【レポート】『わたし達はおとな』公開記念舞台挨拶に木竜麻生・藤原季節・桜田通、加藤拓也監督が登壇!

わたし達はおとな

20代の等身大の恋愛の危うさと歯がゆさを描いた映画『わたし達はおとな』の公開記念舞台挨拶に、主演の木竜麻生、共演の藤原季節、桜田通、加藤拓也監督が登壇した。

『わたし達はおとな』完成披露舞台挨拶 概要

日時:6月11日(土) 16:20~16:50
登壇者(※敬称略):木竜麻生、藤原季節、桜田通、加藤拓也監督
会場:新宿武蔵野館

映画上映後、ステージに登壇した木竜が「本日はお忙しい中、観に来ていただいてありがとうございます。今日はよろしくお願いします」と晴れやかな表情であいさつすると、続く藤原が「加藤拓也監督第一弾作品の舞台あいさつに登壇できたこと、そして桜田通くんとは、(2014年公開の映画)『人狼ゲーム ビーストサイド』以来、8年ぶりにこの新宿武蔵野館に帰ってくることができまして。ここまで来るのに8年かかったということで、とてもうれしいです」とコメント。

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その言葉に桜田が「実はほかの作品でも来たことはあったので、ここに来ること自体は8年ぶりではないんですが、ただ(藤原)季節と同じ作品の共演者として登壇したのは8年ぶりだったんです」と補足説明をすると、さらに藤原が会場を見渡しながら「その時の新宿武蔵野館はリニューアル前だったと思うんですけど、たしかスクリーンはここだったと思います。いやぁ、いい景色だなぁ」と喜びを噛み締めている様子だった。

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藤原演じる直哉は、一見優しそうに見えて実はとんでもなく無責任な面を持つ人物。そして桜田演じる将人は、優実の元カレでありながらも、優実と別れた後もしつこくアプローチを仕掛け続ける人物。主人公・優実に関わる男たちは、非常に両極端な人物像だが、この二人の男性について木竜は「どっちと付き合ってもくじけると思います」と笑ってみせた。

そんな直哉を演じ、「僕はきわめて上品な人間ですから」と笑う藤原に、「すみません、どの口が言ってるんでしょうかね?」とツッコんでみせた木竜。さらに藤原が「昨日、(SNSなどで)感想を観ていたら、歴史的クズ野郎みたいに書かれて。これは褒められているのか分からないですけどね。通くんなんかは、すごいストーカーみたいに書かれて。(木竜に向かって)歴史的クズ野郎と、ストーカーに挟まれてお疲れさまでした」と呼びかけると、木竜は「本当に。頑張りました」と笑顔を見せた。

一方の桜田は「ストーカーではないと思うんですけどね。ただ愛情とか、自己表現があまり上手じゃない子なのかなとは思いましたが」と前置きしつつも、「演じる時は監督にご指導いただいて。僕は気持ち悪く演じたわけではなくて。ただただ純粋に、好きな人にアピールしてたら、そうなった」とキッパリ。その言葉に加藤監督も「それがいいんです。本人、まじめにやってるからいんです」と深く頷いていた。

とは言いながらも、そんな登場人物について加藤監督は「基本、出てくる人は嫌だなと思いながら作っていて。基本的に好きじゃないですね」と身もふたもないコメントを発し、会場は大笑い。

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藤原も「さっき僕が、自分が演じた直哉のセリフをここで言ったんですけど、そうすると(そのセリフのあまりのヒドさに)場の空気が凍り付くじゃないですか。加藤さんが書いたセリフなんですけどね」と続けると、加藤監督は笑いながら「好きじゃないというのはギャグですけど。ただ、いい人だからいいことをする。悪い人だから悪いことをする、というのではなく。人にはいいところも悪いところもあって。単にいい人がいいことをしたから、気持ちよく終わるみたいな感じでは書きたくないなと思っていたという感じですね」と明かした。

