『彼らは生きていた』新場面写真到着!『1917』のキャストも本作を鑑賞、小道具にも活かされる ―1月25日(土)順次公開

『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズなどで知られる名匠ピーター・ジャクソン監督の最新作『彼らは生きていた』(原題:They shall not grow old)が2020年1月25日(土)よりシアター・イメージフォーラムほかにて全国順次緊急公開される。この度、新場面写真が到着した。

本作は、第1次世界大戦の終戦から100年を迎えた節目である2018年にイギリスで行われた芸術プログラム「14-18NOW」と、帝国戦争博物館の共同制作で、帝国戦争博物館に保存されている記録映像を再構築することで誕生したドキュメンタリー映画。イギリス本国のみならず、2019年度のアメリカ・ドキュメンタリー部門でNo.1ヒット、映画批評サイトのロッテントマトにて驚異の100%フレッシュを獲得するなど高い評価を受けている。

ジャクソン監督は、2200時間以上あるモノクロ、サイレント、経年劣化が激しかった100年前の記録映像に、修復、着色、3D化という3段階の作業を400人以上のアーティストを動員し実施。修復作業には、バラバラのスピードで撮影されていた古い映像を現代の24フレームに修正するため、足りないフレームを作成するなど、今までにない最新のデジタル技術が施されている。また、大戦当時は録音技術がなかったため、BBCが所有していた600時間以上ある退役軍人たちのインタビュー音声や、兵士たちが話す口の動きを読唇術のプロが解析した言葉や効果音を追加。完成作はまるでジャクソン監督に魔法をかけられ、命を吹き込まれたかのようだ。

この度到着した新場面写真は、金色の装飾が施されたドイツ軍のヘルメットをかぶって戯けるイギリス兵らの姿を捉えた写真など5点の場面写真。

本作は第一次世界大戦の現実を映し出す中でイギリス兵とドイツ兵が敵同士だったにも関わらず、一人ひとりの個人としていつしか共感し合った場面も映し出される。2020年1月、中東情勢が緊迫を見せたことで、一気に本作が届けようとしている戦争の愚かさや無意味さなど、反戦メッセージの意味も濃くなった。そんなタイミングだからこそ多くの方に観てほしい映画である。

彼らは生きていた

彼らは生きていた

彼らは生きていた

また、ゴールデン・グローブ賞受賞&アカデミー賞ノミネートで盛り上がっている『1917 命をかけた伝令』が2月に公開となるが、『1917』出演のジョージ・マッケイとディーン・チャールズ・チャップマンも『彼らは生きていた』を鑑賞しており、チャップマンは「役作りのために『彼らは生きていた』を見て、指輪(『1917』で重要な小道具となる)をつけた」と語っている。『1917』を楽しむためにも事前の鑑賞がおすすめだ。

本作は、遠い過去の話としてしかとらえていなかった第一次世界大戦の戦場が、生々しくスクリーンに蘇り、普通の青年たちが浮かび上がってくるような感覚になる奇跡のような映画だ。これぞまさに映画の力と言うべき、画期的な傑作ドキュメンタリー『彼らは生きていた』は1月25日(土)より、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開。

彼らは生きていた

彼らは生きていた

作品タイトル:『彼らは生きていた』
製作・監督:ピーター・ジャクソン『ロード・オブ・ザ・リング』
原題:THEY SHALL NOT GROW OLD /2018年/イギリス・ニュージーランド/英語/パートカラー/シネスコ/5.1ch/99分/R15+
配給:アンプラグド

コピーライト:(C)2018 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved

2020年1月25日シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開

 

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