映画『敵』(’25)が、第80回毎日映画コンクールで、作品部門「日本映画大賞」を受賞した。

毎日映画コンクールは、毎日新聞社とスポーツニッポン新聞社が主催する、1946年に創設された歴史と権威ある国内映画賞の一つ。演技、作品に加え、撮影、美術、録音などの幅広い部門で、優れた映画人・映画を表彰し、日本映画界の発展と普及を目的としている。
各賞の選考は、第一線で活躍中の映画評論家やジャーナリスト、専門家など約80人によって行われ、過去の受賞作には、是枝裕和監督『万引き家族』(’18)、濱口竜介監督『ドライブ・マイ・カー』(’21)、三宅唱監督『夜明けのすべて』(’24)などが挙げられる。
映画『敵』は、妻に先立たれ、一人穏やかで丁寧な日常を送る元大学教師のもとに、不穏なメッセージが届き、日常が一変していく様を全編モノクロで描いた作品。
筒井康隆の同名小説を原作に持ち、『桐島、部活やめるってよ』(’12)『騙し絵の牙』(’21)の吉田大八が監督、長塚京三が主演を務めた。
本作を含め、5つの候補作の中から、5人の選考委員により受賞作品が決定。その他ノミネート作品には、『「桐島です」』『国宝』『宝島』『旅と日々』などの話題作・注目作が並んだ中での受賞となった。
小澤祐治(企画・プロデュース ) 受賞コメント

このたび、映画『敵』が毎日映画コンクール映画大賞を受賞するという栄えある評価をいただき、心より感謝申し上げます。監督をはじめ、キャスト、スタッフの皆さまが最後まで誠実に作品に向き合い、一つひとつ積み重ねてきた努力が、このような形で認めていただけたことを、プロデューサーとして本当にありがたく、そして嬉しく思っています。
また、本作を観てくださったすべての皆さま、そして選考してくださった毎日映画コンクールの関係者の皆さまに、深く御礼申し上げます。この受賞を励みに、これからも感謝の気持ちを忘れず、誠実に映画づくりに向き合ってまいります。

映画『敵』作品紹介
渡辺儀助、77歳。大学教授の職を辞して10年―妻には先立たれ、祖父の代から続く日本家屋に暮らしている。料理は自分でつくり、晩酌を楽しみ、多くの友人たちとは疎遠になったが、気の置けない僅かな友人と酒を飲み交わし、時には教え子を招いてディナーを振る舞う。預貯金が後何年持つか、すなわち自身が後何年生きられるかを計算しながら、来るべき日に向かって日常は完璧に平和に過ぎていく。遺言書も書いてある。もうやり残したことはない。だがそんなある日、書斎のiMacの画面に「敵がやって来る」と不穏なメッセージが流れてくる。
出演:長塚京三 瀧内公美 河合優実 黒沢あすか 中島歩 カトウシンスケ 髙畑遊 二瓶鮫一 髙橋洋 唯野未歩子 戸田昌宏 松永大輔 松尾諭 松尾貴史
脚本・監督:吉田大八 原作:筒井康隆『敵』(新潮文庫刊)
企画・プロデュース:小澤祐治
プロデューサー:江守徹
制作プロデューサー:石塚正悟 アシスタントプロデューサー:坂田航
企画・製作:ギークピクチュアズ
制作プロダクション:ギークサイト
製作:「敵」製作委員会
配給:ハピネットファントム・スタジオ/ギークピクチュアズ
(C)1998 筒井康隆/新潮社 (C)2023 TEKINOMIKATA
https://happinet-phantom.com/teki