文音×草笛光子W主演映画『ばあちゃんロード』家族の絆を感じるあたたかな想いを登壇者一同でお届け。東京プレミアレポート

ばぁちゃんロード

4月14日(土)に公開される文音×草笛光子W主演で贈る篠原哲雄監督最新映画『ばぁちゃんロード』の東京プレミアが、3月26日(月)に開催された。
結婚を間近に控えた根っからのばぁちゃんっ子の孫娘・夏海役の文音、足をケガして施設で暮らす祖母・キヨ役の草笛光子、夏海の婚約者役の三浦貴大、そして名匠・篠原哲雄監督(『花戦さ』)が登壇し、本格的な高齢化社会を迎える日本に必要な希望、また核家族で生活する方々が多い今の世に、家族の絆を感じるあたたかな想いを登壇者一同でお届けした。

東京プレミア試写会 スケジュール

日程:3月26日(月)
時間(予定):18:00開場 18:30開演  ※19:00上映開始
場所:スペースFS汐留(東京都港区東新橋1-1-16 汐留FSビル3F)
登壇者:文音、草笛光子、三浦貴大、篠原哲雄監督 (上映前 舞台挨拶)

『ばぁちゃんロード』
草笛光子、孫役2度目共演の文音はプライベートでも仲良しで「可愛い」

女優の文音と草笛光子がW主演する映画『ばぁちゃんロード』が、4月14日より全国公開される。その公開を直前にした3月26日には東京のスペースFS汐留にて東京プレミアム試写会が行われ、主演の文音さん、草笛光子さん、共演の三浦貴大さん、篠原哲雄監督が参加した。

結婚を控える根っからのばぁちゃん子・夏海役の文音さんは「草笛光子さんとは以前ドラマで共演してから凄く面倒を見てくれている。一緒に横浜に行ってゴハンを食べたり、日本にブロードウェイミュージカルを持ってきた第一人者なので色々な話をしてくれる」とプライベートでの親交を明かし「だからこそプライベートと役柄が重なってスクリーンの中でいい意味で表すことができた。おばあちゃん役が草笛さんじゃなかったらできなかったものがたくさんある」と感謝した。

女優・草笛光子さんの魅力については「セリフの言葉の重みが違う。それを見るだけでも涙が出てくる。セリフがあったりすると役者は形にハマりがちだけれど、草笛さんはセリフがあっても自由。それは素敵なこと。そういった姿を見て勉強させてもらいました」と振り返った。

施設で暮らす夏海のばぁちゃん・キヨ役の草笛さんは「いえ、いえ、もう文音が可愛いの。それが第一。だから“芝居”はやめようと思った。文音と私の関係が大事だからどんなシーンにあっても、この子を愛して愛し抜いて、温めているような気持ちはずっと続けようと思った」と本物の家族のような面持ち。またリアルさを重視した長回し撮影については「カットがかからなくても喋っていたのは全部アドリブです。篠原監督は役者の“瞬”を逃さない監督。“瞬”を切り取ってくれたと思う」と篠原監督の手腕を評価した。

夏海の幼馴染の婚約者・大和役の三浦さんは、母・山口百恵さんと共演経験のある草笛さんから「この方のお母さんが私の子供だったんです。だから本当におばあちゃん。まだあなたは影も形もなかった頃ね。だから会った時は胸がいっぱいになった」と言われると「母が結婚する前ですね。お世話になっています。こんなに大きくなりました」と照れ笑い。草笛さんとの共演には「僕は母の現役時代すら知らないけれど、母も草笛光子さんと一緒に映画をやると言ったら喜んでいた。撮影中も本当のおばあちゃんみたいな感じで見ていました」と報告すると、すかさず文音さんから「カメラに映っていないときも泣いていたよね」と暴露され、「2人の芝居を見ていると泣いちゃう。本編を観たときも一人で号泣していました」と頭をかいていた。

篠原監督は「おばあちゃんが主役という映画は実はなくて、これがおじいちゃんだったら成立しなかった映画。脚本は凄くいいホンだと思ったので、演出する際はその場で起きることを自然に、ある意味2人の歩みをドキュメンタリーのように撮ろうとした」と演出の狙いを明かし「普通の自然な人間の営みを描くことができた。それをそのまま撮った」と自信を見せた。

最後に文音さんは「芝居せず、役を作らない自分はまるで裸のような状態。篠原監督はそれをむき出しに追求するような監督だったので、必死にしがみついていました。映画を観た後は、大切な人に改めて思いを馳せるような気持ちになるはず。そんな大切な人にメールをしたり、電話をしたり、優しさであふれてくれれば嬉しい」とアピール。草笛さんも「色の濃い油絵のような映画が多い中で、この作品は墨絵のように柔らかい作品。役者として一番難しい普通をやらせてもらえた。それをどう受け取ってもらえるのか楽しみであり、心配である。もちろん劇中での泣くシーンは、目薬は使いませんでした。そのままでやりました。皆さんにも涙がちょっと出るくらい感動してもらえたら嬉しいです」と語り掛けた。

ストーリー
ガソリンスタンドで働く夏海(文音)は、父の跡を継ぎ一人前の漁師を目指す高校時代からの友達・大和(三浦貴大)にプロポーズされる。結婚を決めたことを報告するため、2人はまず、夏海の両親のもとへ、そして施設で暮らす夏海のばぁちゃん・キヨ(草笛光子)のもとへ出向く。夏海は、両親が共働きだったことで、幼い頃からキヨに育てられたばぁちゃんっ子だった。
自宅の庭で足を骨折してしまったことで歩けなくなってしまい、車椅子の生活をしているキヨ。久々に施設で再会した夏海は、なんとかキヨを励まし、元気を取り戻してほしいと悩む。そんな彼女が思いついたこと、それは「結婚式のバージンロードをばぁちゃんと歩く」ということ。ひたむきな夏海の想いが、キヨに“歩く”という目標を与え、次第にその目標がキヨの希望へと変化していくのだった・・・。

作品タイトル:『ばぁちゃんロード』
出演: 文音  草笛光子 / 三浦貴大 桜田通 鶴見辰吾 他
監督:篠原哲雄
脚本:上村奈帆
音楽:かみむら周平
主題歌:「この道」(作詞 北原白秋 作曲 山田耕筰)
歌:大貫妙子(アルバム「にほんのうた 第一集」(commmons)より)
製作幹事:セントラル・アーツ
製作プロダクション:スタジオブルー
製作:「ばぁちゃんロード」製作委員会(オフィスレン/セントラル・アーツ/東北新社)
2018年/日本/カラー/ビスタ/5.1ch/89分
配給:アークエンタテインメント

公式サイト:baachan-road.com
コピーライト:(c)2018「ばぁちゃんロード」製作委員会

4月14日(土)より有楽町スバル座ほか全国順次ロードショー

記事提供:映画・ドラマニュース

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