映画『大人のためのグリム童話 手をなくした少女』の公開が8月18日(土)に決定!映像美に思わず息を呑む、予告編が解禁に

大人のためのグリム童話 手をなくした少女

今夏、ユーロスペースほか全国順次公開予定のフランスのアニメーション『大人のためのグリム童話 手をなくした少女』の公開日が8/18(土)に決定。あわせて、予告編が解禁された。

19世紀初頭にグリム兄弟によって書かれたドイツの民話集「グリム童話」は、160以上の言語に翻訳された聖書に並ぶといわれるほど世界中で読み継がれてきた。だが、その元になった民話には多くの残酷な場面や性的な事柄が含まれており、“本当は恐ろしい”童話として、日本でも大人向けに長年注目を集めてきた。本作は「グリム童話」に諸般から収録されている民話「手なしむすめ」を、新たによみがえらせた傑作アニメーションだ。

ヒロインの少女は悪魔の企みで両腕を奪われ、数奇な運命に翻弄されながらも、旅の中で豊かな自然―水、太陽、果実―に助けられ、自分だけの幸せを見出していく。その生命力にあふれ、しなやかな生き方を、現代的な視点で描くのはフランスのセバスチャン・ローデンバック監督だ。故・高畑勲監督の実験精神に敬意を表す監督は、本作で驚愕の作画法「クリプトキノグラフィー」を用い、長編でありながら全ての作画をたったひとりで手がけた。まるで線そのものが命を持ち、呼吸するかのような美しい映像に、思わず息を呑む。そして、王子との結婚の先に少女を待ち受ける思いがけない物語の展開は、原作と異なる監督ならではのラストへと観客を誘っていくだろう。

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監督:セバスチャン・ローデンバック
1973年、フランス北部に生まれる。国立高等装飾美術学校にてアニメーションを学ぶ。『JOURNAL』(1998年、クレルモンフェラン映画祭でYouth賞を受賞)、『DES CALINS DANS LES CUISINES』(2004年、セザール賞の最終選考)、『REGARDER OANA』(2009年、アヌシーおよびクレルモンフェランに選出)、『VASCO』(2010年、カンヌ批評家週間で上映、2012年のセザール賞の最終選考)、『DAPHNE OU LA BELLE PLANTE』(2015年、シルヴァン・デロインと共同監督、エミール・レイノー賞受賞)、パリ国立オペラのウェブサイト用に作られた『VIBRATO』といった彼の作品は毎回手法が異なり、数々の著名な映画祭で上映され、高く評価されている。『大人のためのグリム童話 手をなくした少女』は初の長編作品。

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ストーリー
“父に両腕を切り落とされたヒロイン。彼女が選んだ未来とは?”
貧しい生活に疲れた父は悪魔に騙され、黄金の代わりに最愛の娘を差し出す契約を交わしてしまう。辛くも生き延びたものの、父に両腕を切り落とされた娘は、家を出て放浪する。不思議な精霊の力にも守られた娘は、幸運にも助けられ、やがて、一国の王子から求愛を受けることになる。しかし、悪魔は、用意周到にふたりの仲を引き裂く。娘は生後間もない子どもを連れ、王宮を後にする。さあ、娘と悪魔の闘いの結末は?娘が息子と選んだ未来とは?

作品タイトル:『大人のためのグリム童話 手をなくした少女』
画像05監督:セバスチャン・ローデンバック
声の出演:アナイス・ドゥムースティエ(『彼は秘密の女ともだち』)、ジェレミー・エルカイム(『わたしたちの宣戦布告』)
字幕協力:東京アニメアワードフェスティバル
後援:在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ日本
2016年/フランス/80分/DCP/
原題:La Jeune fille sans mains
英題: The Girl without Hands
宣伝:プレイタイム
配給協力:チャイルド・フィルム
配給:ニューディアー

公式サイト:newdeer.net/girl
コピーライト:(c)Les Films Sauvages – 2016

8月、ユーロスペースほか全国順次公開

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