいなと。アフレコ中も、ブラピとやりあってる、喧嘩してる気持ちになったのでさすがだなと思いましたね」と、ブラッドの偉大さについて言及。
堀内は、「ブラッド・ピット演じるソニーは、アウトロー的なところもあるけど、弱小チームを1位にすること、勝ちにこだわる。そして勝たせるために、時に周囲に理解されないことがありながらも、言いたいことをしっかり言って、背中を見せながら説得していって、だんだんみんなが彼についていくようになる。だから、慎太郎くんが言っていた“説得力”がナチュラルに芝居で出ればいいなと思って演じました」と、ブラッド演じるソニーの魅力を理解した上での役作りについて語った。
そんな型破りなソニーになぞらえ、話題は登壇者たちの型破りエピソードへ。堀内は「お酒を3杯でやめないとっていう時に16杯ぐらい飲んじゃったり(笑)。常識の範囲で型破りでありたいなとは思っているので、これからも型破りに生きていきます!」とまさかの“型破り宣言”。
森本は「長期の休みを取ってアマゾンに行くんですけど、それ型破りかもしれないですね。でもワクチンとかちゃんと打っていくので、ルールはちゃんと守っています!」とコメント。
佐古は「あまりゲームをしたことがなくて、変なやり方でうっかりクリアしてしまった時に、友達に『ふつうはこうやってクリアするんだよ、そんなやり方する人は初めて』と言われたことがあって(笑)。私も型にはまった人間なんだろうな…私もアマゾンに行ってみようかな(笑)」と、森本のエピソードに便乗して会場を沸かせていた。
続いて、男性ばかりのF1(R)チームでピットクルーのリーダーとして活躍するケイト(ケリー・コンドン)について話題が及ぶと、佐古は「ケイトは腕を見込まれスカウトされてこのチームに来るんですが、男性が多い中女性として一生懸命がんばっていて。環境とか人のせいにしないで自分がやるべきことは芯を持ってやっている。うまくいかないとつい人のせいにしてしまいがちだと思いますが、そういうことをしない彼女の姿勢は良いな、こうありたいなと思いました」と、ケイト役に想いを馳せた。
また、本作は字幕版、日本語吹替版に加え、ラージフォーマットの4DX、Dolby Cinema(R)、ScreenX 、IMAX(R)で同時上映されることも決定しており、超高速“体感”エンターテイメントが味わえることも話題に。堀内は迫力満点のレースシーンに触れながら、「自分でF1(R)マシンを運転しながらしゃべりながら、ヘルメットの中から見える、ブラッド・ピットたちの目の演技。こんなことできるのかって驚きを感じましたね。ドライバーの目の芝居も必見です!」と、細かな俳優陣の演技の素晴らしさを熱弁。
森本は「やっぱ臨場感ですよね。この映画でしか見られない、経験できないこと…F1(R)レーサーはどれだけの音に包まれているか、どれだけ狭い視野の中で走っているかとか、この映画を通して知ることができました。実際のF1(R)レーサーもこの景色を見ているのかと思うと、より楽しかったなという気持ちが強くなりますね」と振り返った。
佐古は、「映像もすごいけど、やっぱり音ですかね。音響も、F1(R)マシンが走っているときの音とか、観客の歓声とか、すごく熱狂していくシーンは、大きな劇場じゃないと味わえないはず。そこも楽しんでいただきたいですね」と笑顔をのぞかせた。
さらに本作の“胸熱ポイント”についての話題になると、堀内は「この映画はほとんど胸アツで!ソニーが弱小チームを強くしなきゃいけないというのがわかりやすく描かれるので、F1(R)の知識がなくても理解できます。そのチームが徐々に勝ち上がっていく姿をうまく描いていて、そこにソニー、ジョシュアなど、いろんな人たちを巻き込んでチームワークができあがっていくのが熱いです」とコメント。
森本は、「F1(R)って個人戦かと思いきやチームワークも大事ところがあって。ソニーとジョシュアがひとつになる瞬間があるんですが、その時にうおーっ!てなるんですよね。優勝に向けての話し合いをしている時もいいけど、実戦、レース中の会話も胸アツポイントですね」と、メインキャラクターたちの掛け合いの熱さに言及した。
