サウジ初の4DX長編アニメ映画『ジャーニー』日本公開へ!サウジアラビアのマンガプロダクションズが2社と配給契約

ジャーニーマンガプロダクションズ(サウジアラビア・リヤド)はVOX Cinemas(U.A.E. ドバイ)と、株式会社ティ・ジョイを率いる東映アニメーション株式会社(東京都中野区)の2社と映画『ジャーニー(The Journey)』の配給契約を締結した。同作品はマンガプロダクションズが東映アニメーション株式会社と製作中の劇場用長編アニメーション映画だ。

『ジャーニー』は、サウジアラビア建国以前のアラビア半島および中東の文明が発展する壮大な物語を、高度なアート手法を用いて、後世に長く語り伝えようとする長編アニメだ。同アニメは、マンガプロダクションズ東映アニメーション静野孔文氏を監督に迎え2018年1月にスタート。静野氏は『ゴジラ』や『名探偵コナン』を手がけたことで知られている。同アニメの制作はリヤドおよび東京で300人以上の制作チームを動員して行われてきた。同作品は4DXでの放映が決まっており、サウジアラビア映画としては初めて4DX技術が使用される作品となる。

ジャーニー

(左)VOX Cinemas社との契約締結 (右)ティ・ジョイ社との契約締結

マンガプロダクションズCEO イサム・ブカーリ氏は、「『ジャーニー』の制作の過程で、多くのサウジアラビアの若者が、日本の専門家からアニメ制作のノウハウを学ぶ機会を得ました。長年にわたり、多くのサウジアラビア人がアニメーションを通じて日本の文化に憧れてきました。東映アニメーションとの映画共同制作が貴重な機会であることを誇りに思うと同時に、今回は本作品を通してサウジアラビアならびにアラブの文化を、日本と世界中の視聴者様に楽しんで頂けたら嬉しく思います」と抱負を述べた。

東映アニメーション常務取締役の清水慎治氏は、「日本とは異なる文化、ライフスタイル、習慣を持つアラビア半島の古代史を題材とした長編アニメーションを日本人が制作するということは、とても光栄なことであり、また大きな責任も伴うものでした。日本のアニメーションの専門家とサウジアラビアの若き才能が、肩を並べて制作に当たった合作映画であり、こうした文化交流を実現できたことを誇りに思います。日本では東映アニメーションが配給を行い、東映アニメーションの提携会社であるティ・ジョイの劇場で今秋に公開される予定です。」と述べた。

VOX Cinemasのチーフ コンテンツ オフィサー、トニー・アルマーシ氏は「『ジャーニー』は日本のアニメアートスタイルを取り入れて中東の物語を語るユニークな映画です。これは、見る人にとってかつてない新しい体験になるでしょう。」と付け加えた。

現在『ジャーニー』は、最終の編集にはいっており、秋以降、サウジアラビアならびに中東諸国、日本の劇場で上映予定。同アニメ映画は、アラビア語・日本語の多言語で放映される。

一方、マンガプロダクションズ初のアニメ・シリーズ『アサティール:未来の昔ばなし(Future’s Folktales)』が、毎週金曜日、中東のテレビチャンネル『MBC1』および動画配信サービス『Shahid』で放送されている。このシリーズは1200万回の視聴回数を記録し、第2話までにソーシャルメディアで5000万人が話題にしている。

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