そんな本作について、最後のメッセージを求められた桜田は「自分と見つめ合う時間を持ったり、普段仲良くしている友だちも裏ではこんなことをしてるのかなと勘ぐってしまい、人との信頼関係がギクシャクしすぎないように。すべては加藤監督が生み出したものだと、責任は加藤監督のせいにしながら観てください」とコメント。

さらに藤原が「歴史的クズ野郎とか、ストーカーとか言われていますが、そういう人も明日は我が身だぞと。僕はこの映画を観て、過去の自分が、これからの自分がこうなっていないか。相手を傷つけたことを言っていないかと、ヒヤヒヤしながら観てしまいました」と続けた。

そして、木竜は「皆さんがいろいろとすてきなことを言ってくれたので。あまり多くは言わず、映画を観て好きでもいい。嫌いでもいいし、もう観たくないでも観たいでもいい。何か自分の中に思うことが生まれたり、残ってくれたらいいなと思います。今日は皆さんの前でごあいさつできて良かったです」と会場に呼びかけた。


【“(not) HEROINE movies”=ノット・ヒロイン・ムービーズの第一弾公開作品】
本作は、『勝手にふるえてろ』(17/大九明子監督)、『寝ても覚めても』(18/濱口竜介監督)、『愛がなんだ』(19/今泉力哉監督)、『本気のしるし』(20/深田晃司監督)を手掛けてきたメ~テレと、制作会社ダブ。本作は新進女優と次世代監督がタッグを組み、「不器用に、でも一生懸命“今”を生きるヒロインたち」をそれぞれの視点で映画化するプロジェクト、“(not) HEROINE movies”=ノット・ヒロイン・ムービーズの第一弾公開作品として制作された。

わたし達はおとな

ストーリー
大学でデザインの勉強をしている優実(木竜麻生)には、演劇サークルに所属する直哉(藤原季節)という恋人がいるが、ある日、自分が妊娠していることに気付く。悩みながらも優実は直哉に妊娠と、ある事実を告白する。直哉は将来自分の劇団を持ちたいと願っていた。現実を受け入れようとすればするほどふたりの想いや考えはすれ違っていく…。まるで隣の男女の生活を覗き見しているような不思議な映画体験で私達をスクリーンに釘付けにし、その切迫感と「圧倒的にリアリティのある日常」を突きつける本作。同じ時を過ごして、お互いを求めたあの時、そして今、お互いが分からなくなって…

過去と現在が行き来し、感情のグラデーションが胸に迫る、これまでに見たことのない恋愛映画が誕生した。

作品タイトル:『わたし達はおとな』
出演:木竜麻生 藤原季節
菅野莉央 清水くるみ 森田想 / 桜田通 山崎紘菜
片岡礼子 石田ひかり 佐戸井けん太
鈴木勝大 山脇辰哉 上村侑 中山求一郎 諫早幸作 伊藤風喜 鳥谷 宏之 平原テツ
監督・脚本:加藤拓也
音楽:谷川正憲
製作:狩野隆也 松岡雄浩 宇田川寧
エグゼクティブプロデューサー:服部保彦
プロデューサー:松岡達矢 柴原祐一
撮影:中島唱太 照明:土山正人(JSL)
録音:小野川浩幸 紫藤祐弥
美術:宮守由衣 装飾:桑田真志 編集:田巻源太
衣裳:加藤みゆき ヘアメイク:内城千栄子 助監督:土岐洋介
ラインプロデューサー:谷川詩織
製作幹事:メ~テレ
製作プロダクション:ダブ
2022/日本/カラー/ヨーロッパビスタ一部スタンダード/5.1ch/109分/PG12
(not) HEROINE movies第一回作品 メ~テレ60周年
配給:ラビットハウス

公式サイト:https://notheroinemovies.com/
公式Twitter:@NotHeroineM
公式Instagram:@notheroinem
コピーライト:(C)2022「わたし達はおとな」製作委員会

全国公開中

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