佐古は、「F1(R)のことを全然知らなかったんですが、この作品を観て、こんなにたくさんいろんな人たちが関わっているんだということと、いろんな部署、チームの中にも役割があって、そこにひとつひとつドラマがあることがわかって。それが最後に向かってみんながわーっと集まってていくのが、思い出すだけで鳥肌が立つぐらい、胸アツポイントです。でも、この映画はずーっと胸アツなんですけどね!」と満面の笑みを見せた。
続いて、このイベントのためだけに用意されたブラッドやダムソン・イドリス、ジョセフ・コシンスキー監督からの特別映像が上映された。
まずはソニー、ジョシュア、ケイトの3人が揃ったシーンの日本語吹替映像を見ながら、ブラッドが「僕は日本語が上手だ」とおどけながら「すばらしいよ、見事だ」と笑顔で日本語吹替版声優陣を称賛。会場に集まった観客にも、「映画『F1(R)/エフワン』を観にきてくれてありがとう。賢雄と慎太郎に特に感謝を伝えたい。私とダムソンの役の吹き替えは最高だった。ぜひ堪能してください。楽しんで!!」と語りかけた。
ジョシュア役のダムソンは、「慎太郎、ジョシュアを演じるのは素晴らしい経験だった。僕と同じくらい楽しんでくれたら嬉しい。賢雄と慎太郎、ようこそAPXへ!」と、ソニーたちが所属するチーム名を挙げながら笑顔を見せた。
コシンスキー監督は、「こんにちは賢雄、あなたのファンです。ソニーの吹き替えは最高だった。みなさんも映画『F1(R)/エフワン』を最高のスクリーンで楽しんでください!」と堀内へ敬意を込めた。そしてダムソンとコシンスキー監督が日本語で「F1(R)ぶっちぎれ!!」と声をそろえると、会場から拍手喝采が起こった。
そして本国キャストたちに名前を呼ばれた森本と堀内も大興奮。森本は「まさか名前を呼んでくれるとは…あとでこの映像のデータが欲しいです!」、堀内は「作品を観ながら褒めてくれるなんて、嬉しすぎる!」と大感激の様子だった。
▼ブラピが森本慎太郎と堀内賢雄の吹替映像を見てみた!映画『F1(R)/エフワン』
さらに、事前に森本と堀内が用意した質問に対し、ブラッド、ダムソン、コシンスキー監督が回答する映像も。「F1(R)マシンを操縦するためにどんな訓練をされましたか?」という質問には、ブラッドが、プロドライバー指導のもと訓練を重ねたことを語りながら、「最初は数秒ずつタイムを更新できるようになって、最後の方はコンマ何秒を競って走っていた。2年間マシンと共に過ごして、ダムソンと一緒にかなりのレベルに行くことができた」とコメント。
ダムソンは、「役が決まってからは実際に色々なフォーミュラカーで4か月トレーニングした。この努力が伝わるといいな」と苦労を明かした。「本作で特に注力したポイントは?」という質問には、コシンスキー監督が「『トップガン マーヴェリック』のカメラを更に進化させた。より小さくより軽くして、ダムソンが運転するマシンに搭載した。だから彼の顔が映っているシーンは実際にリアルに走っている映像になっている」と、こだわりのカメラについて言及した。
「撮影で印象に残ったお気に入りのシーンは?」という質問には、ブラッドが「この撮影は間違いなく一生に一度の経験だから、全ての瞬間に忘れられない思い出がある。映画の最後のロケ地はシーズン最終戦の地アブダビで、ここがなぜ特別なのかは作品を観れば分かると思う」と噛み締めるようにコメント。
ダムソンは、イギリスのシルバーストンでの撮影を挙げ、「イギリスに生まれて、他のドライバーたちと一緒に国家を歌って、花火が上がって最高の笑顔が浮かんでた。それがファンの前で初めてジョシュアを演じる日だったんだ。隣にいる“先生”、コシンスキー監督もにっこり笑ってて最高だなと思ったよ」と心震えた瞬間に言及。
