『家族を想うとき』ケン・ローチ監督史上、最高興収の大ヒットを記録!「素晴らしいニュースをありがとう!」コメント到着

ケン・ローチ監督最新作『家族を想うとき』が全国順次公開中だ。
本作で描かれるのは、個人事業主とは名ばかりで、理不尽なシステムによる過酷な労働条件に振り回されながら、家族のために働き続ける宅配ドライバーの父。そんな父を少しでも支えようと互いを思いやり懸命に生き抜く介護福祉士の母とふたりの子供たち。
日本でも日々取り上げられている労働問題と重なり、観る者は現代社会が失いつつある家族の美しくも力強い絆に、激しく胸を揺さぶられるだろう。

昨年12月13日(金)の公開から、都市部に偏らず全国的なヒットとなった本作は、ケン・ローチ監督の前作『わたしは、ダニエル・ブレイク』が147日かけて樹立した興行実績をわずか55日間で突破し、止まらぬ勢いで興行を展開。ケン・ローチ監督史上、日本で最高興収の大ヒットを記録した。

また、先週より上映開始となったアップリンク吉祥寺(2月 13日(木)終映予定)では、最大スクリーンが完売となる大盛況で、1日1回の上映にも関わらず、初週7日間で興収50万円を超えた。

新宿武蔵野館(現在は上映終了)のロビーに設置されていたパネルには、鑑賞した方からの感想コメントの付箋で埋め尽くされ、「凄い映画だ。まさに今の社会のこと。」「これほど身近に感じる映画はない!考えたいこの社会のあり方。」「現代の警鐘、市場原理を批判した傑作でした。」と今の日本社会とリアルに重なるといった、共感のコメントが多くあがっていた。

先日1月30日(木)発売の「週刊文春」では、宮藤官九郎さんが、大ヒット公開中ポン・ジュノ監督『パラサイト』とあわせて、「前者(『家族を想うとき』)は善人が善人ゆえ徹底的に追い詰められていく悲劇に、後者(『パラサイト』)は善人が身の丈に合わない富を求め他者に寄生していく喜劇に仕上がっている。」と語り、両作品を絶賛。現代の格差社会を巧みに反映していることから、『パラサイト』とあわせた感想もSNSや口コミで話題となっている。

新宿武蔵野館ロビーの展示パネル。
感想の付箋で埋め尽くされている様子

都内では現在上映中の劇場に加え、今後は2月14日(金)から角川シネマ有楽町、3月7日(土)から下高井戸シネマでも上映が決定。全国でも順次公開中
興収1億円突破を目前にして、さらに注目が集まる本作。公開劇場の詳細は作品ホームページにて(https://eigakan.org/theaterpage/schedule.php?t=kazoku)。

ストーリー
イギリス、ニューカッスルに住むある家族。父のリッキーはマイホーム購入の夢をかなえるために、フランチャイズの宅配ドライバーとして独立。母のアビーはパートタイムの介護福祉士として、時間外まで1日中働いている。家族を幸せにするはずの仕事が、家族との時間を奪っていき、高校生のセブと小学生の娘のライザ・ジェーンは寂しい想いを募らせてゆく。そんななか、リッキーがある事件に巻き込まれてしまう。

作品タイトル:『家族を想うとき』
出演:クリス・ヒッチェンズ、デビー・ハニーウッド、リス・ストーン、ケイティ・プロクター
監督:ケン・ローチ
脚本:ポール・ラヴァティ
2019年/イギリス・フランス・ベルギー/英語/100分/アメリカンビスタ/カラー/5.1ch/原題:Sorry We Missed You/日本語字幕:石田泰子
提供:バップ、ロングライド
配給:ロングライド

公式サイト:longride.jp/kazoku/
コピーライト:(C) Sixteen SWMY Limited, Why Not Productions, Les Films du Fleuve, British Broadcasting Corporation, France 2 Cinéma and The British Film Institute 2019

大ヒット公開中

 


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