これは日本も「じぶんごと」かもしれない―『家族を想うとき』山本太郎氏、小川彩佳氏ら著名人12名から絶賛コメント到着!

家族を想うときケン・ローチ監督最新作『家族を想うとき』が12月13日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開となる。

先日の9月17日(火)OA、NHK「クローズアップ現代+」ではケン・ローチ監督と是枝裕和監督の対談が放送され、早くも大きな話題を呼んでいる本作。公開に先駆けて実施した一般試写会では、「私が選ぶ今年の外国映画1位に決定です!結末はそうくるか!という感じ。激オススメ!」「それぞれに想いあっているのにすれ違う家族の心。出口なしの現実をそのままに描き出す。身につまされ過ぎて泣いてしまった。」と早くも絶賛の声が続出している。

そしてこの度、れいわ新選組代表の山本太郎さん、TBS「NEWS23」のメインキャスターをつとめる小川彩佳さん(キャスター)、テレビ朝日「大下容子ワイド!スクランブル」水曜日と金曜日のコメンテーターをつとめる柳澤秀夫さん(ジャーナリスト)、茂木健一郎さん(脳科学者)、ピーター・バラカンさん(ブロードキャスター)、荻上チキさん(評論家/TBSラジオ「荻上チキ・Session-22」パーソナリティ)ら各界の著名人12名から、ケン・ローチ監督の手腕や本作が描く働き方の問題、家族の姿について、絶賛コメントが到着した。

コメント一覧(敬称略)

小さな幸せさえも容赦なく破壊する搾取の連続。これは遠く離れた国の話ではない、私たちの話だ。
山本太郎(れいわ新選組代表)

すれ違いながら想い合い、繋ぎ止めようと手を伸ばし、それでもじわり壊されていく。ただ幸せでいたいだけなのに、なんで、なんで、なんで…。ラストシーンの余韻が止まりません。これは日本も「じぶんごと」かもしれない。
小川彩佳(キャスター)

これは他人事じゃない!効率優先のゆがんだ社会に翻弄されながらも、ささやかな幸せを求めて懸命に生きようとする家族。あまりにも切ないその姿に思わず「がんばれ!」と声援をおくらずにはいられなくなった。
柳澤秀夫(ジャーナリスト)

誰も不幸になりませんように。祈るような気持ちで物語に没入した。厳しい現実のひんやりとしたリアリティの中から、人の心の温かさがしみ出てくる。衝撃のラストシーンに巨匠の怒りと愛を感じた。
傑作を超えた神品。
茂木健一郎(脳科学者)

映画が終わる頃にはこの家族が肉親のような気持ちになります。ブラック企業というよりブラック世界。
これはケン・ローチならではの愛情に溢れた作品で、道に迷った人類に対する警鐘でもあります。
ピーター・バラカン(ブロードキャスター)

誰も望んでいないのに、すれ違う家族たち。彼らが薄情なのか?いや、そうではない。
そうさせたものの正体に、じわりじわりとカメラが近づいていく。
荻上チキ(評論家/TBSラジオ「荻上チキ・Session-22」パーソナリティ)

物語には常に現実を描く一面と妄想を描く一面があるが、この映画には妄想の要素はほとんどない。
ケン・ローチ監督はここから目をそらすことを許さない。私たちの『働き方』はこれでいいのだろうか?
私たち一人一人が向き合うべき重い問いである。
柏木ハルコ(漫画家・「健康で文化的な最低限度の生活」)

前作『わたしは、ダニエル・ブレイク』公開後に引退撤回したケン・ローチ監督が、新自由主義経済の底辺にある一家の、酷烈な転落と絆を描く。袋小路の家族物語だが、変化を希求する監督の誠実な怒りが、懸命に生き抜く人々の気高い尊厳を立ちのぼらせる。何度も胸が熱くなった。またもや最高傑作。必見!
中川敬(ミュージシャン/ソウル・フラワー・ユニオン)

コメントが難しい。何を書いても作品の質量に届かない。ラストの家族の慟哭がいつまでも心に残る。ケン・ローチと同時代に同じ仕事をしている巡りあわせに感謝する。
森達也(作家・映画監督・明治大学特任教授)

前作の『わたしは、ダニエル・ブレイク』で引退すると言っておられたが、撤回して『家族を想うとき』を作ってくれて、本当によかったと思う。現代に生きる私たちにはこの監督が必要だ。可能な限り、作品を撮り続けて欲しいと切に願う。
想田和弘(映画作家)

そうなったのはオマエのせいだろ、と突きつけてくる社会。出口はどこにあるのか。出口を塞いでいるのは誰なのか。
武田砂鉄(ライター)

宅配ドライバーの夫と訪問介護の妻。14時間労働、理不尽な待遇、疲労とストレス、子供の不登校。これでもかとばかりの現実のあと、ラスト場面でSorry We Missed You. 音楽なしのタイトな演出が印象的。見れば忘れられない映画になるだろう。
小熊英二(社会学者)


イントロダクション
日本でも大ヒットを記録した『わたしは、ダニエル・ブレイク』を最後に映画界からの引退を表明していたケン・ローチ監督。名匠が引退宣言を撤回してまで描きたかったのは、グローバル経済が加速する中で変わっていく人々の働き方と、時代の波に翻弄される「現代の家族の姿」。
個人事業主とは名ばかりで、理不尽なシステムによる過酷な労働条件に振り回されながら、家族のために働き続ける父。そんな父を少しでも支えようと互いを思いやり懸命に生き抜く母と子供たち。日本でも日々取り上げられている労働問題と重なり、観る者は現代社会が失いつつある家族の美しくも力強い絆に、激しく胸を揺さぶられるだろう。

家族を想うとき

ストーリー
イギリス、ニューカッスルに住むある家族。父のリッキーはマイホーム購入の夢をかなえるために、フランチャイズの宅配ドライバーとして独立。母のアビーはパートタイムの介護福祉士として、時間外まで1日中働いている。家族を幸せにするはずの仕事が、家族との時間を奪っていき、高校生のセブと小学生の娘のライザ・ジェーンは寂しい想いを募らせてゆく。そんななか、リッキーがある事件に巻き込まれてしまう――。

作品タイトル:『家族を想うとき』
出演:クリス・ヒッチェンズ、デビー・ハニーウッド、リス・ストーン、ケイティ・プロクター
監督:ケン・ローチ
脚本:ポール・ラヴァティ
2019年/イギリス・フランス・ベルギー/英語/100分/アメリカンビスタ/カラー/5.1ch/原題:Sorry We Missed You/日本語字幕:石田泰子
提供:バップ、ロングライド
配給:ロングライド

公式サイト:longride.jp/kazoku/
コピーライト:(C) Sixteen SWMY Limited, Why Not Productions, Les Films du Fleuve, British Broadcasting Corporation, France 2 Cinema and The British Film Institute 2019

12/13(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開

 


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