コシンスキー監督はラスベガスでのレースを挙げ、「あのコースは年に数時間しか存在しない特別なトラックで、ダムソンとブラッドは、F1(R)ドライバー以外で初めてそこを走った2人なんだ。真夜中に15分間だけもらい危険で高速なコースに挑んだ」と、前代未聞の撮影を振り返った。
「実際に日本で撮影を行ったのでしょうか?」という質問については、ブラッドが「唯一の心残りは鈴鹿に行けなかったことだ。多くのドライバーが愛しているサーキットで、とてもテクニカルで難しいコースだと聞いてる。でも鈴鹿には行きたい、必ずね」と、日本が世界に誇る鈴鹿サーキットへの憧れを熱弁。
同シーンの撮影についてはコシンスキー監督が、カメラクルーが日本のレースを現地で撮影したことを明かしながら、「残念ながら私は行けなかったけど、日本に行くたびに素晴らしい体験をしてるので、近いうちに必ず行きたいと思ってるよ」と力説した。
日本未体験のダムソンは、「まだ日本に行ったことはないけれど、賢雄と慎太郎がきっと招待してくれるよ!」と笑顔で答えた。
最後に、「1番好きな日本料理は何ですか?」という質問には、ダムソンが「寿司が大好きだ。トロ!」と顔をほころばせながらコメントし、コシンスキー監督は「ししとうも好きだよ」とスマートに回答、そしてブラッドは「白身魚のポン酢がけ、大好物だ」と“通”なセレクトで会場を沸かせていた。
▼ブラピ唯一の心残りは?映画『F1(R)/エフワン』ぶっちぎりQ&A
堀内は、「ご招待しても安くあがりそうでよかったですね、寿司居酒屋でいいもんね(笑)」と笑わせながら、「キャストや監督のみなさんからものすごく愛情を感じると同時に、ものづくりってこれだけこだわりがないとできないんだなとすごく感じました。作品に心がある。気持ちがすごく伝わってくるのが、いい映画の秘訣なんだなと思いました」としみじみ。
森本も、「キャストさんたちは狙って言ってはいないはずなのに、映画の期待値がどんどん上がるメッセージをくれたから、この映像は日本中に見せたほうがいいと思います!」と熱弁。
佐古は「“ししとう”にはびっくりしましたけど(笑)。ラスベガスのシーンでは15分だけの撮影とおっしゃっていて、まさに撮影チームのチームワークもものすごかったんだなとびっくりしました!」と感動の様子だった。
最後に、森本、堀内、佐古から映画を待ち望むファンたちへメッセージが贈られた。
佐古は「期待を裏切らない素晴らしい作品です。劇場を出る時、この感動を誰かに伝えたいと思うはずです。ぜひ最後までお楽しみください」とコメント。
森本は「本当に臨場感がすごくて、F1(R)好きな方から見てもこんな経験できるのかとびっくりするはず。F1(R)のプロの方々が全面協力して、映像にも音響にもすべてこだわっているので、ぜひ楽しんでいただいて、帰る時は安全運転で!時速300kmとか出さないように、法定速度を守ってお帰りください」と述べた。
そして堀内は「ぜひ何回も観てください!日本語吹替版も一流の声優が集まって、そこに慎太郎くんも加わって、すごいものができました。字幕で10回、吹替で15回ぐらい観ていただけるといい感じになるんじゃないかと思います。みなさんぜひ楽しんでください!」と笑顔でコメントし、大盛況のうちにジャパンプレミアは終幕した。
ストーリー
かつて“天才”と呼ばれた伝説のF1(R)レーサー・ソニー(ブラッド・ピット)が、再びサーキットに戻ってきた。誰よりもレースの過酷さを知る男が現役復帰を果たした先は、どん底の最弱チーム。しかし、型にとらわれないソニーの振る舞いに、自信家のルーキードライバー・ジョシュア(ダムソン・イドリス)やチームメイトたちは困惑し、度々衝突を繰り返す。バラバラのチーム、そして、最強のライバルたち。敗北が濃厚となる中、ソニーの“常識破りの作戦”が最弱チームを導いていく――!果たして彼らは、その無謀とも言える賭けで逆転できるのか?それぞれの情熱と誇りを胸に、命がけで夢<スピードの頂点>へ挑む!
6月27日(金)全国公開