映画『モリのいる場所』“いきもの係”に抜擢された虫が苦手な助監督の奮闘と、撮影の裏側をおさめた特別映像が解禁

モリのいる場所
山崎努と樹木希林が出演し、世代を超えた豪華キャストが脇を固める映画『モリのいる場所』が大ヒット公開中。主人公熊谷守一は、庭を愛し、30年間ほとんど外に出なかった画家として知られているが、このたび、その庭での、モリこと山崎と生き物の共演の裏側を克明に追った特別映像が解禁された。
猛暑の中、山崎が“いきもの係”に抜擢されたものの、実は昆虫が大の苦手という加藤拓人助監督27歳と力を合わせて、CGではなくほんものの蟻との共演に奮闘、幾多のアクシデントを乗り越え、完成した貴重な映像は必見。

山崎は「低い切り株の真ん中あたりに小さな穴があって、そこに無数の蟻が出入りし活発に動き回る。これも加藤助監督の仕事である。すばらしい」(「モリカズさんと私」文藝春秋刊より)と54歳年下の助監督を称えた。

画像01

画像02

画像03

 

加藤拓人助監督プロフィル
宮城県仙台市出身。2013年「それからの子供」脚本・監督し、TAMA映画祭にてニューウエーブコンペティションにノミネートされる。

画像04

 

時流にも無頓着、「仙人」と呼ばれた画家・熊谷守一。夫とともに人生の荒波を乗り越え、ちょっと変わった夫との暮らしを楽しんでいる妻・秀子

山崎努演じる画家モリ(熊谷守一)は94歳。猫、蟻、カマキリ、揚羽蝶、鬼百合・・・毎日、庭のちいさな生命たちを飽くことなく眺め、絵を描いてきました。50歳を過ぎてようやく認められ、近頃はどうにか暮らせるようにはなったけれど・・・相変わらず周囲の期待通りには筆が進まない。
樹木希林が演じる妻・秀子は76歳。生活のことなどどこ吹く風の夫と世間の間に立ち、時に光と影を包み込み、毎夜アトリエに送り出す。

この夫婦の52年間は、決して平坦ではなく、子どもを亡くす経験もした。
二人は、じかに優しい言葉をかけあうことはしない。けれど、ふと漏らす言葉に互いへの深い敬意と愛情がうかがえる、山崎努と樹木希林という日本映画の至宝たる名優が演じる老夫婦のたたずまいには、長い歳月を経てきたものの深い絆が感じられる。
ただ二人がいる、その姿だけで感動が心に広がるー。

【BOOK】
小説版「モリのいる場所」小林雄次 著(朝日文庫)発売中
「モリカズさんと私」藤森武/山﨑努/沖田修一/田村祥蔵(文藝春秋) 発売中
「コロナ・ブックス「熊谷守一」」(平凡社)発売予定

画像07

イントロダクション

昭和49年。縁側、ちゃぶ台、黒電話。時の人気者はドリフとジュリー。ふらりと客がやって来て、お茶を飲んでいく茶の間。その中心には老夫婦。どこか懐かしいある夏の1日が味わい深くユーモラスに描かれる。監督・脚本は『南極料理人』『横道世之介』などの俊英・沖田修一。本作では、熊谷守一夫妻とふたりを取り巻く人々の魅力的な生き方を温かな視線で描き出した。作中には、心にじんわり染みわたる名セリフがちりばめられ、観終わった後には、きっと家族や周囲の人たちを慈しむ気持ちが深くなることだろう。
加瀬亮(『硫黄島からの手紙』)、吉村界人(『ビジランテ』)、光石研(『あぜ道のダンディ』)、青木崇高(NHK大河ドラマ「西郷どん!」)、三上博史(『スワロウテイル』)、吹越満、池谷のぶえ、きたろう、林与一・・・といった、これまでもこれからも日本映画を支えるあらゆる世代の実力派たちが結集して、熊谷家の1日を賑わせる。

モリのいる場所

ストーリー
昭和49年の東京。30年間自宅のちっちゃな庭を探検し、生きものたちを飽きもせずに観察し、時に絵に描く画家モリ(94歳)と、その妻秀子(76歳)。52年の結婚生活同様味わいを増した生活道具に囲まれて暮らすふたりの日課は、ルール無視の碁。呼んでもいないのになぜか人がひっきりなしにやってきて大忙しな二人の生活にマンション建設の危機が忍び寄る。陽がささなくなれば生き物たちは行き場を失う。慈しんできた大切な庭を守るため、モリと秀子が選択したこととは—。
画商や近所の人でにぎわう茶の間、大勢でたべる夕ご飯。ちゃぶ台、縁側、黒電話。人と人との距離が今よりも近く感じられる昭和の暮らしと、50年以上をともに過ごしてきた老夫婦の絆、心豊かに充足した人生のある夏の1日を描く。

画像06

作品タイトル:『モリのいる場所』
出演:山崎努、樹木希林、加瀬亮、吉村界人、光石研、青木崇高、吹越満、池谷のぶえ、きたろう、林与一、三上博史
※山崎努さんの「崎」の正式表記は「たつさき」です。

監督 /脚本:沖田修一
制作:日活、ダブ
製作:『モリのいる場所』製作委員会(日活、バンダイナムコアーツ、イオンエンターテイメント、ベンチャーバンク、朝日新聞社、ダブ)
宣伝協力:文藝春秋
協力:豊島区、岐阜県
特別協力:熊谷榧
配給:日活

公式サイト:mori-movie.com
コピーライト:(c)2017「モリのいる場所」製作委員会

シネスイッチ銀座、ユーロスペース、
シネ・リーブル池袋、イオンシネマ他大ヒット公開中

記事提供:映画・ドラマニュース

映画・ドラマニュース

このコーナーでは、新作映画情報、インタビュー記事などをお届けしています!

「映画・ドラマニュース」URL:https://www.anemo.co.jp/category/movienews/

↑上に戻る