リバーズ・エッジ

2018-01-22
2018「リバーズ・エッジ」製作委員会/岡崎京子・宝島社

短い永遠の中で、何をみつけるのだろう―。
欲望と焦燥の中で生きる、衝撃の青春ストーリー

「若草さん、今晩ヒマ?僕の秘密の宝物、教えてあげる」。
若草ハルナ(二階堂ふみ)は、彼氏の観音崎(上杉柊平)がいじめる山田(吉沢亮)を助けたことをきっかけに、夜の河原へ誘われ、放置された<死体>を目にする。「これを見ると勇気が出るんだ」と言う山田に絶句するハルナ。さらに、宝物として死体を共有しているという後輩でモデルのこずえ(SUMIRE)が現れ、3人は友情とは違う歪んだ絆で結ばれていく。
ゲイであることを隠し街では売春をする山田、そんな山田に過激な愛情を募らせるカンナ(森川葵)、暴力の衝動を押さえられない観音崎、大量の食糧を口にしては吐くこずえ、観音崎と体の関係を重ねるハルナの友人ルミ(土居志央梨)。閉ざされた学校の淀んだ日常の中で、それぞれが爆発寸前の何かを膨らませていた。そんなある日、ハルナは新しい死体を見つけたと報せを山田から受ける・・・。

【introduction】
欲望と不安の中で生きる若者の青春を描く、 岡崎京子の衝撃作、ついに映画化。

どうしようもない欲望と孤独を持て余し、生きることにもがく若者たちの姿を鮮烈に描く岡崎京子の伝説のコミック「リバーズ・エッジ」がついに映画化。監督を務めるのは『世界の中心で、愛を叫ぶ』『ナラタージュ』など恋愛映画の大作を手掛ける傍ら、『GO』など若者たちのゆらぎを浮き彫りにする問題作も数多く生み出してきた行定勲監督。出演は二階堂ふみ、吉沢亮のほか、森川葵、上杉柊平、SUMIRE ら華やかな実力派若手キャストが集結。さらに主題歌は、かねてより岡崎京子と親交があり、その固い絆で知られる小沢健二が書き下ろしている。

2018年2月16日(金)よりTOHO シネマズ新宿他全国ロードショー
公式サイト

キャスト

二階堂ふみ 吉沢亮 上杉柊平 S U M I R E 土居志央梨 森川葵

スタッフ

監督:行定勲
脚本:瀬戸山 美咲
原作:岡崎京子「リバーズ・エッジ」(宝島社)
主題歌:『アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)』 小沢健二(ユニバーサル ミュージック)/作詞・作曲:小沢健二
配給:キノフィルムズ/木下グループ

レビュー

この作品のレビューを投稿する
「みんなの映画レビュー」に投稿いただくには、アネモのメンバーになる必要があります。投稿いただいた内容は、一旦、編集部にて目を通した上で掲載させていただきます。詳しくは『みんなの映画レビュー利用規程』をご確認ください。

原作と肩を並べる出来

評価: ★★★★★ (4点) 投稿者:KS2018-04-11

原作ファンの方は、映画化に不安を持った方もおられる方もいらっしゃると思いますが、むしろ初めて読んだときの感情が新たに鮮やかによみがえる作品です。作品中、登場人物一人ずつにインタビューする映像が挟まれますが、これが自然で、かつそれぞれの心情を理解する助けとなって、素晴らしい試みです。

痛みを持つ高校生たち

評価: ★★★★★ (3点) 投稿者:radiogaga2018-02-13

青春全開高校生活。 部活や友達、受験勉強という世界ではなく、 ジェンダー問題、劣等感、ドラッグ、セックス、など愛のない家庭でもがき痛みがいっぱいあるのも青春のひとつの姿。 大学生活が舞台でも良いような。今の高校生ってこんな面もあるのか?